2ー3 王子様?
2ー3 王子様?
ライドウは、俺たちが持っていた魔石を何個か買い取ってくれた。
俺たちは、魔石がどれぐらいで取引されているのかもわからなくて、ライドウが申し出た料金で売ることにした。
「こんな品質のいい魔石をこんな安くで手に入れられるなんて、俺は、ラッキーだ」
ライドウは、ほくほくした様子で話した。
「お前たち、今夜の宿がないなら俺の家に泊めてやる」
「それは助かるけど、いいの?」
俺がきくとライドウは、にやっと笑った。
「それぐらいさせてくれ」
ご機嫌なライドウだったがそれも長くは続かなかった。
マリージアの街への入り口の門で俺たちが門番に止められてしまったからだった。
門を通るためには身分証が必要だったが、俺たちはそんなもの持っていなかったからだ。
ライドウは、ちっと舌打ちすると、門番にそっと何かを渡した。
「すみません、こいつら、ちょっと足りない連中で。俺の連れで無害な奴らなんですがね」
「仕方ないな」
門番は、にやっと笑った。
「明日にでも冒険者ギルドで登録して身分証を持ってきな。今日のとこはあんたにめんじて通してやるよ」
「ありがとうございます」
そうして俺たちは、なんとか無事にマリージアの街へと入ることができた。
「ばかか、お前たち!」
ライドウは、顔を真っ赤にして俺たちを睨んだ。
「今時、なんの身分証も持ってないなんて、どこの田舎者だ!」
「だって、知らなかったから」
俺が言うとライドウは、心底呆れた様子でため息をついた。
「まあ、いい。お前たちは、俺の客だからな」
俺とリリウスは、明日にでも冒険者ギルドに行くことにした。
ライドウが言うには、街で魔石を売るのにも身分証は必要らしいからな。
それから、俺は、ライドウにこの街に来た理由を話した。
すると、ライドウは、会ってから一番の驚きの表情を浮かべた。
「お前たち、ライディア様の客なのか?」
「客というか、褒美をくれるっていうから来ただけだけど」
俺の言葉にライドウは青ざめた。
「ライディア様に褒美を頂くってのか?」
俺たちが頷くと、ライドウは、何やら考え込んだ。
そして、俺に説明をしてくれた。
「ライディア様は、最近、王都から母がたの叔父であるラダクリフ辺境伯のもとを訪れておられるがこの国の王様の第3王子であられるお方だ」
マジですか?




