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大日本帝國(仮)  作者: あらら
第三章 調査部隊
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第七話

山居さんをなで続け30秒、30秒は短いと思うが私にとっては長く感じた、たかが30秒されど30秒。


話を戻そう。


「そういえば貴方、荷物が多くない?それに泥が…」


「ああ、ここには調査のために来たからね、量も多くなるもんよ、それに泥は最近の雨の時に野営したときに着いた泥かな」


本当のことと嘘を混ぜて言う、本当は雨の時に着いた泥ではないのだ、たぶんトラックから落ちたときに着いた泥だろう。


「…私の調査についてこないかね?調査が終わったら君も日本に帰れるし」


日本に帰れる確証もないのにまた嘘を言う。


「わかった、ついてく」


「そうか、無理をせずについてきてくれ」


ああ、私の使命はただひとつ調査をすることだったのに一人の命を背をわなくてはいけなくなってしまった、これもまた私の運命なのだろうか…。


ああ、と、思い出したように言う、そうだ道具の確認をしなければ。


「すまんが装備の確認をさせてもらいます」


「ええ、どうぞ」


山居さんの了承も得たことだしさっそく背嚢リュックサックからゴザを外し地面にひき、物を取り出す。


ちなみに背嚢は革製のいわゆる昭和五式背嚢と言われるものだ。この世界では大陸と戦争をしておらずコストダウンをするために、九九式背嚢のように布製にする必要がなかったのである。


まあ、南方では革製だと蒸れる、革製品だから手入れがめんどくさいなどの問題点があるため九九式背嚢のように布製にしようとする動きがあり、軍も革製のままか布製にするか連日議論が行われているが、相変わらず進展はない模様。


背嚢から物を取り出し食料を確認する、得に米が二人だと足りないことが確認できた、米1800グラム麦600グラム、塩味噌醤油それぞれ少々、どう見ても二人で1.5日しかもたないのだ、まあ村から何かしらの食料を買えばいいのだが…


肝心の食料を確認してこれまた大事な武器防具の点検にかかる、手榴弾、銃、弾薬、拳銃、銃剣、鉄冒、それぞれの確認をしてゲートルの緩みが気になったのでまく。


「すまん待たせたな」


「いえ大丈夫、さあいきましょう」


彼女は洞窟を出て南に向かった。


方位磁針で方角の確認をしていった。


「ああすまんが」


「どうしたの?」


「目的地は南ではなく北なんだ、さあ、北へ。」


「…」


「…」


「ごめんなさいねここに来て数年経っちゃったから方角の感覚忘れちゃってたわ」


「まあ仕方のないことだ、方位磁針も持ってないし」


「ごめんね」


「さあ、こんなところで道草食っている場合ではない、さあ北へ向かおう」


北へ。

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