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4話 アヤカシのおはなし

5人は船に乗りながらヤマトへ向かっている途中、シャインはレイワがどうやってここまで来たかを聞いた。

「大鷲に乗ってここまで来た。

今もこの船をヤマトへ導いているじゃないか。」

「賢いんだな。」

「うむ、一緒に勉学に励み、一緒に修行を行ってきた。

実は武術もできて、一部魔術も使える。」

すると、大鷲が喋り始めた。

「レイワの旦那ァー、照れますよ」

3人は「喋ったァー!!!」と驚きの表情を見せた。


イザルは、冷静に言った。

「もしかして、ヤマト・オオワシの一種か。

人間のように知能は高いが故に、迫害の歴史が絶えなかったが、それ故に長い間差別に苦しめられてきたんだろう。」

大鷲がイザルに答える。

「そうなんですよ、我々ヤマト大鷲達は、人間達に長い間嫌われ、迫害の歴史をたどりました。

ただ、レイワ侍の祖父であり政治家のショウワさんが他種族保護法の保護種族リストに入れてくれたんですわ。

だから、我々一族はショウワさんならびにショウワさんの家族に尽くすことに決めたんです!

ちなみにあっしの名前は、スバルです。

以後よろしく!」

りんが口を挟む。

「じゃあ、私人間のふりとかしなくて良い?」

「インキュバスも保護種族リストに入っております。

「やったアアアアアア!なんて良い国なの!」


イザルは口を挟む。

「まて、ヤマトの国は長い間、部落差別や、他種族を見世物にしたりという文献が残った気がするが」

レイワが返す。

「それ何百年か前の文献の話ですよ。

ヤマトの国も進化したんですよ。

まぁ…私も数十年と帰ってないから今のヤマトがどうなってるかは、検討もつかないですがね!」


こうして、こんな会話をしてから1週間後、5人と1羽は、ヤマトの国のクルーズターミナルにたどり着いた。

たどり着いた時間は夜間であり、ヤマトの国の都の光が蛍のようにキラキラと光る。

レイワとスバルはパスポートを持っていたため、入国審査なしでヤマトに帰ったが、しかし、4人は、入国審査が行われた。

入国審査官が船の中を調べた。

「お前らどこからきた?」


「マリミア・・・」

「マリミア・・・あの文明が止まった国か・・・」

「文明が止まってるだと」シャインが怒りそうになったのを、イザルが止めた。

「申し訳ございません、こちら私たちのパスポートになります」

イザルが魔法で具現化した4人分のパスポートを差し出した。

「なら通ってよし、ただし、銃だけは出国するまで預からせてもらう。

しかし、火縄銃か、本当に遅れた文明だな」


シャインは何度も審査官を殴りそうになった。


こうして、マリミアでもらった金塊1kmを5000万ウェンに換金し、5人と1羽はホテルを探した。

「すごいな…」一番驚いていたのはレイワだった。

レイワは、ビルが立ち並ぶ、都会に変わってたヒガシの都のシン・宿区を見渡して、驚きに眩暈を感じている。

シャインはバニーガールや、メイド格好のした女性達に心を奪われていた。

「しかし、ヤマトの国、俺のコンセプトをパクりやがって・・・」

イザルは、タバコ屋に向かい、ショートピースと呼ばれるタバコとライターを買った。

