8話
海の中に潜って異世界へと転移した。現在、島のすぐ近くだ。早速船内の探索を再開する。時間をかけて調べると沢山の遺品や遺骨などがいっぱいあった。キャラクターメイキングで作ったこの船の遺品なども復元されたようだ。
「なんでだろ?」
不思議に思っているとメールの着信が届いた。
From:***********
to:ヘレネ
件名:特別クエスト
大和と武蔵にある遺品を遺族に返還してください。報酬は日本における布教許可。日本神話よりの要請のため、答えるように。
これはやりすぎたということか。まあいいや。とりあえず日本に戻って返しにいく方法を考えよう。というか、そろそろ日本政府も怪しい動きがある。アストライア貿易機構を監査しようという動きがある。まあ、これは無理ない。認可されていないVR機器を販売しているのだから。アプリゲームはちゃんと会社を作っているが、VRは色々と説明しないといけないし。あくまでも別枠扱いしているが、お金はアストライアの方に流れているからね。
しかし、遺品のこともあるしもう政府を巻き込むか。ぶっちゃけると仕事量が大分増えてるし、超面倒。街も大きくなってきたし運営もしないといけない。そうなると経験者を連れてきたい。というかやりたい奴に任せて後ろから支配している方がいい。その方が好きな事ができる。あと重要なことがある。弾薬の補充方法考えないとやばい。戦艦にある大砲の弾丸って簡単に作れないし。
「決めた」
一応、相談しておいた方がいいか。皆に連絡すると構わないとのことだった。亀山さんからは国の後ろ盾はこれから必要になるということなので賛成してくれた。しかし、議員に会う方法はない。お宅訪問くらいか。いや、動かざるを終えなくしてやろう。正義の女神様らしく。
※※※
五日後。高級料亭の一室。そこで俺は正座してお茶を飲みながら客を待っている。来なければそれでいい。お茶が美味い。
「失礼します。お客様がお越しになりました」
「はい」
女将に案内されて入って来たのは黒服の男達。みた感じ拳銃も持ってる。ということは警官か自衛官だろうか? それに旅館の周りにも結構いるね。後は遠くからスナイパーライフルで狙われている。まあ、危険なテロリストに対する扱いとしては間違っていない。法律の外で行動しているからこそ、そういう扱いになる。
「呼んでない人も多いみたいですね。というか、来てないですよね?」
「私は代理だ」
「そうですか。では事前にお渡ししたように公開させていただきましょうか」
「まっ……」
「待ちません。それでは」
転移でさっさと帰る。その日のうちにネットとマスコミに不正経理や不倫など様々な内容を提供してあげる。お祭り騒ぎになったけど全然気にしない。
「政治家や官僚の不正が沢山でてますね」
「そうですね~」
Tシャツと短パンの姿でトーストを食べる。政権の支持率は下落中というニュースがでている。野党の追及とかで大変なようだ。
「公開したのはよかったの?」
「別に問題ありませんよ。どうせ入れ替えるだけでしょうから」
政権交代になればそれはそれでいい。後は警察とかも少し混乱させれば……ってこれは治安維持にも問題があるから駄目だね。
しかし、わざわざアステルの名前と不正の証拠を渡したのに本人がこないかな。来たら公開とかしないのに。まあ、当たり前っちゃ当たり前だけどね。でもこれですくなくとも話しやすくはなったはず。他国に知られる前に処理できたしな。それに不正をする奴はいらない。そんなのに任せたらどれだけお仕置きがくるか……考えたくもない。
「それでどうするんですか?」
「もう一度会ってから決めます」
もっともまともに聞いたら乗ってくるとは思うけどね。異世界には石油とかもあるかもしれないしみつけたら大助かりだろう。日本経済もそれだけで助かる。他国から輸入しなくてすむ。それにアバターメイキングの力は異世界で使うだけには及ばない。例えば危険な海や原子力発電所などの場所やそれこそ宇宙での活動に使える。事故で死亡してもアバターなら保管された肉体に戻るだけだから。って、そこで一つ思いついた。俺の力なら軌道エレベーターとか作れるんじゃないか? 宇宙空間でも平気で活動できるかもしれない。
「どうしたの?」
「ちょっと宇宙にいってくる」
「え?」
転移して途中から重力操作で地球からでてみる。空気がないところでも少し苦しくだるいくらいだった。それ以外は普通に宇宙空間でも活動できた。ただ空気がないので声はだせない。でも宇宙からみる地球の姿は綺麗だった。見惚れているとふと光を感じる。そちらをみると宇宙ステーションがあって、そこの窓から人の姿が確認した。眼もあった。それにカメラを構えていて写真も取られた。一応、手を振ってから地球へと戻る。
次の日、大々的に写真がでた。宇宙空間で地球を見下ろす少女の姿が映し出されている。装備もなにもなく、すぐに地球へと消えていった。
宇宙人の発見か!
とか色々と言われて政府の不正のことなんか吹っ飛んだ。