五話
雷は僕に墜落した。
っと、思った。僕は恐る恐る目を開けた。痛みはない。それどころか辺りを見渡しても損害はどこにもない。
「雑だね。もっかい学生からやり直した方がいいんじゃないかなぁ。」と、青年のような子の声が聞こえた。
「誰だぁー?俺様の魔法を馬鹿にした奴は?」
「僕だけどなに?俺以下の奴はなんだっけ?」
「ひっ、兵藤さん。げ、幻聴ですよー。なに言ってるんですかーまったくー。」
「まぁー、いーや。とりあえず彼等に謝っといた方がいいんじゃないかなぁー?」
「そ、そうですね。えっと二人ともゴメンな。許してくれ。なぁ?」と、彼は僕と恐喝してた子に言った。
「そんなんでいいと思ってるの?2人にに対してしっかり謝ってあげてよ。」と先輩は言った。
「なんの騒ぎだね。」
僕らは食堂のドア付近を見た。そこには支部長である伊勢田さんだった。
「誰か事情を話してくれる者はいないかね。」
「私が、簡潔に述べますと、桐山が学生を恐喝し、それを私が止めに入り戦闘状態へ、その後詠唱呪文を唱え範囲魔法を展開。それを兵藤先輩がために入り今に至ります。」と、先輩は言った。
「桐山くん。反論は?」
「違います、あの女のせいなんですよ。」
「ふむ、具体的には?」
「そ、それは…。」
「桐山くんこのあと支部長室へ来なさい。処罰を下そう。
そして君。すまなかったな。」と恐喝されてた子に言った。
「ま、待ってくださいよ。そんな、冗談でしょ。」
「言い訳は無用だ。以上だ。」
その後の午後の業務は先輩とのお勉強タイムだった。
そして時間は過ぎていき、今日の業務が終わった。