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  作者: 路瀕存
Nv.
13/13

孤独(宿木)

孤独よ

おまえはいつから其処にいたのか

いつからおまえは自らを騙り

そしてなりを潜めていたのか

この葉むらのなか

枯葉となり、

すっかり色を失っていようとは


およそここに生があれば

孤独は備忘の宿木として

若さに逡巡し

老いに居座り

思えばついぞ

消えたためしがない


孤独よ

不意におまえが主語になるとき

まったく誰も許していないのに

おまえときたらまったく

よほどみずからを語りたがる

孤独よ

不意におまえが主語となるとき

果たして誰が労い、耳を傾けるのだろう

しんと静まる人生の木立のなかで


是非もない

孤独だけが知っている

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