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最強武器から始まる異世界転移~装備したら女の子になってたんだけどっ~  作者: べちゃっとパンケーキ
雪の国ノールと冒険の始まり
5/13

嫌な予感が……

ほんっっっと、遅くなりました! 申し訳ありません。(土下座)

今回説明会みたいな感じなんですけど、筆が進まなくて、進まなくて……

って、こんなしょうもない言い訳どうでもいいですよね。

ではどうぞ。

──コンコン

 ノックの音が部屋に響きわたる。


 ベッドのふかふかを堪能していた僕は起き上がり扉を開ける。


「あれ? 誰もいない? 音がしたと思ったんだけどな……」


 扉の後ろに隠れてるの知ってるんだけどなー

我ながら、気づいていないフリが上手だな。


「わっ!」


「ニャッ!? 

……にゃんだ、アルベナ嬢かニャ」


 えぇ……スキル的にダルタニャンは驚かないと思ったんだけどな。

てか、今さらだけどダルタニャンて長くて言い辛いな……何か良い呼び方無いかな。


「……よし、ダルタニャン。これから君は『にゃん丸』だ!」


「ニャ!? 急ににゃに言い出すかと思ったら、にゃかにゃか安直なにゃ前(なまえ)で呼ばれる事が決定したニャ!?」


「あっはははっ。何その名前……ふふっ」


「とりあえず君の呼び方を『にゃん丸』に決定! それととりあえず部屋に入りましょうアルベナさん」


 僕は廊下で笑い転げているアルベナさんを部屋に引きずり入れて、ベッドの上に

陣取る。


「それで僕に合う装備ありました? アルベナさん」


「それはもうぴったりなのを見つけて来たよ!

あと、私に対して敬語・敬称は不要! 友達と接する感じでアルちゃん、

なんて呼んでくれるともっと嬉しいかなぁ、なんて……」


……もしかしなくても、この人友達が少ないのだろうか。

よくあるだろう『あの人強くて凄いらしいから敬意を持って話さないと』的なやつ。


「なんだかさ、こっちはフレンドリーに話してるのに相手が畏まっちゃってさ。

今のアオイちゃんみたく気軽に話してくれる人が居ないんだよね」


 やっぱり、そういうことか。

 よーく、分かるよ。一緒に祭りに行く予定だった友達からそういう相談受けたこと

あるからね。


「おっけー、分かった。アル、でいいかな? さすがにちゃん付けは……」


「うーん、まあいいかな。それじゃあ、ここから出してくれる人を

探して来る依頼の報酬を渡すね。

……ということで始まりました! アルちゃん先生の報酬内容説明~」


「わー、パチパチ」


 という感じでアルベナさん……もといアルは懐から小さな袋を取り出して、

その袋の口を下にした。


 するとどうでしょう。サイズ的に入るはずのない剣や服が出てきたでは

ありませんか。


「ざっと、これぐらいかなぁ」


 僕の前には、長剣二本・短剣・黒い服・フード付きの黒いロングコート? が

並んでいた。


「じゃあ、特殊な効果とか使い方を教えるね」


 そう言って最初にアルが手に取ったのは鞘に収まった二本の長剣だった。

どうやら、最初はあの剣の説明をしてくれるようだ。


「はい、じゃあこの二本からだね。こっちの白い剣から説明するよ」


 アルが鞘から剣を抜く。

その剣は全体が白い金属でできており、所々に金の意匠が施されている。


「この剣〈天照あまてらす〉は……」


 ん? アマテラス? 日本の神じゃ……


「その反応……やっぱりね。アオイちゃん、異世界人でしょ。

私のお父さんが〈流れ者〉でね。もといた世界のことを色々教えてくれたんだ。

で、教えてくれた神様の名前〈天照〉と〈月詠つくよみ〉をこの二つの剣の名前

としてつけてみたんだ」


 お父さんが僕と同じ日本出身かな……一度でいいから会ってみたいな。

アルの話から察するにもう一つの剣が〈月詠〉なのだろう。


「えっと、アル。〈流れ者〉っていうのは何?」


 異世界人に種類でもあるのだろうか。


「こっちに来たばっかりでもこれくらいの知識はあると思ったけど……

よし、無知なアオイちゃんにこちらの世界の常識っていうやつを教えて

あげましょう!」


 アルの説明によると、異世界人は異世界人でも召喚のされ方によって名前が違う

そうだ。


 一つ目は〈流れ者〉

アルのお父さんがそうらしいが、別の世界──つまり僕が居た世界に偶然この世界に

繋がる時空の歪みができて、触れた人がこの世界に飛ばされるらしい。

大半の異世界人がこの原因により飛ばされた人なのだとか。


 二つ目が〈異界の勇者〉

これはほとんどの場合が国家による儀式魔法によって行われる。召喚された者は特殊な

力を得るが召喚主の命令には抗えなくなるそうだ。かつては災厄を祓うために行われていたこの方法だが、現在では軍事目的に使われているらしい。

内容はエグかったので今は詳しく説明しないでおく。


 最後が〈神託の勇者〉

僕達がこれにあたる。世界に召喚され、神々から特殊な力を授かり、災厄を祓う英雄なのだとか。この世界では大層な名前で呼ばれているらしい。僕達はそこらに居るような普通の高校生だったんだけどなぁ。少し……いや大分、荷の重い話だ。


