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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

思い付きだけで書こうとした小説がこちらになります

作者: 忍び寄るG

この小説の前書きがありましたらご入力下さい。

A,先に謝っとくよ!ごめんね!!

朝、一筋の光が窓を貫いて顔に差し掛かる。

「ん・・・ま、まぶしい・・・。」

風邪か?思ったより声が上ずってるけど。そんなことより親に開けられたであろうカーテンを閉める作業に移ろうと思う。まぶしいんだよバカ。これじゃせっかくの休みを堪能できないじゃないか。

そんな全力ヒッキー発言しつつ携帯を確認してカーテンを閉めた。

なんだか具合が悪いみたいだ。さっきから声が上ずってるし体が重く感じられる。しかたがない、二度寝するか・・・。

・・・いい加減現実を直視したほうがいいのかさっきから体が重く感じられる発生源がもの凄い主張をしている。擬音で表せばたゆんたゆんって奴だ。言わせんな恥ずかしい。

「どうしてこうなったと言わせたいのか。」

目の前に豊満なそれがぶら下がっていれば自ずと声が上ずっている原因も特定できてしまう。

「そうか、やっぱりおれ女になってるのか・・・」

さて、この状況をどう説明すればいいのか。全くフロンティアな状況なので解決策が見当たらない。所謂ピンチってやつだ。

さっきから動く度に髪と胸がおれの行動の邪魔を仕掛けてくる。厄介な奴等だ。

とりあえず下に降りよう。食卓で家族にありのままを伝える他ないようにしか思えなかった。

「お、おはよう。おれが誰だか分かる?」

「あ、おはよう拓巳。あんたまあ綺麗になったわね。」

少しは驚け糞ババア。突っ込む場所の次元が違うぞ。どう捻ったらそんな感想になるんだこら。どうやらおかしいのは母親だけのようだ。親父は鼻血がちょろちょろ流れている。おい息子に対してその反応示すぐらいなら死んでしまえ。最後に兄貴。

「ごめん、ちょっとトイレいってくる!!」

もうやだこの家族。どう考えてもオ○ニーとか先っぽなくなれ削れろ。

「ほ、本当に拓巳なのか...?だ、だいたい拓巳は髪の色は黒かったろ?」

今現在の髪の色はそれはそれはとても綺麗な水色をしている。本当に透き通っていそうなほどだ。まるで他人の事を誉めているようだがかなしかな自分のからだの一部らしいのだよそれが。

現在の装備も親父の鼻血を加速させている原因の一つかもしれない。半袖のシャツにスウェットの下だけと結構ラフなものなので。

「そうだ、家族しか知らないようなことを一つ話してみなさい。それなら納得できるはずだろう。」

隣で母親が「別にそんなことしなくたって拓巳は拓巳ですよ。」とフォローを入れてくれた。ありがとうママン。さっき言ったことは謝るよ。

「これで女装される手間も省けましたしね。」

前言撤回今すぐ死ね糞ババア。常日頃からそんなアンビリカブルな発想抱いてやがったのか。TNT抱えて崖から飛び降りろ。

「家族しか知らない秘密か、じゃあ。親父の部屋の右の本棚の上から三番目左三マスの隠し扉を開くと置いてあるAVの話でも...」

「ま、まて!はやまるんじゃなウグォファッ!!!!!!」

あ、母親のアッパーカットが綺麗に決まった。

「これで納得してくれるよな?」

「そんなことしなくても貴女は私達の家族よ。」

「字がちげえぞ馬鹿野郎。」

そんなこんなで朝食をたべおわり部屋に戻ったおれは携帯を確認する。話を変えるが幸い今日は土曜日であり、学校が無い。簡単に言えば準備期間というなの執行猶予が与えられた。この時間を使ってできる限りの出来ることをしたい。

どうせ皆にばれるならそのショックをいくらかやらわらげるような緩衝材を前もってセットしておく。しかし人生とは無情なものだと痛感させる出来事がふりかかった。

「着信アリ...だと...!?」

電話の相手は親友である斎場悟からだ。こんな状態であいつにリダイヤルなんて出来るわけが無いだろう。事態は既に一筋縄ではいかないと思う。しょうがないのでメールでこっそりと風邪を引いたって事でやんわりとお断りする方針だ。

