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異世界に転生したもののトカゲでしたが、進化の実を食べて魔王になりました。  作者: トモモト ヨシユキ
2 初めての人間の町と望まれぬ王子
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2ー1 旅立ち

 2ー1 旅立ち


 3日後俺とリリウスは、ライディアとの約束の褒美を受け取るために東の森の向こうにある町マリージアへと旅立った。

 しばらく村から離れるので一応ティミストリ父さんとクローディア母さんにもこのことは話した。

 すると、クローディア母さんは、俺たちのために服を、ティミストリ父さんは、いくつかの魔石を俺たちに持たせてくれた。

 クローディア母さんの服は、姿と気配を消せるローブだ。

 創造のスキルを持つクローディア母さんがレッドスパイダーの糸に特別に念を込めて織ってくれた物だ。

 ティミストリ父さんが持たせてくれた魔石は、ティミストリ父さんたちが魔物を狩ったときに手に入れた物だった。

 「旅をするならこれを持っていく方がいい」

 魔石は、人間たちにとって価値があることをティミストリ父さんは、知っていた。

 俺たちが旅の途中で困ったときには、これがあればなんとかなるだろうとティミストリ父さんは、思ったのだ。

 俺たちにとっては、魔石は、特に興味のないものだったがティミストリ父さんは、それをとっておいてくれたらしい。

 ティミストリ父さんは、人間の村への遠征を何度もしていたので俺たちの中では比較的人間に詳しかった。

 「いいか、クロージャー」

 ティミストリ父さんは、町へと出発する俺に魔石を渡してくれた。

 「人間たちにとってこれは、価値のあるものだ。きっと上手く使えばこれは、お前の役に立つ筈だ」

 魔石は、魔物の皮で作った小さな袋にいっぱい詰められていた。

 これは、嬉しいかもしれない。

 上手くいけば換金できるかもしれないし、いろいろ役立ちそうだ。

 「ありがとう、父さん」

 俺は、ティミストリ父さんに礼を言って魔石を受け取った。

 ほんと、親ってありがたい。

 俺たちトカゲの一族は、親兄弟の繋がりが濃い。

 村から旅立つ俺たちをティミストリ父さんとクローディア母さんは、いつまでも見送ってくれた。

 「いいな、お前は」

 リリウスがちょっと羨ましげに呟く。

 リリウスの両親は、以前の人間の村への遠征の折に人間たちに殺された。

 だから、リリウスには、家族はいない。

 そういう子供は、トカゲの村にはいっぱいいた。

 両親を失った子供たちは、村のみんなで育てる。

 それが、俺たちトカゲのやり方だった。

 

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