僕。論
ぼく。
歪み眩む世界が僕に語りかける昼下がり
終始無言な僕は、蔑みに来た僕の心と『あ』とも『い』とも言わぬ届こうり無い静寂な沈黙への入口前だ
もぅ一人の僕はこう言った。
『仰げば仰ぐ高き空、貴方は回るぐるぐると。さぁ死ぬまで回る?』
昼下がりのまっさらな青空と障害物の無い妄想世界
蔑すむ僕も、こう言った。
『めい…』
『メイ?』
思わず、僕は聞き返す
蔑む僕は言い放つ。
『迷と謎はどっちが一番まようのでしょう?』
風の無い昼下がり
履いてた靴は、どこにも無い。
僕は僕で、僕は君、君は僕で貴方が僕。
そして三人揃って笑った…
大きな声で笑った。
鼻で笑った。
目で笑った。
息絶えそうなの昼下がり
狂い出てきていた僕はもぅいない。
月が明るい夜下がり。
月と眼があって
ふっ…と我に返る。
僕。