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誰がために神は在る?  作者: tatibana nozomu


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天照大御神様との対話ー超能力を得る

 私は、天照様との対話で不老不死と自分が本当に望んでいる事を知った。その上で、超能力を得ようと思った。

「天照様、私は超能力を使ってみたいと思っています。どうすれば良いですか?」

「超能力?何が使いたいんじゃ?」

「テレパシーとか」

「すでに使っておるのに気が付いておらんのか?」

「え?」

「妾の言葉を聞いておるのじゃぞ?」

「ああ、つまりテレパシーは想像力の延長線にあるってことですか?」

「そうじゃ、日本人は言わなくとも察する能力がある。それはテレパシーじゃ、科学的に証明が困難じゃから無いと思われておるが『想像力がある人間』なら全員が使っておる。ADHDは除くがな」

「では、母親が赤ん坊が何を望んでいるか分かるのもテレパシーですか?」

「そうじゃ、男性よりも女性の方がテレパシー能力が高い」

「どうすれば、その能力を高められますか?」

「簡単じゃ、他人を観察し、洞察し、自分の中に多くの視点を持てばよい。そうすればテレパシーの精度は上がる」

「なるほど、つまりクリエイターとしての能力と人間としての性格の幅を広げれば良いのですね」

「そうじゃ、じゃから多くの人間に触れて、物語に触れて人間を創造神を知ればよい」


「分かりました。では、予知能力は、どうすれば手に入りますか?」

「それも人間に最初から備わっておる。キャッチボールする時に予知しているじゃろう?投げられたボールがどこに来るか予知して受け取っておる。それが出来ねばキャッチボールは出来ぬし野球は成り立たぬ」

「つまり、その現象に関わる情報を知っていれば予知が可能となるんですね」

「そうじゃ、世界の人類の全ての動きを予測できれば、予知が可能となる」

「ですが、ラプラスの悪魔は居ないと証明されていますよね」

「そうじゃのう、自分に関係しない全てを予測する事は現実的ではない。じゃが、自分自身の人生における選択を予測する事は可能じゃ」

「ですが、私に関わる他人の行動を全て予測する事は不可能では?」

「それも可能じゃ、自分がどんな人間で他人に対して、どういう印象を与えるか知っておれば、相手がどういう行動に出るのかある程度予測が可能となる。まあ、相手の性格を分析できる能力は必要となるが、それが出来れば未来を予測する事は可能じゃ」

「なるほど、私を知り、関わる人間の性格を知り、私がどう動くのか知れば、未来を予測できるという訳ですね」

「その通りじゃ、そこに多くの人間の意思を把握している妾が協力すれば、お主が望む未来へ誘う事は造作もない」


「後は、霊能力を使ってみたいのですが可能ですか?」

「霊能力は、限られたものにしか与えられぬ」

「どうしてです?」

「チートのようなものじゃからな、悪用しない人格者にだけ許された特権じゃ」

「ですが、霊能力を使った詐欺師は多いですよね?」

「そうじゃ、99%が偽物じゃ、本物は金をとらんし、呪われているとか命の危険があるとか言って恐怖を煽ったりはしない」

「私はダメですか?」

「そもそも幽霊とか見たいのか?」

「幽霊ではなく、神様のお姿を見たいのです」

 これは本心だった。美しいの醜いのか、人の姿なのか、そうでは無いのか興味があった。

「霊能力は与えてやることは出来ぬが、姿を見せる事は可能じゃ」

「本当ですか?」

「ああ、じゃが現世に顕現するのは神といえどリスクが伴う。じゃからほんの一瞬だけしか見せる事は出来ぬ。気のせいだったと思えばそれまでじゃ」

「ですが、見せてくださるのですよね?」

「ああ、約束しよう」

「ありがとうございます」

 一瞬であれ姿が見えるのなら良いと思えたが、霊能力には興味があった。だから、さらに質問を続けた。

「生きている間に人格を磨いたら霊能力に開眼するという事は無いのですか?」

「まあ、可能性はあるが茨の道じゃぞ?」

「道はあるんですね」

「うむ、肉食の禁止し、掃除をして心身を磨き、穢れを祓い続け、困っている人を助け徳を積み、毎日世界に感謝を捧げ、人を恨まず、命を奪わず生きていけば少しは使えるようになるんじゃが、人の身では無理じゃろうな」

「そうですね。命を奪わずにというのが難しいですね」

 人は生きる為に食事をする。草も木も生きてる。何も食べなければ死ぬのだ。

「人の身で光合成が出来れば達成できそうですが……」

「遺伝子改造せんと無理じゃな」

「ですが、出来る範囲で守っていけば少しは使えるようになりますかね?」

「まあ、直感で嘘を見抜くぐらいは出来るようになるし、なんとなく霊の気配は感じるぐらいは出来よう。姿を見たり声を聞いたりは無理じゃと思うが……」

「不可能では無いのですか?」

「前例は無い、だが、不可能とは言い切れぬ」

「では、試してみますね。出来る範囲で……」


 伊勢神宮での奇跡の後、2023年に天照様との会話を思い出して、肉食を控えて毎日掃除と世界への感謝を行い、虫なども殺さないようにして生きている。その結果、直観力は上がったと思う。

 他人の嘘が分かったり、ちょっと先の未来を予知したり、仕事でバグを見つけた時に間違っている箇所を直感で見つけたり、予知夢で仕事に必要な情報を得たりしている。

 また、神様の姿も見せてもらった。それは、一瞬の出来事だったが天照様とスサノオ様の姿を現実の世界で見た。また、神社にお参りした後に夢で八幡様と木花咲耶姫様と市杵島姫命様のお姿も見た。


 神の存在を信じない人たちにとっては、気のせい、妄想、ただの夢、だが私にとっては紛れもない奇跡だった。

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