 他にも国家間の関係や地理、魔法とはどのような物なのかといった感じに役に立つ

情報を教えて貰った。

 これらは使う機会ができたら思い出してみよう。


「それで……報酬の特殊な能力の説明だよね。そういえばこの剣、私の最高傑作

だったりするから大事にしてね」


 マジか……そんなに凄そうな物を貰っちゃっても良いのだろうか。


「そんな凄そうな物貰っても恨んだりしませんか?」


「しない、しない。私も魔法剣士だけど、戦闘スタイル的に相性が悪くて

使えなくてね。使ってくれる人を探していたくらいなんだ。

それじゃあもう説明するよ……とりあえず、この二本持って『君達は僕の所有物だ』

って念じてみてくれる?」


「? よく分からないけど分かった」


 右手に〈月詠〉、左手に〈天照〉を持って、目を瞑って念じてみる。

すると、手に持っていた剣の感触がなくなった。


「おーけー、もう目を開けて」


 目を開けて手を見てみると、右に黒、左に白の革の手袋を嵌めていた。


「それで、武器の所有者はアオイちゃんに設定されたよ。出てこいって念じたら

剣が出てくるからね」


 なかなか、ハイテクだ。しかも、剣自体そこまで重くないから、剣を持ったことさえ無い僕でも結構な速さで振れる。


「それで〈天照〉の方の能力は魔法を掻き消して自分の魔素マナを回復、

〈月詠〉の方は単純に魔素を纏わせて属性剣を作り出せるって感じかな。

後二つとも手袋に戻すと刃こぼれくらいならすぐ直るし、折れても1日経てば元通りになるよ」


 つよっ! 〈天照〉の能力は魔法を使って来る相手の攻撃を余程のことがない限り

防ぐことができるだろう。

 でも、アルと相性が悪いのは何故だろうか? アルでも簡単に扱えそうな物

だけど……


「アル、この剣の能力のどこが相性悪いの?」


「簡単に言うと……私の操魔力が極端に低いせい、かな。

といっても、人並み程度にはあるけどね」


 操魔力とは魔素を操る力だ。この力が低いと魔法の狙いが大きく外れたり、最悪

魔力が暴走して誰も手に負えない状態となる、とアルが教えてくれた。


「〈月詠〉の魔素を纏わせる能力は150ほどの操魔力がいる。私の魔法は操魔力を

あまり必要としない広範囲魔法だから操魔力80程度。

〈天照〉の方は問題なく使えるけど、見た目を対にしたから二本同時に使いたいなぁ、

と思っていたらアオイちゃんが来た訳だよ」


 な、なるほど……ちょっと難しいけど、要は魔素を纏わせるには結構操魔力が必要で

アルの操魔力はそれに達していないということか。


「後のはほんとに簡単に説明するね」


 黒い服、これはなぜか僕にぴったりで見た目も格好良くなった。

アルに聞いてみると、着た人に合わせてサイズやデザインが変わる魔法を掛けている

らしい。

 フード付きのロングコートっぽいのは、フードを被ると姿を消し、ある程度気配を

抑えてくれるらしい。

 熟練度の上がった〈気配察知〉のスキルがない限りそうそう見つかることはない、

とのことだ。


「そして、最後この短剣なんだけど〈ルーレット〉っていう特殊な効果が付いて

いるんだけど……なかなか良いスキルをランダムで二つ手に入れられるだけど……

運が凄く悪くて要らないって言うんだったら渡さないけど、どうする?」


 強力なスキルを得られるならこの世界に来たばっかりの僕はなおさら貰っておく

べきだろう。


「あたしはすっごく嫌な予感がするニャ」


 と、今までうたた寝していたダルタ……もとい、にゃん丸は目を覚まし言って来た。


「まあ、ありがたく貰っておきます」


「そう。じゃあ、どうぞ。

……大丈夫、相当運が悪くない限りデメリットになるようなスキルは出ないよ」


 アルから短剣を受け取った瞬間、短剣から目を開けていられないほどの光が

溢れ出し、謎の魔方陣が展開されていった。


「なぜだろう? 僕も今すっごく嫌な予感がするよ、にゃん丸……」


ありがとうございました! 

ブクマ・評価していただくと、もれなく僕の号泣が貰えます!

ごめんなさい、ふざけました。

明日も頑張って投稿できたらなと思います。

それと、明日の投稿から二、三カ月程投稿をお休みさせていただきます。

本当に申し訳ありません。まだ始めたばっかりなのに……

詳しい内容は明日の投稿と合わせて活動報告でさせていただきます。

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