知的生命体の住む星
「ついに発見したぞ」
宇宙センターは騒然となっていた。
ときに二×××年。宇宙開発の進む中で、このとき初めて知的生命体が住むと思われる星を見つけたのだった。
遠くて詳細は分からないものの、地球によく似た星のようだ。
早速、宇宙探査隊員三人が派遣されることになった。
その惑星までは、およそ二年かかるという。
進むこと一年。つまり、ちょうど半分ほど来たところで、三人は前方から同型の地球の宇宙船らしいものが、こちらへ向かってくるのを見つけた。
多分、向こうが避けてくれるだろう。
三人はそう思って船を進める。が、避けようとする様子が見られない。
「あああ、ぶつかる!」
すんでのとこで右側に回避する。
どうやら、向こうもそう考えたらしい。双方が共に右へ船を傾けたおかげで、正面衝突は免れた。だが、避け切ることはできなかった。宇宙船同士が接触してしまった。
運の悪いことに、この衝撃で通信回路が壊れたのだった。
それから一年後。地球に宇宙船が到着した。
降りてきた三人を見て、宇宙センターの人々は安堵した。
「やあ、お帰り。安心したよ。途中で引き返したんだね」
「連絡が取れなくなったんで、驚いたよ。三人とも無事で何よりだった」
「ええ……」
三人は受け答えつつも、疑問を感じていた。
連絡は不能だったが、三人は地球へ引き返した覚えはない。そのまま知的生命体のいる星へ来たつもりだったのだ。
一体いつ方向転換したのだろう。
三人は首をかしげながらも、宇宙センターを後にした。
実はこの三人、もう一つの地球――隣のパラレルワールドの地球の住民だったのである。
向こうでは、こちらの地球の住民である三人に、この三人と同じことが起こっているだろう。