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忘れていたがここは修羅場だった


 麺ファイトで勝利を収めた俺達に変態は良いファイトだったと声を掛け去っていった。

 良いファイトだったのかは謎だが勝ったのは事実だしな。

 ちなみに結果は3対0だった。

 不正の勝利である。


「さて変態はいなくなった訳だけど、魔王軍の脅威がなくなった訳じゃないよっ」


 勝利で緩んでいた空気を締めるかの様に、チアキはそう言う。


「ああ、チアキのいう通りだ。明星派は今回の戦いで止められたかもしれないが、まだ日清派が残っている」

「それに根本的に魔王をどうするのかも決まってないよ」


 そうだ、当面の問題はまだ片付いていない。

 過激派である日清が今後どういった手段を取るのか。

 そもそも魔王であるチフユを討伐しない様にするためにはどうしたらいいのか。

 色々と考えていく必要がある。


「わたし個人としては、お兄ちゃんに危険が訪れる前に魔王を誅した方が良いと思うな」


 チハルの意見は相変わらず過激である。


「チハルの意見は置いておくとしても、取り敢えず次の敵は日清派ってことだな」

「そうだねっ。チフユさんの討伐云々についてはすぐに答えが出せる問題じゃないしねっ」


 チアキのいう通りだ。

 問題としては日清派の動きの方が大きいだろう。

 しかし、日清派が何時どのタイミングで来るのかは一切分からない。

 もし武力介入でもして来ようものなら、俺の力だけでは止められないだろう。


「はぁ、この問題が片付くまではあたし達もこの村にいるから、戦力的な意味では安心して。」


 そんな不安を読み取ったのか、チナツはそんなことを言ってくれた。


「良いのか?」

「どうせ、魔王討伐とかの勇者パーティーにあたしもチアキも入れられることになってたから良いでしょ」

「うん、うちも構わないよっ」

「だって魔王がここにいる訳だし、魔王あるところに勇者ありだからね」

「そうか、悪いな」


 俺はチナツ達に感謝をつげた。



 麺ファイトの後夜祭的な感じなのか、村ではまだどんちゃん騒ぎが続いていた。

 しかしそこで問題が起きる。


 それは一人の村人の発言から始まった。


「そう言えば、お前いつ結婚するんだ?」


 その男が何をもってその発言をしたのかは分からない。

 ただ酒を飲み過ぎて酔っ払ったから聞きたくなったのか、元々気になっていたのか。


 しかし、その発言で確かにチフユ達の間に大きな亀裂が走ったのだ!!


「お兄ちゃんはわたしと子供を作るんだから結婚なんてしないよね」

「あんたが好きだっていう奇特な女子なんてそういないのよ、あたしが引き取るしかないんだから」

「うちは兄様のために人体改造までしたんだよっ」

「兄さんの家族公認の婚約者は私。」


 チハルは目のハイライトを消しながら、チナツは顔を赤くして髪を弄りながら、チアキはニコニコと笑いながら、チハルは冷たい目線を飛ばしながら、俺を見る。


 そうだ。

 勇者だ魔王だの話でそっちのけになっていたが、この三人娘に俺との結婚を諦めさせるのも俺の使命だ。

 この国では重婚は出来ない。

 実妹との結婚も禁止されている。


 そして、俺は色々と悩んだ末、チフユとの結婚を選んだんだ。

 このままこの三人を放置していたら、夢の結婚生活が崩れてしまう。

 そして最悪の場合、チハルは天誅と称して俺の結婚相手の席を空けるためにチフユを討伐しようとするだろう。

 それはいけない!!

 そう、いけないことなんだ!!


 魔王軍の問題と同時にこちらの問題も解決しなければならないのだ。

 俺は4人の間に走る空気を見て、そう感じたのだった。


ちょっとネタが尽きて来たので、明日から一日一回の投稿にしようと思います。

いつも楽しみにしていただいている方には申し訳ないのです……。

エタらないようにはしたいと思いますので、引き続き応援していただけれると嬉しいです。

今後ともよろしくお願いいたします。

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