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IF~もし作者がノアが創った世界にトリップしたら~[①(仮)]

小説を読んでいる最中にちょっと思いついたので投稿。

…なんか筆が乗りました。


・・・…僕はな、いつも通りにただ日々をなんとな~く生きて、読書やネット、放浪などして、時たま小説を書く。そんな生活を送っていたんや。


なのに、何故こんな目に遭わなければいけない!?


どうせトリップするならば、他人が創った世界に行きたかった!!

自分の創った世界を持って!

どうせならば異世界転生トリップが良かった!!!

それも二次創作とか、夢小説のような、そんなものになるような有名どころに!!

多重転生トリップがしたかった!!

もしくは戦国時代か平安時代か江戸時代に特殊(妖怪化とか)タイムスリップが良かった。

そしたら書物とか集めて、旅行して、引っ掻き回して、遊んで、…ってやることあんまり変わってないな。…うん。どこに行っても俺はマイペースだしな。

とにかく、トリップするならば他人の創った物語が良かった!!

某ハンター世界とか、某任侠妖怪世界とか、学アリとか、某バサラとか、某彩為す国とか、

色々と他にも候補はあるだろぉぉぉぉぉうぅぅぅ!?


……だがまぁ、この世界ならば僕の創った世界だ。

このままの姿の方が都合がいいというのも確かだ。

この姿と身体の使い方もおおよそ知っているし、帰る為には誰を探せば(or脅せば)いいのかも知っている。それに地理や通貨の使い方や大まかな仕組みなども知っているからな。


…まだ親孝行とかしてないし、祖母(×2)も母もまだ生きているから定住するわけにはいかないのが残念だ。


あゝ、残念だ。


祖父と父?

祖父は数年前に亡くなった。

父か?父は知らん。あの人は母に多大な迷惑かけ、借金をつくり、鬱憤を溜めさせ、結果、僕に母が愚痴を聞かせる原因になった人だ。それに甲斐性なし。性格はまぁまぁ。歪んではいない。一応、ちゃんと父親をやっているだけ比較的大分マシ、と言えるのだろう。そんなヒトだ。


(僕の家は半ば母子家庭だ。両親が別居中なのだ。だからせめて母が生きている間は生きて、出来るならば親孝行をしたいと思う。父は+(プラス)、―(マイナス)ゼロで知らんがな。)


あの人たちが何故結婚し、僕と弟が出来たのか、非常に不思議でならない。

母の結婚指輪は父が借金をして買い、それを母は自分で汗水たらして借金を返したから自分で買ったモノって言ってたっけ。すごい剣幕だったなぁ…。

子供の頃は両親や祖父母、嫁姑の喧嘩が絶えなかった。

殴り合い、蹴り、喚きあい、泣き叫ぶ。

それを僕たちは必死に非難しながらそれを覗き見る。

時々心を痛めながら。泣き叫びながら。声を殺して。心を鈍くしていきながら…。

そんな日常。

そして間もなく保育園に入り小学校に入り、苛められ、一人ぼっちとなって、友が出来ても見る目がないため裏切られ、弟まで何だかオカシクなり(本人はからかっていただけなんだろうという話。)、・・・でも逃げ道は書物などの幻想の世界にしかなく、でも逃げ切れるはずもなく・・・そうして小6の終わり、俺は


コワレタ。


歪んだ。


死を望むほどに。


( ――― )


でも死んではいけない。死ねば周りに多大な迷惑がかかる。

それに親が生きている内は死ねば三途の河の河原で永遠に石積の刑、という話を聞いた。

死んだら死体の後処理も大変だと聞いた。

死ねばそこで終わりだとも聞いた。(これはどっちでもいいがな。)

生きていても迷惑がかかる。死んだら迷惑がかかる上に罰ゲームがあるかもしれない。

ならば生きて迷惑をかけてやろう。何十年単位で復讐をしてやろう。

そう思って生きていたのに。

そう思って生きていた俺にトドメを刺したんだ。誰かが。


でも死ねない。

死ぬことはデキナイ。

死ねないならば生きるしかない。

でも心はコワレタ。ツカレキッタ。

支えもナイ。

ナラ、僕には何がノコッタ?

