31/33
狭い土地
ここから数話は大山津見神と草野姫神がお生みになった神々をご紹介します。
まず最初に紹介するのは、天之狭土神と国之狭土神です。
彼らは天上と国土の連続性を表しています。沫那芸神たちの方でも出ましたね。ほとんどこれです。覚えやすいっちゃやすいですね。
この二柱のお名前ははタイトルにもありますが、「狭い土地」という意味があるそうです。
また、天之狭土神の「天之」を天空に接する山頂とし、山頂に初めて生じた土地、国之狭土神の「国之」を地上とし、地上に初めて生じた土地を意味しているという見解もあります。
彼らは山と野の境界である“坂”を司り、山と野の交渉を表しているとか何とか。
日本神話において“坂”というのは、重要なものなのでしょうかね? 黄泉にも黄泉比良坂とかありますし。
そんなこんなで今回は終わります。また次回。




