いっしょに
最後まで読んでくださって、ありがとうございました!
ブックマークしてくださった方、最近評価してくださった方、とてもうれしかったです。
ほんとうに、ありがとうございました!
ルティとトトは、これからもずっと、しあわせです!
「国で最も優秀で、民から選ばれてはじめて王となれる国が、ほんとうなのかもしれない。
王にふさわしい存在となろうと、俺は尽力している。お前も頑張っているのは知っているが、差別する限り、お前についてくるのは差別主義者だけだ。他には誰もついてこないぞ。カティくんも、ルティくんも」
王太子の言葉に拍手したくなったルティの前で、うなだれたコタが、唇を噛んだ。
「謝りなさい」
王太子の声に、コタはむずかるように首をふる。
「コタ!」
声を荒げる王太子に、トトと顔をみあわせたルティは吐息した。
「無理やり謝ってもらっても、うれしくないです。
ほんとうに心から申しわけないって、謝りたいって思ってくれたときに、また会いましょう」
「……え……」
呆然とコタが顔をあげる。
ルティは、笑った。
「逃げるみたいにココ王国を出るのは厭だったけど。ちゃんと、迷惑だって言えたから」
『迷惑』刺さったらしいコタがうなだれてる。ごめんよ。
「トトはきっと、ちいさなココ王国に埋もれていい人じゃない。
もっと大きな世界で活躍できる人だ。王にだってなれる人だ」
「そ、そんなことない……!」
ぶんぶん首をふるトトに、ルティは笑う。
「平民が統治者になる国をつくろうよ。トトと一緒なら、できるよ。
ちっちゃくてもいい、皆で笑って暮らせる国を、身分で差別されない国を、一緒につくろう!」
ぽかんとトトが口を開ける。
コタも王太子も、聞いていた衛士たちも、ぽかんとしてた。
自分でも、すごいことを言ってるってわかってる。
でも、異世界に転生なんてしちゃって、BLゲームの世界で、魔法があって、トトに逢えた。
これだけ奇跡が重なったら、何だってできる気がするんだ。
……あぁ、すこしちがう。
トトに捨てられて、砕けると思った。
粉々になっても、トトに逢いにいこうと勇気をふり絞った。
あの気もちがあったら、どんなことだって、できる気がするんだ。
「……なるほど。では、ココ王国の北東に、どの国のものでもない荒れ地がある。開墾して国を興せばいい。
トト殿がいれば大丈夫かもしれないが、ドディア帝国の属国になれば、小国でも庇護を受けられる。技術供与も受けられるから、やっていけるだろう」
王太子が、微笑んだ。
「たのしみにしてる。きみたちの国を」
思わぬ援護に「ありがとう、王太子殿下!」跳びあがったルティは、トトを振りかえる。
「やろうよ、トト!」
ぽかんと開いたままのトトの唇に、口づけた。
……思い余って、ちゅうしちゃったけど、もしかしてはじめてのキスだった……!?
きゃあ!
燃える耳で、ルティは告げる。
「地位も、名誉も、将来も、もらうんじゃなくて、自分の手で切りひらく人生のほうが、ずっとずっと、楽しそうだよ!」
熱い頬で、ルティは笑う。
「俺、ちっちゃなことからコツコツとタイプだから、開墾とか得意だと思うな! カティとクヒヤ殿下も、もしかしたら手伝ってくれるかも! カティのぴんくの髪の主人公チートがあったら、いっぱい人が来てくれるかも!」
いっぱい失敗だってするだろう。泣いて、後悔して、こんなことしなきゃよかったって、打ちのめされる日もあるだろう。
でも、いつだって
「トトと一緒なら、俺、なんだってできる」
最愛のトトの手を、にぎる。
「あいしてる、トト」
ささやいて、口づけたら、トトの瞳が泣きだした。
「一生、ルティについてく──!」
最愛が、ついてきてくれるそうです。うれしい。
双子の兄が、ぴんくの髪の主人公で、困るけど。
これからも、いっぱい、色々ありそうだけど。
ずっと、トトとふたりで、悲嘆も労苦も乗り越えていけたらいいな。
でも、きっと
「トトといっしょなら、どんな未来も、しあわせだ」
つながる指は
互いしか映らない瞳は
そっとかさなるくちびるは
とこしえに変わらない
最愛の約束。