僕にあるモノハ何?

代わりにナルモノハ?


そうして心が悲鳴をあげ、涙を流して出来た(ウマレタ)のがソラと、今の“Noah’S・bookish・ザ・ワールド”なのだ。


おっと、いけないイケナイ。あんまりな展開に走馬灯的に過去を振り返ってシマッタ。


こんなことをしている場合ではないのだ。


早く現状把握と出来ることを把握して、帰る方法を探さなければ・・・。


ん?


なんでこんなとこにいるのかって?


それこそ知らんがな。


気がついたら自分の創った世界に連れて来られとったんや。


白ヒゲ白髪の神話に出てくるようなイメージのおっさんにのぅ。


ホンマ信じられますぅ?

あの人(?)、云うことだけ言って僕のこと(猫の仔の様に)摘まんでポイッ!やで?

それでこの世界来たんやで?

ホンマ信じられへんやろ?


とまぁ、それは置いといて、と。


此処は僕の創った世界のどこやろか?

今居るところは森の中やし、暑くもないから【星の国】はありえへんし、【天使族】がおる天界や【玉龍族】とか【人魚族】が居る場所でもあらへん。

寒くもないから【妖族】達が居る【銀雪島】でもない。【陽の国】は森があるかどうかはまだ構想中やからどうかはわからへん。

【はぐれ者】たちの島【遺跡島】ではないのは確かや。あそこはジャングルのような密林で、島のあらゆる所から中央にある遺跡が見える筈やからなぁ。

で、結局【月の国】のどこかかやねんけど、兎達が居る【兎時島】でもない。あの島は草原地帯とベースキャンプ、中華風の都市と時計塔から出来とうからなぁ。

となると、【魔法の島】か【月乃島】、もしくは僕の知らないノアの創った国か。


って、そや!!ノア!!ノアや!!

アイツなら僕を元の世界に帰せるかもしれへん!

ノアは僕が創った中でも一番のバグキャラ兼チートなキャラクターや。

つか、ぶっちゃけ元々僕自身や。僕の物語の中での分身や!


駄目なら駄目で他の方法探すか、諦めたらええ。


つーワケで、ノア!!早よ出て来い!!!!!


(ヒョコッ)


『呼んだ?って俺じゃん!?○○じゃん!!?遊月じゃん!?なんでここにいる訳!?しかも本来のその姿で!?』


『ド阿保ォ!!この世界で本名で呼ぶなや!!こっちだってなぁ、来たくて来たんちゃうわボケェ!!いつもの様に気ままに過ごしとったら何か知らんけど白い(神様みたいな)おっさん(と書いて“じじぃ”と読む)にいきなり連れて来られたんじゃいや!!ホンマふざけんなよクソがっっ!!!(特典有りにしろや!!)』


『……荒れてるねぇ。とりあえず落ちつこか。ハイ、深呼吸して~』


『スーーー、ハーーー。・・・うん、落ち着いた。で、ここはどこよ?自分の創ったあの世界ってのはわかってんだけどさ。(現在位置がわからんのよ。)』


『アハハハハハハハ。此処は【月の国】、【月夜国】の本土、【蒼空の館】がある森の中さ。災難だったねぇ』


『あ~、あそこかぁ。とりあえず聞くけど、ノア、僕を僕らが産れたあの世界に帰せるか?俺、体ごと来ちまったみてぇだし、親も祖母もまだ生きてんのよ。だから帰らないとって思うんだけどさぁ…。』


