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スライム転生物語  作者: 黒頭白尾@書籍化作業中
第三部 ギルド編

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幕間 ミラの覚悟

 確かに私は足手まといなのかもしれない。実際、今戦っているランクがD-のモンスターは私一人では勝率は半々と言ったところ。一人で戦うのは危険すぎる相手だ。


 それを軽く上回る力を持つゲオルギウスと、それに対抗できるオズさんの戦いにはほとんど手出しができないであろうことは自分でも分かっている。


 私の最大の一撃が直撃しても相手にほとんどダメージはないのだ。どうしたって私が太刀打ちできる相手ではない。


 でも、そんな私でもオズさんの為に出来ることがないわけじゃない。


(こいつらは私が倒す!)


 例えこの行動が無謀でもやらなければならない。なぜならこれ以上オズさんを消耗させるわけにはいかないからだ。


 オズさん自身は気付いていないかもしれないが、その動きは戦いが長引くに連れてほんの少しずつ鈍くなっているのが私にはわかっていた。そもそも、この様子だと倉庫内からずっと戦いっぱなしだったのだろう。体力もそうだが集中力が削られるのは当たり前だった。


 ゲオルギウスは闘技場についてからほとんどまともに戦っていない。それはこちらにとって助かる要素だが、逆に言えば相手は休息を取っているということでもある。


 どれだけの時間戦っていたのか正確にはわからないが、倉庫が崩壊するほどの戦いをしてもお互いに致命的な傷は負ってないことから、その実力が拮抗しているのはわかる。そんな相手に対して、僅かでも不利になる要素を私の所為で増やすわけにはいかなかった。


 オズさんの疲労を加速させたのはきっと私とチャットの存在だから。


 オズさんは常にこちらを守るように気を付けながら戦ってくれた。そのおかげで私やチャットは無傷でここまで戦えたのは誰の目にも明らかだ。


 でなければこのランクの相手に私達が無傷で善戦できるわけがない。実際、敵のほとんどをオズさんが仕留めている。


でも、その所為でオズさんは確実に不利な状況に追い込まれつつあるのだ。


(悔しいけど、ゲオルギウスの言葉はきっと正しい。私は加勢に来たつもりで逆にオズさんを苦しめているのかもしれない)


 そんな私には相手の言うとおりオズさんと一緒にいる資格がないのかもしれない。少し役に立てても共に行動しても、結果的には迷惑をかけるだけなのかもしれない。


(でも、それでも!)


 ここでそれを認めて引き下がることだけは出来なかった。そうしたら私はもう絶対オズさんに付いて行くことは出来なくなる。本当に足を引っ張るだけの存在になってしまう。


 それだけは絶対に認められなかった。


(私だって強くなるんだ!)


 そしていつかはオズさんに守られるのではなく、自分がオズさんを守る立場になるのだ。それがここまでの間守られっぱなしだった私ができる恩返しでもあるのだから。


 だから、ここは負けられない。オズさんの為にも自分の為にも、絶対に。


「行きます!」


 私が自分に気合を入れると同時に、二体の敵は挟み撃ちするかの如く前後から襲い掛かって来た。

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