異世界のなりたち
すごく説明っぽい
そもそも異世界とは何なのか?
俺もよく理解できていないが、俺の雇用主達がある存在から聞いた内容を彼らなりにまとめて説明してくれた。その説明によると、次の通りらしい。
まず、我々の宇宙はビッグバンとかいう現象でできたらしい。
それは、1点から膨張していき、今では100億後年という巨大な宇宙を形成しているらしい。
だが、このビッグバンは実は噴水の様に今も続いているというのである。
すなわち、ビッグバンによって次から次に宇宙が誕生し、それが内側から押し上げることで宇宙は膨張しているのである。(らしいは以降省く)
そうなると、我々の住む宇宙は、ひとつ前にできた宇宙と後にできた宇宙の2つの宇宙に挟まれていることになる。だがこの隣接する宇宙は、もちろん3次元物質である我々に知覚することもできない。だから、あって無きものと等しい。
しかし、宇宙間を超えて干渉するエネルギーが存在する。重力と精神エネルギーである。
それぞれの宇宙の重力干渉により、隣接した宇宙は膨張するなかで似たような質量分布を取ることになる。早い話、前の宇宙にも後の宇宙にも地球や太陽が同じ様に存在するということである。
だが、生命は同じ様にはならなかった。
地球では多様な生命が誕生し、突然変異と自然淘汰により進化していったが、前の地球では一種類の生命しか誕生しなかった。自己進化をする永遠の生命である。その生命体は長い進化の果てに、我々が考える神の様な力を持つに至った。
それは、長い進化の果てに他の宇宙を知覚する能力をも身につけた。それは、地球の大勢の人間を見て『寂しい』という感情を持つ様になった。
それは、それの宇宙にも他の生命がいればと思った。そして長い年月の末、地球とそっくりの環境を作る事に成功した。それは、物を創造する力を持っていた。
だが、人間だけはコピーを作ることができなかった。
いや作れたのだが、それはまるで魂の入っていない人形の様であった・・・。