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誰が一番お兄ちゃんが好きなんて調べるまでもないよね


「後は俺関連の診断だけか」


 お兄ちゃんのその言葉で、他の三人が色めきだった。

 後終わってないのは、わたしを除く3人とお兄ちゃんの関係だけだ。

 チフユお姉ちゃんとチアキは前もってやってたみたいだしね。


 それにしても、こんな玩具で人の思いを察しようとかいう考えが浅ましいよね。

 わたしとお兄ちゃんみたいに、深いところでしっかり繋がっていれば、こんな玩具は必要ないって直ぐに思いつくと思うんだけど。

 目に見えないものを目に見える形にして安心しようって考え自体が、自分はその人に相応しくないって言ってる様なものなんだよね。


 そんなんだから、チフユお姉ちゃん達にお兄ちゃんを譲ろうとは思えないんだよ……。


 そんな3人の結果は、わたし的にはどうでも良いからダイジェストでお送りするよ。

 多分、皆の予想通りの結果になると思うよ。


 そもそもわたしは、お兄ちゃんとお揃いで文字読めないから結果を見てもよく解らないんだ!

 お兄ちゃんとお揃いであることに価値があるからね。

 決して、勉強をサボっていた訳じゃないんだよ!!


 それじゃあ、まずはチフユお姉ちゃんからだね。


  [兄]    [チフユ]

 幸安憂安幸   幸幸幸幸幸

 護愛愛愛護   幸愛敬愛幸

 要護愛護要   幸尊愛尊幸

 護愛愛愛護   幸愛敬愛幸

 幸安憂安幸   幸幸幸幸幸


「なんか熟年の夫婦みたいでムカつく結果ね……」

「まぁ婚約者だしねっ。ある意味で想定通りの結果だよっ」

「これは嬉しい結果」

「チフユは俺との結婚にそこまで幸せを感じてたんだな……」


 まぁ魔王らしからぬ結果だね。

 わたし的には略奪とか憎悪とかみたいなもっと邪な感情が欲しかったところだね。

 そうすれば、気兼ねなくチフユお姉ちゃんを誅せたのに。

 お兄ちゃんが安らぎを感じてるのにちょっと納得がいかないけど、チナツとチアキの事を考えればわたし以外でお兄ちゃんに安らぎを与えられるのはチフユお姉ちゃん位だし仕方ないかな。


 次はチアキの番だよ。


  [兄]    [チアキ]

 危護憂護危   愛安愛安愛

 護愛愛愛護   安感愛感安

 憂護愛護憂   愛安繋安愛

 護愛愛愛護   安謝愛謝安

 危護憂護危   愛安愛安愛


「チアキは何でこいつの時だけ、こんなにいい結果なのよ?」

「兄様、うちはもう護ってもらわなくても大丈夫だよっ」

「私達の結果を出した人とは思えない……」

「チアキにも色々あったからな。まぁ、お前はもう少し他の人にも興味を持ってくれ」


 チアキは昔お兄ちゃんと色々あったらしいからね。

 その辺の事が今回の結果に現れてるのかもしれないね。

 まぁお兄ちゃんから危険人物扱いされてるのは笑えるけど。

 もっとお兄ちゃんに心配かけない様にして欲しいよ。


 最後はチナツだね。


  [兄]    [チナツ]

 安信憂信安   感安安安感

 護愛愛愛護   安愛愛愛安

 直護愛護直   安愛愛愛安

 護愛愛愛護   安愛愛愛安

 安信憂信安   感安安安感


「にぃに……」

「チナツは相変わらず愛に生きているねっ」

「兄さん、真ん中の9文字皆一緒なんだけど?」

「まぁ俺からすれば皆大切な家族な訳だし。ある程度似通るのはしょうがないだろ」

「チナツはどれだけ愛が好きなんだろうね」


 流石、聖女に任命されるだけあるよ。

 これはもう爆笑モノだね。

 思わずツッコミ入れちゃったよ。


「チハル、笑ったら悪いよっ。確かにネタになるけど」


 チアキも笑いを堪えている。

 チナツは顔を真っ赤にして怒ってるけど、これはしょうがない。


「チアキは後で串刺刑ね。ちゃんとオートリジェネ掛けて死なない様に串刺しにしてあげる」

「えっ、チナツ、ちょっとその顔本気?」


 チアキの怯え顔とかも珍しいけど、自業自得だね。


「チハル、あんたもだからね」

「えっ」



「まぁある程度予想通りだったけど、お前らもっと仲良くしろよ……」


 お兄ちゃんの残念そうな顔には悪いんだけど、それは無理なんだ。


「チフユお姉ちゃん達が身の程を弁えてくれれば良いんだよ」

「チハル達があんたに迷惑を掛けなくなれば、もう少し余地はあるんじゃない?」

「兄様以外の事はどうでも良いんだよっ」

「今回の結果で方向性は掴めた。頑張る」


 ほら、チフユお姉ちゃん以外は皆仲良くなる気ないでしょ。


「はぁ」


 お兄ちゃんがため息ついちゃったじゃん。


「大丈夫だよ。わたしがチナツ達(邪魔者)を全部この世から無くして、お兄ちゃんの心の平穏を取り戻すからね」

「あんたがそんなんだから、にぃにの心が休まらないんじゃない……」

「そうだよっ。チハルはもう少し兄様の事情を考えた方が良いよっ」

「むぅ。なんでわたしが悪者になってるの」


 チナツもチアキも酷いよね。

 わたしだけがお兄ちゃんにとっての妹なのに。

 何時の間にか出てきて妹面してるんだもん。


「やっぱり鏖だね」

「チハル、私の家を壊さないで……」


 チフユお姉ちゃんも一緒に害するから安心してよ。

 皆で死ねば死後の世界も怖くないよ。


「あんまり、殺す殺す言わないでくれ……」


 お兄ちゃんがそう言うなら仕方ないか……。

 でも、いつかゼッタイニ ワタシダケノ オニイチャンニ モドッテモラウンダヨ。



 その後、村の広場に3つの十字架が立ったんだ。

 誰が縛られてたのかなんて言うまでもないよね。


 一番左の十字架だけ綺麗だったのは、ちょっと納得がいかなかったんだけど……。


という訳で〈兄様好き好きメーカー〉でした。


最後の磔刑は当然チナツの手によって建てられたオブジェです。

綺麗な十字架が誰なのかは言わなくても分かると思いますが、磔刑である以上鞭打ちはされています。

こういう事をやっているから恐れられるんだぞ。

因みに三人ともチナツが疲れて休憩してるときに。お兄ちゃんの手によって救出されています。

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