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4ー7 合格しました!

 4ー7 合格しました!


 ラムロス先生の号令で俺たちは、お互いに剣を向ける。

 「ふん、トカゲ狩り、か」

 クリオは、形のいい唇をにやり、と歪ませる。

 「覚悟するがいい!」

 木剣を振り上げるとクリオは、俺にいきなり切りつけてきた。

 俺は、クリオの攻撃をかわしながらぼそっと呟く。

 「お手柔らかに」

 俺は、繰り出されるクリオの剣を受け流しながら彼女が疲れてくるのを待った。

 だが、身体強化の魔法を使っているのか、クリオの攻撃はなかなかやむことがない。

 俺は、クリオの女子とは思えない重い剣を受けながらその時を待った。

 しばらくして一瞬、クリオの手が止まった。

 肩で息をしている。

 「卑怯だぞ、トカゲ!ちょろちょろと逃げて!」

 卑怯で結構!

 俺は、その一瞬を逃さなかった。

 俺は、自分の木剣でクリオの剣を絡めとるようにして流すと弾き飛ばした。

 「くっ!」

 クリオが声を漏らす。

 俺は、倒れ込んだクリオの喉元へ木剣の切っ先を突きつける。

 「そこまで!」

 ラムロス先生の声がきこえた。

 俺は、剣を下ろすとクリオに手を差し出した。

 だが、クリオは俺を上目使いに睨み付けると俺の手をぴしゃりとはね除けて自分で立ち上がった。

 「いい気になるな!」

 クリオは、俺に向かって言うと不機嫌そうに叫んだ。

 「少し、油断してしまっただけだ。トカゲごときにこの私が負けるわけがない」

 うん?

 俺は、背を向けて去っていくクリオの目尻に光るものがあったような気がした。

 気のせいかな?

 試験は、夕方には無事に終わり、合格者の名前が張り出された。

 人混みの中、俺たちは、少し離れた場所から目をこらした。

 心配していたリリウスは、総合点でなんとか無事に合格していた。

 エディットとライディアも及第点だ。

 俺は、というと。

 なんと、総合点で1位だった。

 すごいな、俺!

 たぶん、俺が一番驚いていたんだろうと思う。

 リリウスやエディットたちは、当然とばかりに頷いていた。

 ライディアもなぜか、どや顔だしな。

 どういうこと?

 試験が終わって俺たちは、ほっとしていた。

 だからだろうな。

 ラダクリフ辺境伯の屋敷へと戻る途中、俺たちは、妙にテンションが上がっていた。

 わいわい騒いでいる俺たちをヴォルツさんは、優しい瞳で見つめていた。

 

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