「かあああああああうめぇ!」

イザルはタバコを吸ってると、シャインも1本タバコをもらった。


レイワが夜空を見上げてると、上空からアヤカシの姿が見えた。

「牛鬼か!」

黒く尖ったツノを持つ妖怪牛鬼は、シン・宿のホスト達を尖ったツノで次々殺した。

シャインは、短剣で牛鬼を攻撃したが一切効かず、牛鬼に突き飛ばされた。

りんも、口から毒気を出そうとしたが、レイワとイザルが止めた。


「お前らやめときな、妖術を支えるのは、俺とイザルだけだ。」

レイワは、太刀を構えた。

「我が名はレイワ侍!いくぞ!アヤカシ!」

イザルは、妖術で牛鬼の動きを封じ込めた。

そして、その間にレイワが、猛虎の舞という刃先に虎が現れ、妖怪を殴り、最後に太刀で牛鬼を切り裂くという剣術を見せた。

戦いが終わり、5人と1匹はしゃがみ込んだ。


すると、バニーガールがレイワに近づいた。

「お兄さんカッコいい…!うちの店来てください」とバニーガールは、レイワを店に誘導した。

イザルはシャインに「社会経験のつもりで、シャインも行ってこい」とシャインに言い、シャインは渋々ついていった。


スバルは妖術で体を1メートルまで縮め、ラートとりんにヒガシの都の案内した。

「大きくなったり小さくなったりできるんだな」イザルはタバコを吸いながら、言った。

「変えようと思ったら人間の姿にもなれる。ほら!」

スバルは180cmほどの高身長の美白の美男子に化けた。

「い、イケメンだ」

マッシュヘアのイケメン、見た目は18歳ぐらいに見える。

妖術で具現化した、コートとジーパンを身に纏っている。


ラートと、りんは目を輝かせた。

「あの、あとで時間ありますか?」

「おいおい、俺がいるだろ・・・まぁいい。

腹も減ったこの辺で美味い店あるか?」

「ああ、あるよ。ラーメン三郎って言うんだけどさ」


3人は人間に化けた、スバルに案内されたラーメン屋に赴く。


その頃、シャインとレイワは、バニーガールに連れられて、ガールズバーという名称の酒屋にいた。

レイワは、バニーガールにメロメロになっており、バニーガールは、レイワに胸を近づけた。

シャインは居心地の悪さを感じ、レイワに「そろそろ店出るぞ」と言った。


「お客さん」

店内の奥から背広を着た男が、出てきた。

「テーブルチャージ、酒代、お通し代、おつまみ料金、合計で1億ウェンです」

シャインは「そんな金ないよ」と答えると、男は「ならばお前らを斬る!」と男は背広を脱ぎ、黒装束の姿となった。


「貴様!ニンジャか!」

「さよう!拙者は半蔵の子孫ゼアミ!

貴様はレイワ侍!そして、隣の男はお前のお供か!

まぁよい!貴様を斬る!」

ゼアミは、店中に癇癪玉を投げ、レイワに手裏剣を何枚も投げた。

「おい、ゼアミ、女に当たる。

決闘なら、公園でしよう」

「いいだろう、では!10分後、トーヨコ公園に来い」


レイワに連れられ、シャインはライオンの銅像が置いてある公園、トーヨコ公園にたどり着いた。

時刻は午前1時、不良たちやホームレスがウロウロしているこの公園に、ゼアミが突如現れた。

「レイワ!いくぞ!」

ゼアミは、鎖をレイワに投げたが、レイワは投げられた鎖を小刀で切り落とした。

「強くなったな!ではこれでどうだ!

