ゲーム時間3時間
なんか、日に日にラインベルグが私の日常に侵食してる気がする。
そう思ったのはつい昨日の夜のことだ。その日は、ゲームでの書類(つまり国を統治するためのクエスト)を一日中していてリアルでまともな生活をしていなかったのだ。
「それに寝たら寝たで変な夢見るし。」
そうなのだ、アイツに出会ってから夜よく夢を見るようになった。
自分は見目麗しい男で一国の皇子のようだった。
夢の自分はなんとも我が儘で色んなものの一番が好きであった。
国一番の美声を持つと言われる歌手を呼びつけ歌わせ気に入らなければ捨てる(殺すのではなく文字通り捨てていた。)食べ物だって料理する人間も食材もまたは、調味料に至るまで自分の五感で確かめ使わせるような人間だった。
そして、夢で見る自分の年齢はいつもバラバラで繋がった話は全く見なかった。しかし毎回のようにラインベルグとシュヴァルツ殿下は見た。
どちらか片方の時もあれば二人ともいて喧嘩してる何て日もあるくらいだった。
自分はそれを眺め止める様子もなくやがてシュヴァルツ殿下が服が汚れる何て言い訳をして毎回おさまるのだった。
「とりあえずラインベルグ、あんたは私の回りをうろちょろしないで!これ以上リアルでの睡眠は削りたくないから。」
ラインベルグサイド
我が王は次の朝開口一番にこんなことを言ってきた。
リアルとはなんだ?新手の寝具か?いや、そんなことよりも
「王よ何故ですか?王の起床時から就寝に至るまでお側でお仕えしてるだけではないですか!」
そうだ、ただ我が王の手をできるだけ煩わせないようにそうなっただけなのだ。
「だから、それが迷惑なのよ!」
我が王にそうきつく言われさすがの私でもこの時ばかりは王の意思をくんで離れることにした。
まあ、数日ともたなかったのは言うまでもない。