現実時間5日
急な廣瀬くんのフレンド申請のお話もろもろされたのだが一言言っていいだろうか?
私は彼、廣瀬光志 のことをほぼ知らないのである。
私自身有名ではないはずなので、私のことを彼が知っているのも奇妙な話である。その場では誤魔化したけど私の大学で騒がれている彼には近づきたくないのが本音である。
それ以外にも心のどこかで彼を拒絶している私がいる。
彼のことを私は知らないはずなのに。
「光志、貴方は昔から何かが消えるのとかが嫌いね。」
昔、家族で流星群を見に行ったときに母に告げられた言葉だった。
なんでも、赤ちゃんのときから目の前で何かが消えると決まって泣き出すのだと、そして今も泣きそうで体も震えていると言われた。
「あっ、朝比奈さん。」
何回も声をかけてようやく彼女が僕の前から(授業が終わったので教室を出ようとしているだけ)消えることがなくなり、さらにはじめて正面から彼女を見たため僕は胸が苦しくなり呼吸がうまくできなかった。半ば強引にゲームのフレンド申請をしてもらい彼女と離れたあと後悔と幸せな気持ちがごちゃ混ぜになり少し、いやかなり複雑だった。
そして、彼女とゲームの中で会うためにちゃんとログインすることにしたのである。
「アルビリオン貴様は魂までの記憶は消せなかったようだな。今度こそ貴様も国も手に入れてみせる。」
僕は、ゲームログイン時独特の闇の中でそんな囁きを聞いた気がした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。




