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俺が何をしたっていうんだ
俺は悪くない悪くない
なのに幸先が見えない
唐突に居座る不安感
胸の中がモヤモヤするんだ
断じて恋なんかじゃない
もっともっとどす黒いもんさ
せりあがってきた胸のつっかえは
浮きのように波間で悶えて
小魚につつかれ、釣り針はいつまでも垂れたまんま
俺は悪くない悪くない
なのになんだこの呵責は
俺は悪くない悪くない
なのに何で涙流す
辛苦の味に吐きそうだ
曖昧にしてきた代償
何時まで分かんない外傷
誤魔化せると思った
生憎と詐欺師はポシャった
殺しきれない思いが
隠しきれない殺意が
思い詰めた憎しみが
心のるつぼでごった煮
憎みきれない自分を
自家中毒の憐れみを
許し許され罰した
結局どこまでも中途半端
鉄鍋で煮詰めた悪意のジャムをドロドロと流し込め
喉は焼け、胃はもたれ、悲鳴すら飲み下した
底の方に焦げ付いた黒をドロドロに塗りたくって
皮膚を覆い足は埋まり、にっちもさっちも行かなくなった
それで終わると思ってたのに
これで終わりだと思ってたのに
まだ手が残されていた
そしてこれを書いている
そして言葉に残してく
死に損ないの言葉を