日本の神々のこと

伊邪那岐命と伊邪那美命の子

国津神を救った者

　今回は大《おほ》屋毘《やび》古神《このかみ》についてお話したいと思います。

　この神様は木国《きのくに》(紀州)に住む木や家の神とされています。

　また、大国《おおくに》主命《ぬしのみこと》の国造りにも登場しました。

　そこに登場するまでは、一度名前が出ただけで、他は登場しません。

　詳細は大国主命の時にお話しますが、大屋毘古神は、兄たちから逃げてきた大国主命を木の俣からこっそり逃がしたという伝承があります。

　さて、ここでこの神様の面倒くさいところを紹介します。

　この神様は五十《いそ》猛神《たけるのかみ》、禍津《まがつ》日神《ひのかみ》と同一神とされることがあります。

　また、伊邪那岐命と伊邪那美命の子である大屋毘古神と、木国に住み、大国主命を救った大屋毘古神は別の神だと言われたりもするそうです。

　ややこしいですね。