ゲーム時間1.5時間
もしもシリーズの過去編です。
流血表現有ります。ただし、切り傷程度の予定
シュヴァルツ殿下でしゃばってます!
過去の話
我が王のお話をしようと思う。
美しい方だった、十歳のときには既に神童と言われていて僅か十五才で完全に自身の国を統治し納めた凄い方なのだ。
私が王と出会ったのは彼が神童と言われて一年後の事だった。
その頃からあの忌々しい隣国の王子であるシュヴァルツ殿下と交流が有ったようで出迎えられた時もあやつはベタベタと我が王にくっついていたのだ。
「貴様がラインベルグか?国一番の強さだと聞くが真か?」
これが、私と王との最初の会話だった。
「アルビリオンは、一番のものが好きなのよ♥」
その次に聞こえたのは耳汚しのあやつの声だったが、我が王の問いに答えるため口を開いたのだった。
「はい。この前の剣闘大会で優勝いたしました。」
「ふーん、やるじゃない。あれって大人も出てるしこの城の騎士団も参加してたわよね。」
シュヴァルツ殿下はまたしても王の言葉を遮るかのように話す。
何故あやつがこの国の大会など詳しく知っているのか気にはなったが王の前で軽々しく口を開いてはいけないため睨むだけに止めておいた。
すると王はニヤリと笑うと一本の剣を差し出した。
「去年準優勝していたからなきっと優勝すると思って去年から作らせていた。それを使って俺に忠誠を誓え。ラインベルグ・デュオディール」
すぐさま、私は王の御前に再度膝をついた。
「我が命、王のために使いましょう。例え何が起ころうとも私だけは貴方の味方でありましょう。貴方の剣となり盾となりこの命尽きるまで貴方に忠誠を誓いましょう。」
そして、剣で指先を少し切り血を王の口に塗りつけた。
これは、自分が貴方の一部であることを示す証でもある。
王に遣える騎士はみんなやる行為なので不自然ではないが、それ以上の高揚感と相まって心臓が痛いほど心拍数をあげた。
「ちょっとアタシの目の前でいい雰囲気にならないでよね!あと、アルはアタシのなんだから!あんたは離れてよね。」
とシュヴァルツ殿下は我が王の首に腕を巻き付ける。王は何も言わないが俺の言葉に満足したのか先ほど塗りつけた血をペロリと舌で舐め取りコクッと呑み込んだ。
つまり私の事を受け入れたという返事でもあった。
最後まで読んでいただきますありがとうございました。
シュヴァルツ殿下は、オカマさんです。王を愛してます!
あと、王の名前出ましたね笑笑アルビリオン様です。本名は全て言うと丸一日かかるという設定です。理由は、真名を使い呪い殺されないように王族の方はみんな長いという裏設定です。
すみません正直考えるのが面倒なのでいつもその場のノリと気分で決めます。ラインベルグもノリで決めました。デュオディール家の一人息子です。