表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に転生したもののトカゲでしたが、進化の実を食べて魔王になりました。  作者: トモモト ヨシユキ
8 魔王の降臨とマリージアの奇跡
97/121

8ー12 白狼

 8ー12 白狼


 『急ごう』

 白狼は、俺たちを自分の背に乗るようにと促した。

 俺たちは、白狼のもふもふの背によじ登るとしがみついた。

 白狼は、俺たちが全員乗ったことを確認すると駆け出した。

 すごい速さで回りの風景が吹き飛んでいく。

 俺たちは、白狼の毛並みの中に身を伏せて風圧から身を守った。

 白狼たちは、飛ぶように草原を駆け抜けていく。

 草原をすぎ、ごつごつした岩が転がる荒野を駆けていく。

 白狼は、いくつもの山や谷を駆け、いつしか山の頂へとたどり着いていた。

 そこには、傾きかけた石の柱が建ち並んでいた。

 「神殿?」

 『ただの廃墟のようなものだろうな』

 白狼は答え降りるようにと命じてから俺たちをその廃墟の中へと導いた。

 そこには、転移用の魔方陣があった。

 『これは、次の階層へと転移するためのものだ』

 白狼は、俺に話しかける。

 『次の階層のことはよくわからない。だが、お前に何かがあれば私たちみなが困る。なので私も一緒に行こう』

 マジですか?

 俺がリリウスたちにそのことを告げるとリリウスたちは、妙に感心した様子で白狼と俺を見つめた。

 「さすがは、クロだな。フェンリルだけじゃなく白狼まで従属させるとは」

 リリウスの言葉に白狼が嫌そうな顔をする。

 『別に従属しているわけではないぞ』

 俺は、頷く。

 うん。

 白狼が自らついてきているだけであって、俺がすごい訳じゃねぇし。

 俺は、はぁっとため息をつき白狼を横目で見る。

 こいつを人間に戻さなくてはならないのだが、まったく誰なのかもわからない。

 どうやら白狼が話をできるのは俺だけのようだ。

 他の狼たちは、俺とすら話せないようだしな。

 ということは、他の狼たちからこいつのことをきくこともできないということだった。

 どうしたものか。

 いつまでもここで悩んでいるわけにはいかないので俺たちは、先に進むことにした。

 俺たちがみな転移用の魔方陣の中に入ると魔方陣が光った。

 俺たちの周囲の空間がきらきらと輝きだす。

 ぐん、と押し上げられるような感覚があって、俺たちは、次の階層へと転移した。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