『う~ん・・・、(僕)一人だとちょっと難しいねぇ。あとソラとまいに、アル(テミス)かそれ系の【月持ち】数人必要だねぇ。』


『…そっか。んじゃぁ折角だし、チョイと遊んでいきますか。小説創作の為にも。』


『えっ、マジで?(早よ帰れよ)』


『(ピクッ)あぁあ゛!!こんな機会、滅多にねぇんだぞ!!自分の(創った)世界見て回るなんてなぁ(そうそうできる事じゃねぇんだよ)!!遊んで覗いて旅するしかねぇだろが!!(そんでイメージ堅くするに決まってんだろ!!)………それとも何か?…俺にお前をもっとかっこ悪いとか、変なとか、不幸な目に遭うキャラに書いてほしいのか?ん?(どうなんや?)』


『い、いや、(嫌やそんなん!不幸な目になんか遭いたくねぇよ!!)そんなことあらへんよ?好きなだけ見てってくれてかまわへんわ…。』


『(ニコッ)ありがとね。…あ、それと(俺の)姿変えれる?せめて自分で書いた自画像くらいに。幻術でもいいからさ。』


『それくらいならお安い御用だよ♪』


パンッ、とノアが一つ柏手を打つと僕は光に包まれ、姿が変わる。


『うん、よし、出来た!ホイ、鏡。』


『ん。あんがとさん。』


鏡の中にいる自分は元の自分とほぼ変わらず、黒髪黒目で、容姿は十人前くらい。

目が二重(気味)で、艶やかな黒髪を後ろで一つにくくって垂らし、笑えばそれなりに可愛い感じ。口元には目立たないが、昔馬鹿やった時の傷跡が忠実に再現されている。日焼け一つない白い肌の日本人。身体は軽く、現実よりも痩せている。身長は小柄で155㎝くらい。


『……まんま自画像だな。しかも少し忠実に書いた時の。』


『自分がそれで良いって言ったんじゃん。それにそっちの方が使いやすいだろう?』


『まぁね。ん?…あれ?眼が良くなってる?』


『ちょっとしたサービス。』


『うおぉぉ!嬉しぃ!!ありがとございま~すっ!!』


『ニャハハハっ♪』


『ついでに服も変えていい?』


『どんな?』


『えとね、上はゲームであるような着物風で、色は浅葱(あさぎ)色か灰色で上着付き、下は衣擦れの音がしにくいズボン。色は目立たないのね。で、履物は地下足袋とか音のしにくい、履きやすいもので。全体的に忍びのような感じで、隠密行動向きの動き易い服装で、似合いそうなものをお願いしま~すっ!』


『ハイハイっとな。』


ノアが今度は二つ柏手を打つ。すると服装が変わった。


『おぉお!!スゲッ!!なにこれ!!すげぇ!!』


『ニャハハハハハハ♪』


『ありがとう!!ノア!!あ、そだ!僕、ここでは柚木って名乗ろっと♪』


『へぇ~。わかった。遊月じゃなくて柚木だね。』


『うん!!・・・で、最初はどこにいこうか?』


『う~ん、近場はソラのとこだけど?』


『そだね。んじゃ、レッツ、ゴー!!!』


『お、おい、待て!!僕もいくのか?』


『(きょとん)え?だめ?(・・・無理にとはいわないけれど・・・来てほしいなぁ)』


『だーーーっもうっ!!行ってやるからそんな目で俺をみるな!!』


『え?(どんな目?)』


『(捨てられそうになった仔犬のような目だよ。しょんぼりした、諦め交じりの目だよ!)・・・ほら、さっさといこう?』


『うん!行こう行こう♪』


トチツテ、トタタタタッ←足音


『はぁ~~~、自分って客観的にみると、あんな感じだったんだなぁ………(どおりで可愛いとか、掴みどころがないとか、ぬらりくらりとしているとか謂われるワケだよ…)』


ノアはしみじみと万感の思いの籠った声で呟いた。


『ノア~!早く、早く~!!』


『ハイハイっと…』




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