ツンデレとの会話は積極性が大事
チハルとの話し合いをした翌日、今度はチナツを呼び出すことにした。
チナツは病んでないはずだから、チハルと違って理性的な話が出来るはずだ。
「何よ? いきなり呼び出して。」
そんな訳で、今日も製麺所で面接会の始まりである。
「いや、この間の話なんだけどさ。お前も俺とチフユの結婚に反対してんの?」
取り敢えず、チフユとの関係についてどう思っているのかジャブをとばす。
チナツはチアキと並んで、何を考えているのか良く分からないのだ。
ツンデレ過ぎて逆に本心が読みずらいという新しい境地。
それがチナツである。
「何でそんなこと聞くのよ? あたしがあんた達の結婚に反対してると何か不都合でもある訳?」
「だって俺と結婚する相手って、お前の義姉になるんだぞ? 出来れば仲良くして欲しいじゃんか」
「あたしがその義姉と仲良く出来ないとでも言いたい訳ね」
それは当然である。
そもそもチナツとチフユの仲はあまり良くない。
と言うか、チハルもチナツもチアキもチフユも皆、互いの仲が悪い。
会話はするが積極的にする訳ではないし、態々待ち合わせをして会いに行くみたいなこともしない。
それに――、
「だってお前、俺の事好きだろ?」
「なっ何言ってるのよ!! 自意識過剰も甚だしいわよ!!」
はい、予想通りの反応いただきました。
「もうその反応でアウトだわ。」
これは完全に俺の事が好きだと言っても過言ではないな。
自意識過剰とは言えない反応である。
さて、どうするか。
親に決められた許嫁ではあるが、俺はこれでもチフユの事を愛している。
そうなるとチナツには俺を諦めて貰うしか方法がない。
「だから、自分の失恋を受け入れて俺達の中を認めてくれるのかなと……」
「別にあたしは、あんたが誰と結婚しようとかまわないわよ」
チナツ様はチハルと違って、俺達の結婚を認めてくれるらしい。
これは予想外である。
「そうなのか?」
「だって、あんたは別にあたしの事が嫌いになって、結婚する訳じゃないんでしょ?」
「当り前だろ!! 俺はお前の事を(家族として)愛している!!」
「はぁ!! あ、あんた何言ってるのよ!! そう言うのは時と場所を弁えて、もっとロマンティックな場所で言ってよね!!」
「そんなに興奮するなよ」
「だったら、こんな所でそんなこと言わないでよ!」
確かに勘違いさせる様な発言をしてしまったのは失敗だった。
反応が面白いからついやっちゃうんだよね。
「まぁ、何にしても、あんた達の結婚にとやかく言うつもりは、あたしにはないわ」
気を取り直してチナツはそう言った。
「それは新しい恋を探すってことで良いのか?」
つまり、俺を諦めて新しい恋を探してくれるのか、そう尋ねる。
「あんた何言ってんの? あたしはあんた達が結婚したらその家に住むわよ」
しかし帰ってきた答えは完全にぶっ飛んでいた。
「何故に?」
「決まってるじゃない。あんたが変なことをしない様に監視するためよ」
「それって、一緒に新婚生活送るってことじゃないか!?」
「当り前じゃない。そんな簡単に、チフユに手を出せると思わないで!!」
何が当たり前なのだろうか?
「つまり、俺がチフユに変なことをしない様に監視するってことか?」
「そうよ!」
自信満々に言われてしまった。
しかしこれでは子作りが出来ない。
「お前もしかして、俺をムラムラさせて自分に手を出させようとしているな?」
「そっ、そんな訳ないじゃない!! あたしが先にあんたとの間に子供作れれば、チフユを追い出せるとか考えてないわよ!!」
これは、ちょっとレベルの高い考えをしているぞ。
最終的に自分の所に俺がいれば勝ちという、ハイセンスな考えだ。
完全にギャルゲー的な発想を逸脱してやがる。
恋愛物のゲームで、恋人同士になってエンディングを向かえた後の男を寝取りに行くようなものだ。
チハルとは違う方向性でヤバい考えをしている。
「チナツ……。その考えはちょっとヤバいぞ?」
「はぁ? あんた何言ってるのよ? 結婚なんて通過点に過ぎないわ。大切なのは死んだ時、自分が幸せだったかどうかよ!!」
チナツのいう事はある意味で正しい。
正しいが、何かが間違っている。
俺が注意すれば防げる事とは言え、このままではチフユとの結婚生活が崩壊してしまう。
流石、四天王最強と呼ばれるだけあるな。
オラ、ワクワクしてきたぜ!!
「つまり、お前は俺が結婚しようが何しようが、俺を諦める気はないって事か?」
「最初っから言ってるじゃない!! あたしはあんたの事なんて何とも思ってないんだからね!?」
なんかチハルとは違う意味で会話が成立しなくなってきた。
しかもチナツは結婚位で、俺の事を諦める気はない様だ。
「じゃあ、お前は一生俺と一緒にいるってことなの」
「そうよ!! それともあたしが邪魔だって言いたい訳!?」
「そりゃあそうだろう。普通、結婚生活にまで妹はついて来ない!!」
ちょっと強めの口調で言ったら、チナツは凄いショックを受けたようなそんな空気を出す。
「やめてよ……、そんなこと言わないでよ……。あたしはあんたの傍にいられれば、それで良いんだから……。だから、あたしの事を見捨てないでよ……、にぃに」
なんか久しぶりにチナツから、兄呼ばわりされた気がする。
嬉しいけど、そういう事はもう少し違う場所で聞きたかった……。
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正直、ここまで残存できるとは思ってなかったので大変嬉しかったです。
改めて有難うございます。
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