早速メールの返事が返ってくる。

『今お見舞いの品を持ってそっちに向かってるから。』

何かの拍子に死んでくれないかなこいつ。悟ほど最高に空気の読めないやつはおれは知らない。

「拓巳ー?悟君がお見舞いに来たわよー。」

な ん で と う た し

母さんおれの姿見て本当に何も思わなかったのかよ!!どうかしろよ。

「出られるわけないだろうがっ!!」

今のおれの精一杯な叫びは悪い方にベクトルがかかってしまったようだ。階段の下から悟がのぼってくる音が響いてるのがわかる。まずいな、ごまかせる気がしないぜ!とにかく応急処置として布団にもぐっといた。

「あけるぞー?なんだ、布団にもぐってるのか。しっかりしろよ。」

くっこいつ本当に入ってきやがった。ばっばか!布団を剥ごうとすんな!

「や、やめろ・・」

女になってることをばれないようにできる限り低い声を出して悟に伝える。

「でもお前風邪なんだろ?見た感じ薬も飲んでないようだし、ここはいっちょ俺が看病してやろうっていう魂胆なわけだが。」

なんて嬉しいことを言ってくれるんだろうか。だが実際にはおれは風邪をひいていないんだすまんな。そしてなにより今一番お前に会いたくなかった。親友にこんな姿見せたら笑われるだけじゃすまないと思うんだ。うん。

「お、おれは大丈夫だから・・・お前は安心して学校にいってきていいぞ!・・・」

「何言ってんだ、熱でぼけてるんじゃないのか?今日は休みだぞ。」

Oh...こいつの性格上絶対丸一日張り付かれるなこれは。あきらめるしかないように思えてきた。自分ですらこの姿をろくに確認してないのにな。

「わ、わかったよ・・・実は風邪なんかひいてないんだよ・・・」

「えっそうなのか?さっきから声が変だからてっきり。」

やだこの人まったく気づいていらっしゃらない。

「その前にちょっと離れてくれないか。その...至近距離で見られるとかすげえ恥ずかしい...。」

さっきからおれの言動に?しか浮かんでない様子だけど言われた通りにしてくれた。

ゆっくりと布団をめくっていく。お互いにゴクリとしながら無言でその様子を見守っていた。

「悟...おれだってわかるか...?」

「」

ブーッ!!!!!

こいつ、おれをみた瞬間に鼻血噴出して倒れやがった。多量出血で死なれても困るんでとりあえずの介抱ぐらいはしてやらないとな...。

「おい、大丈夫か悟?ほらティッシュやるから頑張って押さえろって。」

体を起こして口元を拭いてやる。悟もかろうじて意識があったようで、こちらに視線を向けると「なんだこれ、ただの楽園か...。」とだけつぶやいて意識を手放したようだ。

まてよ、あいつ今どこに目線を向けてたんだ?やけにじろじろ見てたような気が...。

「なるほど、死んでもらうしかないな!」

非常に強気で言っているけど内心めちゃくちゃ恥ずかしいですはい。いやあ目力ってすごいんですね。とかなんとか思っててもシャツ一枚じゃ何かと不都合があることを再確認したのでパーカーを一枚着ることにした。動いたときに先端突起が擦れてダメージになるのは抑えられていないが少なくとも周りからの視線には耐えられるような状態にはなっただろう。

「ほら、いつまでも寝てんなって。」

「ハッ!!あれは夢でも何でもなかったのか...。一応確認しておくが拓巳なんだよな?面影があんまりないからよくわからなかったというのが本音だ。」

そうか、そういう感じなのか。個人的な感想としては髪が長くなって視界の確保が難しくなったこと、胸が邪魔で動きづらくなったという行動に関してハンデを背負ってしまった気がする。ぶっちゃけ男のほうが楽だと思うんだ。

「で、どうするんだこれから。学校のことも考えればどんな格好であれ登校するしかないだろ。それに。」

それに?なんでわざわざここでセリフを区切るんだよいうなら最後まできっちりいえよ。もったいぶんなよ。

「生徒会長のお前が学校に来なくてどうすんだよ。みんな困るだろ?」





そうです僕生徒会長やってます。

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