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6ー2 冷蔵庫ですか?

 6ー2 冷蔵庫ですか?


 「それは」

 俺は、ちょうどいい味見役だと思い、2人にパフェを食べてもらうことにした。

 俺は空間収納の中で時間を止めて保存していたパフェを取り出すとテーブルの上に置いた。

 それは、トカゲの谷で夏休みの間にオウラとエディットに手伝ってもらって作ったものだ。

 俺が錬成したこの世界ではまだ珍しい透明なガラスの器に氷魔法を使って作ったアイスクリームを盛り付け、その回りにグルの果実などを小さく切ったものやクッキーなどを飾り付けうずたかく生クリームを絞ったパフェを見てココとロナードは、目を輝かせた。

 「何、これ?」

 ココが歓声をあげる。

 「こんなキレイな食べ物みたことないぞ!」

 「これは、アイスクリームという冷たい菓子に果物やらなんやらをトッピングしたものだ」

 俺は、スプーンを取り出して2人にそれぞれ渡した。

 「論より証拠、だ。食べてみろ」

 2人は、スプーンを握るとテーブルの上に置かれたパフェへと手を伸ばした。

 一口掬い上げると2人とも口に入れた。

 「冷たい!」

 ロナードが驚いた表情になった。

 「けど、うまい!」

 「なんだ、これ?口の中で溶けていくぞ!」

 ココがうっとりとした様子で二口目を口へと運ぶ。

 「冷たくって、甘くって、うまい!」

 ロナードとココは、2人であっという間にパフェを食べてしまった。

 「こんなうまいもの、食べたことがない」

 ロナードがほうっと吐息を漏らした。

 ココも同意する。

 「これなら『月の花園』の新作メニューにするに相応しいな」

 「しかし、これは、店で提供することは難しいだろうな」

 ロナードが残念そうな顔をした。

 「これは、手がかかる料理だろう?しかも保存がきかない」

 ロナードが言うのを聞いていた俺は、ふっと笑った。

 「大丈夫だよ。冷凍庫があるから作り置きができるんだ」

 「れいとうこ?」

 ロナードの瞳がきらん、と光った。

 「それは、なんだ?」

 「四角い箱の中を魔法で冷やして、その中に冷やしておきたいものを入れて保存するためのものだ」

 俺は答えると空間収納から大きな四角い黒い箱を取り出した。

 俺たちの背丈よりも大きなその箱は、両開きになっていて、俺は、それを開いて見せた。

 中には、何も入ってはいない。

 ロナードが覗き込むと中を手で探った。

 「涼しい、というか、寒い?」

 「ああ、魔道回路を使って中を冷やしているんだ。こっちは、食品がいたまないように入れておくところで、上の方が食品を凍ったままで保つところだ」

 

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