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  作者: 路瀕存
rev.
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Супермодулярности

 再び渚にいて、ここは凡てが滞留していた。

 粒と粒とは邂逅しなかった、波は凪いでいた。

 伽藍は黙することを止めなかった、終焉も黎明も臥していた。あるたけの物質が座礁していた、あるものはあらぬほうへ、あらぬものはあらぬもののままに、迸ることも、通うこともせずに。石くれは玉虫色のまま、なすべきことをいなし、来ることも来ぬことも、往くことも戻ることも、凡そひとしく留まっていた。

 ここは閉じていて、そして空にたなびく場所だった。

 さながら真白い雪原の如く、砂利、砂利と、再び渚を辞し、震える指の赴くままに、再び渚にいるものとして。


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