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最強武器から始まる異世界転移~装備したら女の子になってたんだけどっ~  作者: べちゃっとパンケーキ
雪の国ノールと冒険の始まり
6/13

女の子になったんだけどっ

ふぅ……出来上がりました。

『ユニークスキル 〈ルーンマスター〉獲得中……成功しました

続いて呪われた(カースド)スキル 〈性転化〉獲得中……成功しました

呪われた《カースド》スキル 〈性転化〉効果を発動するため、スキル所持者の

年齢を代償化……成功、効果が発動しました』


ん? んんんんっ!?

なんか二つ目のスキル呪われてない!? 名前からして嫌な予感が……


「アル……僕い「ぷっ、ふふ……あははははっ! ああ、可笑しい……ふふ」」


「にゃんと!? 旦にゃ様がお嬢様に……にゃあぁ……」


 アルは地面で笑い転げているし、にゃん丸……ダルタニャンは後ろにぶっ倒れて

起き上がらなくなってしまった。


 誰か僕の状態を説明してくれぇぇっ……


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「ああ、面白かった。アオイちゃんがアオイちゃんに……」


「笑い事じゃないよっ! 僕にとっては重大な問題なんだからねっ」


 あれからアルはたっぷり五分程、笑っていた。にゃん丸は気絶したままだ。

獲得したスキルの効果を見てみたが、これは相当運がない。

 思えばここに来れた事、アルから強力な装備を貰った事など大分運を使ってしまっている気がする。


「アオイちゃん口調が……」


「え? 何か変かな?」


「いや、気のせいかな……多分、うん……」


 何か妙に歯切れの悪い言い方だ。


 気になるが、とりあえず現状を説明しよう。


ユニークスキル 〈ルーンマスター〉


 これは魔物や魔獣の核となっている〈魔石〉に魔方陣やルーン文字を刻み込むことに

よって【魔導具まどうぐ】を作り出せるというスキルだ。

 これは良い。凄く有用なスキルだ。


 問題はもう一つのスキルだ。

呪われた(カースド)スキル 〈性転化〉


 呪われた(カースド)スキルとは文字通り呪いを受ける。

しかし、その呪いはスキルを発動するために必要な代償の事を指しており、スキルの

効果自体は世界で数個しか確認できていない、究極アルティメットスキルと肩を並べる程だ。(アル曰く)


 そして、今回僕が獲得したスキル……代償もスキルの効果そのものも呪いの

ようなものなのだ。

 代償は年齢を三年……つまり今の僕の年齢は14歳だ。これは別に良い、いや良くない

けど恥ずかしいが、僕は中学生ぐらいから成長が止まっている。

問題は代償を支払い発動した効果の方だ。

 効果はスキルの名の通り〈性転化〉

そんなバカな……僕のコンプレックスは超が付くほどの女顔、そこを的確に狙った

ようなスキルだ。

 追い討ちをかけるように、黒服が僕に合わせてデザインを変える。

今の僕の服装は白いシャツに左肩に鉄のショルダーアーマーが付いた黒いジャケット、

下はフリフリの黒いスカートに黒いニーソ、黒い革ブーツといった感じになった。


 心の押し入れにしまったはずの記憶が呼び起こされる。

友人達、女性陣に着せ替え人形にさせられそのまま男性陣の前に出され一人が

鼻血ブシャーした記憶が……


「アオイちゃん、アオイちゃんっ! 鏡あったよ」


 アルが手鏡を僕に向ける。できれば、見たくなかったが……


「う、あ……」


 青みがかった銀髪に、目尻が少し垂れ下がった目とその中で宝石のような輝きを

放つ金色の瞳。

 元の僕の容姿の銀髪金眼バージョンみたいな感じだ。色が変わったのは謎だけど……


「あぁ……どうしよう。これ、あいつらにどうやって説明しよう……」


 あいつらとは友人達だ。女性陣は絶対にいじり倒してくるし。男性陣との会話は

気まずくなりそうだ。

 あぁ……どうしようか。いっそここにアルと……


「……悩んでいても仕方ないよ、アオイちゃん。今できること今すぐする!

考えるのは後、後っ。私をここから出してくれるんでしょ?」


 完全な脳筋思想だけど……でも、今考えてもしょうがないな。

僕は元の世界に戻りたい。皆と一緒に……

そのためにもこんなところで立ち止まっていたらダメだ。


「うん、やる気が出たみたいで良かったよ。それにしてもアオイちゃん可愛い

過ぎ……食べちゃ「アルッ! どこに行けばいいかなっ?」」


 これは知ってる。女子が怖くなる前兆だ。


「おっと、そうだった。はいこれ」


 アルから青白い光を放つ石を手渡される。


「これは?」


「それは〈転移石〉。使い捨てなんだけど、記憶させた座標まで転移させてくれる。

ちなみに結界内だと使えないから外で使ってね。その転移石は〈ノール王立図書館〉の座標が記憶されてるの」


「図書館?」


 なぜ図書館なのだろうか? 高位の魔術師が居そうなところが他にありそうだけど


「〈ノール王立図書館〉は魔術系の蔵書数が世界一。そこに集まる魔術師の人数も世界一。

ということで探せば高位の魔術師くらい居るでしょう、という話だよ」


「なるほど、そういう事か。じゃあしばらくお別れだね。」


「うん、そうだね」


 僕はベッドから立ち上がり、未だに気絶しているにゃん丸を回収して扉を開ける。


「じゃあ、必ず見つけてくるね。よくしてもらいっぱなしだし」


「うん、元気な姿を見れる事を楽しみにしてるね」


──ギイィィィ……バタンッ


___________________________________


「行った……ね、やっとここから出られる訳だ」


 アルベナ・アングレイジはため息を漏らし、自分の家族に思いを馳せる。


「あの娘、元気でやってるかな……」


──ギ、ギイィィィ


「あの~アル。悪いんだけど、出口教えてくれない?」


「あ、あぁ……そういえば忘れてた、折角の雰囲気が……」


「?」


 アルは立ち上がりアオイに近づく。


「着いてきて。案内するから」


ありがとうございました。

昨日のあとがきで伝えた通り二、三ヶ月ほど休みます。

できれば、ブクマの数が減ることなく、僕が復帰した後もこの作品を楽しんで

いただければと思います。

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