く、クノイチの術!」

ゼアミは、美しい女性の姿に変わった。

「レイワ、ぎゅーして」

レイワは、ゼアミに近づき抱こうとした。

ゼアミは、「隙あり!」と胸元にある苦無でレイワの腹を突き刺した。


「ははははは!弱くなったなレイワ!!」


レイワは「タバコを一本」とシャインに言った。

シャインは、ショートピースとライターをレイワに投げた。

「ははははははとどめだ!」

ゼアミは、姿を元に戻し、苦無をシャインに突き刺そうとしたが、レイワは、タバコをくわえ、火をつけると、妖力を拳に集中し、ゼアミの顔面にパンチをした。


そして、そのままゼアミは、ライオンの銅像にぶつかり、倒れ込んだ。

その後ゼアミは、再度クノイチの術で女体化し、叫んだ。

「いったーーーーい!ねえねえ、もうやめて、私あなたが好きだから」

「その手はのらん!」レイワは、女体化したゼアミに平手打ちをした。


その後、シャインとレイワは、トーヨコ公演を後にし、カブシキ町に赴くと、「よう」とイザルに声をかけられた。

「誰だこのイケメンは」とシャインは尋ねた。

「イケメンか、嬉しいものだ。

俺だよ、スバル。妖術の力で人間で化けることができるのだ。」

「え!すげえ!」

「そう褒めるではない。それより良い宿を見つけたんだ。一応お前らの部屋も取ってあるから、鍵だ」

スバルはシャインとレイワに鍵を渡した。


「それにしても、」

シャインとレイワは、3人の腹を見た。

「なんでお前らこんなに腹膨らませてんだ?

そして、ラート、なんでお前、体調悪そうなんだ?」


イザルが「それはだな…」と喋り始めた。


4時間前

ラーメン三郎に着いた4人。

「ラーメン三郎といえば、もやしとキャベツとニンニクが豚肉が麺が見えなくなるまで盛られているとんでもないラーメンだよな」

イザルがそう言うとスバルは返す。

「ただの大盛りラーメンじゃねえ…

ここのラーメンは、中毒性があり、ヤマト以外の国からも客が押し寄せるほどの店。

・・・お前ら腹減ってるだろ」

3人は頷いた。

「俺は大盛りチャーシューダブル全マシマシを頼むぜ」とスバルが言うと、張り合うかのようにイザルは「俺も同じのを頼むぜ」と言う。

ラートとりんは、「私たちは、小ラーメンで良いかな…」と言い、4人は店に入った。


そして、4人は食券を渡し、店主に「ニンニク入れますか?」と聞かれた。

「俺はモロチョンマ」とスバル。

「ななななんだ、モロチョンマって、じゃあ俺もモロチョンマ!」とイザル。

「え、どういうこと」

スバルは「この子たち2人は、"普通"で」

ラートは「普通って何よ!じゃあ私たちもモロチョンマ」とオーダー。

「やめときな…」店主がそう言うと、りんは、「じゃあ、私は、普通でいいかな」と答える。

ラートは「いや、私は小ラーメンモロチョンマ!」と言い返した。


4人の前に現れたラーメン、いやラーメンと言って良いのかわからないほどに丼に乗せられた豚肉!キャベツ!もやし!そしてニンニク!

イザルとスバルは最初まで互角だったが、スバルが10分で食べ終えた頃、イザルはやっと麺まで辿り着いたところだった。

「おいおい、俺が食ってやろうか?」とスバルが声をかけると、イザルは「ぬおおおお」と麺を一気に啜った。

そして、10分後、イザルはボロボロになりながらも食べ終えた。

「お前らロット見出しすぎだよ…」とスバルはラートを見つめた。

「だって…量が…」ラートは麺をあと一口食べれば食べ終わりそうだった。

「頑張れ!最後の一口!頑張れ!!!」

「ウッっっっっっっっっっ」

「おおおお、おい、りん!ラートを連れ出せ!」

「うおおおええええええ」ラートが吐き出しそうになってる。

「だから無理すんなって言ったのに。」とスバル。

「うわ、ラート重っ!!!!」とりんはラートを抱え、空を飛んだ。


そして、なんとか公園のトイレにたどり着いて、ラートは泣きながらトイレに走った。


・・・そして現在


「そして、しばらく公園のベンチで休息をとったのち、ホテルを予約して、その後はカブシキ町をブラブラ歩いてたところだ」とイザルが話し終えた。

「そういえば俺たち」とシャイン。

「ああ」とレイワ。

「腹減ったなぁ…」とシャインとレイワが声を合わせて言った。


「一旦ホテルに入ろう…ホテルでは軽食も注文できる。」

スバルは、5人をホテルに案内した。

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