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何処かに繋がる僕だけの鍵穴を探せ!

作者: 七瀬


僕の家では、先祖代々受け継がれている古びた 『鍵』があった。

僕はその鍵を、父親から受け継いだ。

こんな鍵など何になるのか、、、? 未ださっぱりわからない!

ただ、何処かにある自分だけの鍵穴にこの鍵を入れて回すと......?

違う世界に繋がる場所に行けると言っていた。


父親は子供の頃、はじめて家族旅行に行った時に自分の鍵穴を見つけたらしい。

知らない土地で、まさかの鍵穴。

父親は子供ながらに鍵を恐る恐る入れて回したらしい。

そうすると......?


何処の海かわからないけど.......?

空は晴れ渡っていて雲一つない、あたたかいところだったとか、、、?

でも、父親はそっちには行かなかった。

一面海だったともいっていた、、、。

実際は行けなかったのが本心なのだろう。



僕も父親にその話を聞かされていて、父親が亡くなる前に、、、。

その大切に保管されていた【鍵】は僕のところにある。

何時か? 僕も自分の鍵穴を見つけて、その先に行きたいと夢見ている。


『僕にも僕の鍵穴が、何処かにあると信じている!!!』



そう言えば......?

僕の爺ちゃんは、何処かの森に繋がりそこには洞窟があったらしい。

爺ちゃんも、その先には行かなかった。

既に、爺ちゃんには父親が産まれていて、家族を支えていかないといけない。

冒険なんかしている場合じゃないと考えていたようだ!

それに、帰って来れなくなったら、、、? 

家族を誰が見ていくんだと考えていたとか......?



まぁ、何処なのかわからないところに行って、家族もいるのに、、、。

帰って来れなくなったら、、、?

そりゃ~そう考えるよなと僕もそう思っていた!


『でも、僕は1人もんだ!』



僕が支えないといけない家族はいない! 

今の僕なら他の誰も行った事がない! 鍵穴の開けた先に行けるかもしれない。

今の僕に怖いものなんてないからだ!!!



でもなかなか? 僕の鍵穴が見つからない。

何時会うのか? 誰もわからないときている。

早く、出会いたい鍵穴。

僕が生きている間に出会うのか、、、?



そして遂にその日が来た。


そこは、僕がはじめて行った場所だった。

いきなりそんな風になるのかと言う展開になったのだ!


僕はふらっと出ていった先の、何処かの知らない公園に僕はいた。

ただ何も考えず、砂場の方に向かって歩いて行くと......?


『うううん? か鍵穴? これ? 鍵穴なのか!? なんでこんなところに...?

鍵穴があるんだ!?』


そこには砂場のど真ん中に、鍵穴があった!

僕は古びた鍵をそこにあった鍵穴に入れると...? スッと入って、、、。

そして、鍵を回すと...?  その先には、古風な古びた景色が見えた。

むかしむかし......そんな風景だった!

僕は、遂にその先に行き事が出来たんだ!



行った先は、大昔の日本。

平安時代ぐらいかな、、、?

畑が一面あったり、そこに居る人たちはみんな着物を着ていた。

足元は草履...。



明らかに僕の格好は、おかしいので僕は最初に見つけた家の外に干してあった

ボロボロの着物と草履を盗み、着ていた服と靴を隠した。

一緒に、持っていた鍵も目印をつけてそこに!


でも、髪型もみんな男はちょんまげで...。

流石に、僕の格好はおかしい。


そんな事を考えていたら...? 僕を見つけた男が僕に話しかけてきた。

優しそうな30歳ぐらいの男性だった。

ボロボロの着物と草履を履いていた、そして髪はちょんまげ。


『お前さん? 何処のもんだい!? どこから来たんだい!?』

『ああああ.あのう? 僕は、その、ここの人間ではありません。僕は、、、。』

『まぁ~いいさ! 俺について来いよ~』

『は.はい!』


この男性についていくと...? 小さなボロボロの家に着きました。

そこには、女性と子供が6人もいたのです。


『何だか? 困っているように見えてねぇ~ ここで良ければ、好きなだけ

泊まっていきな~ なぁ~! イイだろう!!!』

『えぇ、男手も欲しかったからね! 私もいいわよ~ 好きなだけ居なさいな!』

『はい、ありがとうございます! お言葉に甘えて......。』

『お兄ちゃーん! 一緒に遊ぼ~遊ぼ~!』

『こらこら? お兄ちゃんは疲れているんだよ~ 今日は休ませてあげな~!』

『うん。ごめんね、お兄ちゃん。』

『いいんだよ~』



この男性は百姓で、生活は貧しいが優しい奥さんと元気な子供たち。

何より、絵も描くらしい! 

その絵は、僕をここに居させてくれるほど魅了した!


僕はこうして、この世界で生きていく事を決断した!!!

僕の鍵穴の先がこの時代だった!


元の場所には帰らずここで、、、!


僕の残りの人生をこの場所で生きていく。 

絵を学びながら、この人たちと共に生活していこうと決めた!

ここが、僕の本来いる場所だと僕は心から想っているかだら!!!

 



最後までお読みいただきありがとうございます。

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