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one of the poem(完)

ハッピーエンド何それおいしいの?

作者: abakamu

『一ヶ月一日一詩キャンペーン』第一詩。

恋愛物ですが・・・一応詩です。

単純で描写下手ですが・・・大目に見てくださいm(__)m

この分野苦手なので・・・(泣)

中学一年生の夏だった


教室の隅っこで縮こまる可憐な君がいた

君を虐める皆がいた

君の回りには誰一人いなかった

そんな幼なじみの君がいた

僕の隣の家に住んでいた君がいた

昔はいつも一緒にいたのに


君は何時だって可愛かった

小さい時からクラス一可愛くて(小さくて)明るくて人懐っこくて

誰からも好かれていた


中学生のある日


そんな君を彼女らは虐めた

そう ある日だった

君は学校に来なくなった

先生は病欠といった

皆もそれを真に受ける

でも僕は知っている

その日の朝

いつも僕の前でとぼとぼ歩く

君の背中が無かったこと

どうしたのかな そう思った矢先

「そんなことする為になんて学校には行きたくないの!!!」

そんな大声が聞こえたことを…


程なくして君は転校した

君は僕と繋がりを無くして消え去った

隣の家にもう違う人が住む

これ バッドエンド


その日の放課後

僕は心を決めた

本当は好きだったんだ

でも虐められるのが怖かった

そんな事言う自分自身に

嫌気がさしていたんだ


僕は君の家の玄関に立って

インターホンを押す


「はい。」

「祐太です。夏美さんのお見舞いに来ました。」

ドアが開く

「あら~祐太君、久しぶり。元気だった?でもせっかく来てくれたのにゴメンね。夏美、今病院に入院して、いないのよ。」

「そうですか…。わかりました。」

ドアが閉まる


次の日君は転校した

これ バッドエンド


ドアが開く

「あら~祐太君、久しぶり。元気だった?せっかく来てくれたのにゴメンね。夏美、今病院に入院して、いないのよ。」

「そうですか…。では病院の方に伺いたいのですが、病院名と住所を教えてくれますか?」

「うーん…ちょっと無理かなぁ。」

「何故ですか?」

「いや、ちょっとこっちの事情で…」

「何でですか?本当は病院に居ないからですか?」

「いや、ちゃんと入院してるわ。何を言ってるの?」

「そんな見え透いた嘘で僕を騙そうとも?」

「嘘?何の事?大人をからかうのもいい加減にしなさい。」

「じゃあ病院名を教えてください。それが嘘で無いのであらば。」

「わかったわ。○○病院よ。」

「○○病院ですか?実はそこはもう行きました。夏美さんが病気や怪我したときは○○病院に行くって僕に教えてくれましたから。そこに行って夏美さんがいるかどうか聞いてみたら居ませんでしたよ?」

これは見え透いた嘘

「本当はここにいるんでしょう?」

「い…いい加減にして!他人の家の事情に口出ししないで頂戴!!」

「他人…ですか。確かに僕と夏美さんは他人です。でも、クラスの一員として、友達として、繋がりがあるんです。確かに、僕の同級生が夏美を虐めています。僕達男子は、何もせずに皆知らん顔をしています。それがどれだけ罪なのか、虐めと同じ罪を背負っているのかも、わかってるつもりです。今まで1ヶ月、何もせずに、いまこうやって只只謝りにきたことが、自分でもどれだけ身勝手かということも。今言っても僕の気持ちは伝わらないと思うけど、一つだけ言わせてください。彼女に直接。ごめん…って。」

違う

謝りたいんじゃない

伝えたいんだ

君は独りぼっちじゃない

頼りない僕という仲間がいるんだ

君はそう思ってなくても

僕はそう思う

そう

僕は君が好きだから


「祐太…?」

ドアの背後から聞こえる

か細く可愛らしい声

「夏美!!出てきちゃ駄目でしょ!!!!」

目の前から聞こえる罵声

「祐太…有難う。気遣ってくれて。…お母さん、私の為に有難う。…祐太、ごめん。ちょっと私の部屋に来て…?」

程なくしておばさんは言った

「夏美がそう言うのなら…。わかったわ。さっきは騙したりなんかしてゴメンね。」

フラグは回収しよう


「ゴメンね。忙しいのに私なんかのことで気に掛けちゃって」

夏美の部屋

昔通りすっきりとした綺麗な部屋だ

改めて喋ってみると

人懐っこい印象が薄れていく

元気の無い透き通った綺麗なその声

でも

僕は思う

君が好きだ…って


「はい、お茶。」

そんな事を考えていると 目の前から声がした

「有難う。」

僕は謝ってからそそくさと立ち去った


程なくして君は転校した

君は僕と繋がりを無くして消え去った

隣の家にも違う人が住む

これ バッドエンド


「はい、お茶。」

そんな事を考えていると 目の前から声がした

「有難う。…なんか久しぶりだな。夏美の部屋に来るの。」

「昔と変わってないでしょう?まあ、本人は大分変わったけど。」

「そうだね。………ところで、夏美は転校するつもり?」

「うん…。隣町の学校に。」

「………ごめん。」

「何で祐太が謝るの?」

「僕が…こんな風になる前に止められなくて。」

「ううん。祐太は何も悪くないわ。寧ろ…今此処に来てくれたのが凄い嬉しい。」

「それでも…ごめん…1ヶ月も何もしなくて…。」

僕の頬には 一滴の涙が

俯いて 言った

「私なら全然大丈夫よ…?……………私…祐太が居たからずっと生きていけたの。毎日ずっと、祐太の事見てたの。他の事とかもうどうでもよくて。」

…夏美が 抱いてきた

僕は 強く抱き返す

これまでより 強く

「夏美…今まで言えなくてごめん。…君は独りぼっちなんかじゃない。頼りないけど、僕という仲間がいるんだ。」

夏美は上目遣いで僕をみる

可愛くて何とも言えないその顔に

ルビーの涙が宿っていた

「祐太、この態勢が大好きだったわよね。…フフフッ…有難う。祐太。」

そう言って 目をつぶった夏美は顔を伏せる

僕らの耳は 赤かった

「好き…祐太。」

「…僕も。」

僕らは 人生で最も貴重な 永遠の時間を貰った…。

これは ハッピーエンド?


「……祐太、私転校しない。この…学校にいる。」

「僕も…そうしてほしい。今日から…一緒に行こう。」

「うん!!」

夏美の声に 無邪気な輝きが戻った…


それから毎日

僕と夏美は手を繋いで登校した

周りの視線なんて関係ない

親友も 夏美を歓迎した

相変わらず 周りは変わってないけれども

これは ハッピーエンド?


そんなこんなで一ヵ月

日曜日 僕は夏美と親友と 三人で遊びに出かけた

お昼ご飯を食べ

先に会計を済ませた夏美が

先に外に出て行った時だ

僕が会計中

親友はその後だ

ふと見ると

夏美の方向に

暴走車が 飛び込んでくる

危ない!!

そう思った瞬間だった

そして…君は…死んだ

これは…バッドエンディング



そんなありきたりの体験談を 夏美と書きながら

ハッピーエンドって何だろう?って考えてる

大人になった僕ら

何故生きてるのかって?

あの時

僕は夏美に掛け込んだ

夏美を守りたい一心で

そう 暴走車が当たる前に

間に合った

ちょっと擦れただけだった

僕は 全治三ヶ月

夏美は 擦り傷二つ

後は 想像してください









今 私たちは幸せです。

あなたたちは 幸せですか?


感想ヨロです\(^o^)/


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