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うっかり転生  ~事件の裏にはヤツがいる~  作者: シールド
1章 リリアちゃん出会い編
4/45

1  マルグリア視点

漸く続きかけました。

夜勤とかだと全く書けないです・・・


今回は幼女の母親視点。相変わらず会話文無し。

主人公の忘れてたことの一部発覚です。


主人公不思議パワー【 】、 魔法〖 〗、 アイテムその他《 》で記載します

朝日で目が覚めました。



あの子は!?


周り見ると私の寝ているベットの脇で、椅子に座りベットにもたれ掛って寝ています。かわいい寝顔です。良かった、元気そうです。


でも、しょうの無い子です。あれほど近寄ってはいけないと言い聞かせたのに。

起きたら叱ったあとで、抱きしめてあげなければいけませんね。






長く寝ていたせいか、高熱が続いていたせいか、少々体はだるくありますが、起き上がることはできます。しかし、これ程早く回復するとは不思議です。

私の作った薬は使い切っており、たとえ有ったとしても症状軽減が精一杯で、治すには至らないのです。


この病は、主に南方の暑い地域で発生する流行病の一種で、発熱・発疹と特徴的な斑点が現れるものです。かつて私が夫や他の仲間とチームを組んで探索者をしていた時に、仲間の一人が患い数日の足止めを受けたためよく覚えています。最悪死に至る病ですが、治療薬もあったため大事には至りませんでした。


もっとも、治療薬の材料は南方特有のもので、薬も材料も日持ちのしない物のため作り置きできませんし、他の地域では作ることすらできません。念のためと思い、一般的な材料で作れる症状軽減の薬を教えて貰っていました。それが今回役に立ったわけですが・・・




本当になぜ回復したか分かりませんが、動ける以上苦しんでいる村の皆のため、薬を作らなければ行けません。もう少し、この子のかわいい寝顔を見ていたい気もしますが・・・















薬の材料を採集するための装備を整えるため工房にやってきた私は目眩に襲われました。再度発症したのかと思うほどです。理由はいくつもあります。







まずは、竈の火です。


工房に入ると竈に火が燃えているのがすぐに確認でしました。火事になる!と思い水を掛けたのですが一切弱まる気配がありません。


まさかと思い〖鑑定〗の魔法を使い、確認したところ、《真火》とありました・・・・


《真火》は別名《精霊炎》とも言われるもので、ただの水では消えず、消すためには《精霊水》と呼ばれるモノでのみ消すことが可能です。また、使用者の意志が反映されるため、必要以上に焼かない・熱しないという性質も併せ持ちます。


ただし、手に入れるためには、高位精霊使いにより火の精霊を呼ぶか住処とされる火山で出会い、依頼して分けてもらう必要があるのですが、高位精霊使いはほとんど居ませんし、火山は環境が厳しすぎます。

ほぼ入手不可能なものです・・・




次は鍋です。


テーブルに置かれた鍋を不思議に思い覗いたところ、たっぷりと中身が入っていました。さわやかな香りの中に薬草の匂いも混ざっていたため、〖鑑定〗を行ったところ、《ハオマ(水)》と分かりました!

《ハオマ》は伝説の薬酒とされており、生命力増強、健康増進、死から遠ざけ、子孫繁栄をもたらすと言います。


私は〖鑑定〗の魔法を高レベルで使えるのですが、名前以外はほとんど情報を読み取れ無いのです。

逆説的に高位のアイテムと言うことですので、まず本物に間違いないでしょう!

本来はお酒なのになぜか水になっていますが・・・





さらに、鍋自体も中身の《ハオマ》と熱したと思われる《真火》の影響か、《祝福》されていました。

《祝福》は、武器や防具といったものなら性能強化されるのですが、鍋だとどうなるのでしょう?


ただし、《祝福》はこの国に数人しか居ない高司祭ですら一年で行える回数はそう多くありません。当然狂獣に対応する騎士団の装備や、王侯貴族の守りが優先されます。


少なくとも《祝福された鍋》の珍しさはかなりのものです。




そして、他の薬草などと一緒に置かれていた見慣れない植物です。


・・・《ハオマ草》でした・・・


《ハオマ》の主材料は《ハオマ草》といい、古代ならともかく、現在では人の立入れる範囲には既に存在しないと言われている幻の薬草です。もし、採取することが出来れば、大抵の望みは叶うと言われる、そんな貴重な・・・いえ、貴重という言葉では表し切れないモノなのですが、無造作に我が家の工房のテーブル上に束になって転がっています・・・


他にも何かの鱗のようなモノも見えていますが、とりあえず置いておきましょう・・・

〖鑑定〗するのが怖いので・・・











・・・・・・・・・とりあえず、《ハオマ》を使わせていただきましょう・・・


勝手に使ったことを責められれば、その時はその時です!

症状軽減ではなく、治せるのであればそちらの方が良いに決まっていますし、

何より鍋が塞がっていては調合もできません。


よし!村の人たちを呼んで来ましょう。

器が無いので小分けにできませんが、かといって私一人では鍋を運べません。










病み上がりであることと、精神的ショックから若干足元が危ない気がしますが、村の中心に向かいましょう。きっと数人は居るはずです。


そう考え、扉を出た先で私は再度、精神攻撃を受けたのでした・・・


ハオマ:ソーマとも言うゾロアスターなどのインド系神話の薬酒・神です。


主人公のうっかり

① 人間の価値観では伝説級なモノでもほいほい使用。

② 材料すら回収し忘れ。

③ 火の消し忘れ

他にもありますが、今回出たのはこれだけ。

《祝福》はうっかりでは無く、たまたま偶然の結果です。うっかりではありません。

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