1ー6 スキル鑑定
1ー6 スキル鑑定
さて、服ができたら次は、住むところと食べるものだな。
俺は、洞窟のある崖の下の窪地を土魔法で平らにならすとそこに土の家を作ることにした。
ちょっと、1人で全員分の家を作るのは厳しいな。
俺は、父さんにいって一族を全員集合させてもらい一人一人のスキルを鑑定していくことにした。
そして、俺は、みんなをスキルで2組に分けることにした。
1つは、俺と一緒に家を作ってもらうグループ。
もう1つは、食べ物を採取するために森に行ってもらうグループだ。
だけど、鑑定していて気になることが1つあった。
俺も含めてだったけどみんな名前がないんだよ。
やっぱ、名前はいるよね!
俺は、みんなに名前をつけていくことにした。
まず、この一族の王である父さんには、ティミストリという名を、そして、母さんにはクローディアという名をつけることにした。
『スキル 名付け親を発動します』
声が聞こえて、父さんと母さんの体が白く発光し始める。
光が消えると父さんと母さんの額に2本の角がはえていた。
マジですか?
父さんと母さんは、角と尻尾を持った立派な竜人族の姿になっていた。
次に、俺は、自分で自分にも名をつけることにした。
「クロージャー」
俺がそう自分に命名すると目の前がぽぅっと明るくなるのを感じた。
なんだか、額がむず痒い。
俺は、額に手をやった。
すると、俺の額には3本の小さな角がはえていた。
マジかよ!
『竜人進化』
頭の中で声がきこえた。
『暗黒竜王』
はい?
俺は、首を傾げる。
暗黒竜王?
なんですか、それ?
こうして俺は、一族の者全員に名前をつけていった。
俺たちの他の連中は、みな1本角が額にはえてきた。
それから俺は、それぞれのスキルにしたがってグループ分けをしていった。
土魔法の使える連中を村に残して、他の攻撃魔法を使える連中に食料の調達に出掛けてもらうことにする。
くれぐれも人の村には近付かないようにと伝えることは忘れない。
まだ、俺たちはみな、力にもなれてないし、今はまだ人ともめたくないからね。