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6ー4 遠足ですか?

 6ー4 遠足ですか?


 アナトリア公国首都アルディスの郊外にあるダンジョンは、『水のダンジョン』と呼ばれていた。

 まあ、ダンジョンとはいえもう何十年も前に当時の勇者一行によって攻略済みのため、今では新米冒険者のための入門用のダンジョンとしてアルディスの冒険者ギルドの管理下にあるものだ。

 つまり、このダンジョンの攻略は、魔法学園の遠足のようなものだった。

 俺たち魔法学園の生徒たちは、アルディスの近くの街ルイードにある宿に一泊しこのダンジョンに挑むことになる。

 秋晴れのダンジョン日和の日に俺たちは、それぞれのパーティーに別れて魔法学園の馬車に乗り込んでルイードの街を目指した。

 俺たちのパーティーのメンバーは、俺とリリウスとエディット、ライディア、それとロナードとルウシエの6人だ。

 俺たちは、宿につくとすぐにダンジョンへと向かった。

 それぞれが最低限の装備を身に付けているだけだった。

 といってもリリウスとルウシエは、立派な剣を持っていたし、外のメンバーも短剣ぐらいは持っている。

 やる気がなくても一応参加する以上は、身を守れるようにしとかないとな。

 『水のダンジョン』前には、魔法学園の教師たちが陣取っておりダンジョンへとへ入っていくパーティーのメンバーを確認していた。

 ダンジョンへと続く道には、剣士や魔法使いの装備をまとった魔法学園の生徒たちが溢れており、まるでお祭りのようだ。

 俺たちも教師にメンバー表を渡すとダンジョンへと入っていった。

 先頭を行くのは、一応先輩であるロナードとルウシエだった。

 ダンジョンに入っていくと『水のダンジョン』というだけあってなんだか湿っぽくって空気がひんやりとしていた。

 リリウスがロナードとルウシエにきいた。

 「このダンジョンって、あんたたちが去年も攻略したんだよな?」

 「ああ」

 ルウシエが頷いた。

 「ここは、攻略され尽くしたダンジョンだからな。何も面白いことなんてないぞ」

 「マジかよ」

 リリウスがちっと舌打ちする。

 「ダンジョンのお宝とかもないわけか」

 「そんなもの何十年も前に勇者様一行があらかた持ち去ってるって」

 ロナードがつまらなさげにアクビをした。

 

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