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映画館
映画館に着くと、ポップコーンの甘い香りが漂っていた。
すごくお腹が空いているわけではないけれど、たまには食べようとポップコーンを買い、席に着いた
選んだ映画は最近話題になっていたアニメの映画だった
正直元の情報を何も知らないので、上手く楽しめずポップコーンで腹を満たし、寝てしまった
「すみません、映画終わりましたよ」
誰かから声をかけられた。夢うつつのまま目を少し開けると周りは明るく誰もいなかった。
目の前には声をかけてくれたのだろう店員さん
「すみません、今出ます」
いたたまれない気持ちになり、ポップコーンのゴミを手にしカバンを持とうとした瞬間
カバンの持ち手に足が引っかかる。
そのまま頭を座席にぶつけ僕は意識を失ってしまった
最後に見えた店員さんの驚いた顔と、
ああ、やっぱり慣れないことはするものじゃないな、という考えだけが頭を巡った