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【プロットタイプ】抜け駆けはなしよ?

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

物の巡り合わせを感じる一日でした。

雨の街に繰り出した同居人がホクホク顔で帰ってきた。目の前に並べられるのは、本日の戦利品。其れは鏡花が喉から手が出る程欲しがっていた物だった。

「やっと……やっと買えたんだよ」

「おめでとう」

その言葉は鏡花の数ヶ月近い気持ちを含んでいた。


鏡花の趣味は非常に多岐に渡るが、その中の一つに収集がある。集めるのが好き、コレクションするのが好き。其れを眺めるのが好き。

今は栞集めに熱を燃やしており、雑貨屋で好きな栞が入荷されると、手が伸びる。収集しているのはステンドグラス風の栞だった。緑と桃、その二つの色が对となって販売されており、ずっと燃えるような思いを持って、探し続けていた。

「もう出会えないかと思った。苺ちゃん。あと猫ちゃん」

そうして俺に見せるのは、アーチ型の枠に収まった猫と、長方形の枠に収まった苺の栞だった。何方も対が存在し、並べて見ると比較が出来るものだった。

鏡花は、自分の部屋から持ち出したアルバムから栞を引っばり出して、並び替えを行う。もう、片割れと離れる事が無いように。互いが互いに隣に居られる様に。

「苺ちゃんの入荷はまだ少し期待してたんだけど、まさか猫ちゃんまで手に入るとは思わなかったよぉ〜。あ〜可愛いちゃん。

今までは檸檬ちゃんとクマちゃんが隣同士だったからさぁ、苺ちゃんか入荷されたら離れ離れになっちゃうね。とか思っていたけど、杞憂だったよぉ」

「離れ離れ?」

俺がそう問い掛けると、鏡花が徐ろに顔を上げた。其れからパラパラと頁を捲りながら、クマと檸檬の栞を一つ一つ指さした。

「この子達、隣同士の部屋にいたんだ。もうこれから先見つからないなら、一生このまま二つで一つで良いかなって思ってたんだけど、其れはきっと寂しかったんだろうね。今日までの鎖が千切れたら、お互い一緒に旅立ってた」

アルバムがぱらり、ぱらりと捲られる。对となって並ぶ栞達は、ただ互いの相棒だけを隣に置いていた。

「抜け駆けはなしってか」

「そうかもね。だってずっと一緒にいたから」

ずっと探していた、猫ちゃんと苺ちゃんの栞が入荷してホクホク、ホクホクです。最低でも二ヶ月は待った!!


※前にも何度か書いているので、お分かりの方はお分かりかと。


集めた栞をアルバムに入れて保存してるんですけど、そのアルバムが、一頁に二枚写真が入る様になってるんです。

この二つが手に入らなかったら、クマちゃんと檸檬ちゃんで隣同士にしようと思ってたんです。


が、今日は苺ちゃんと猫ちゃんが同時に手に入ったので、そうはならなくなりました。


そうしてアルバムを眺めていると、『元々ペアでアルバムに入っていたのだから、抜け駆けは無しよ?』とという光景が目に入ります。


え、あるじゃん。買います。※IQ3


てぇてぇな。でも諦めて美術書買っちったよ。

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