魔法少女としての初陣
カシャッの音が避難所から来た。
もう写真撮らないでよ。
さっき、避難所にいる子供に写真撮られた。何この状況、超恥ずかしいけど。それに前に使った発射機と機能が全く違うようだ。
「あなた、もしかして、初めて魔装を使うのですか」
後ろのさっきまだ倒れている魔法少女が話してきた。なに、どういう意味、装備と装置は同じものじゃなかったの。
「銃身を触ってみてください」
なに、銃身、何もないけど。触ると、 ホログラムみたいなコンソールが映ってくれた。
「そのコンソールは自分の装備を調整するためのもの。射程や火力を調整できるはずです」
で、本当だ。装置と違って、自動的に、色々な使い方と機能に変えられる。じゃあ、弾薬タイプ粘り、火力マックス、射程中等の遠いに普段発射機のあるべき力に調整する。選択した後、発射機の中から、音が出て、よし、再び構えて、そして撃つ。
銃口から弾が空に飛んでいき、機械竜の頭に命中して、貼り付けた。そして、爆発のディレイで、さっきの弱々しい爆発と違って、雷のような音がして、全身が震えるほど強かった。
機械竜は火に飲み込まれて、全身がバラバラに裂けて、魔石状態で地面に落ちている。そして、一部の町も燃えている。
「ううううう」
自分の手で、生み出した現象を見て、なんかすごく悪いことをした感じ。
「集中して、もう一体があります」
魔法少女の指さす方向に機械竜が建物の壁に張り付いていて、こっちに向かっている。では、さっきみたいに打ち落とせばいい。
発射機を構えて、機械竜を狙った。
ターゲットをリードして、照準がビルと合わせた。待ってよ、このまま撃ったら、さっきみたいに、今度はビルが燃え尽きるでしょう。
魔法少女がそうすると唆している。でも、これは得策なのか。俺はそう思いながら、手が凍っている。諦めて、発射器を下した瞬間、後ろの魔法少女が俺の肩を掴んで、ビックリして、発射器を発射して、弾が道路に当たって、爆発が起きた。
「ちょっと、危ないですよ」
「大丈夫です。一般人は常に自衛 シールド 装置をもっています。一般人の被害を配慮するのが必要ありません」
あ、確かに、政府が市民にある程度の攻撃を防げる装置を配布したが、乱暴に攻撃するのは良くないでしょう。
「早く、撃ちなさい」
竜がほぼ目の前にいる。何かしないといくら シールド があっても、ある程度の損害が出ちゃう。
俺はちょっと周りを見回して、よし、こっちだ。魔法少女と避難所の離れる方向に走り出して、弾薬をショックに変えて、機械竜に撃ちながら、できる限り注意をこっちに引き付ける。
竜はショック弾を受け、混乱そうに落ちた。そっと、こっちに睨めて、地面から降りて、こっちについていく。よし、ちょっと、コンソールを弄って、火力を下げて、衝撃タイプの爆発弾薬を撃つことにする。
発射機は三発の弾を飛び出せて、竜の頭に直撃して爆発した。
命中され、竜は煙からすり抜けて、まだこっちに向かっている。まずい、火力が足りない。やはり、もうちょっと上げないと。
「痛い」
竜は手を振って、防いても、避けてもできなった俺を打った。俺は地面に倒れたが、装備の防御のおかげで、なんとか気絶せずに耐えた。腰に力を入れ、立ち上がろうとする。竜もまたこっちに近づく。危機を感じる俺はコンソールを見て、調整して、すぐに撃つ。
今回出たものは ディスクの形状で、狙っていた地面に着陸して、固定した。竜はさっき撃ったものを踏んで、そして感電して、動きが止まった。
電撃地雷は本当に文字通りで、踏んだものだけに効く。
って、こいつの頭まだ動けるのか。って、ビームをチャージしていて撃とうとしている。威力もかなり高そう。
この一撃を避けないと思っているところ、どこからか白いビームが竜の横顔に当たって、竜の口に光っている光が段々弱くなる。
すっと後ろから、急に沢山のレーザーが竜のところに飛んでいく。加勢に来た魔法少女たちがレーザー銃で竜を撃って、それで竜が再び倒れて、止まった。
「瞳」
来瞳の声だ。変身した来瞳はさっき白いビームが飛んだところに姿が現れた。って、つまりそのビームは来瞳が放ったもの。
「これで、最後の異変機械だと確認しました」
一人の魔法少女が告げて、他の魔法少女が銃と剣を納めて、一部が変身を解除して、制服姿に戻った。
「瞳、大丈夫」
来瞳は俺の後ろで囁いて、そして、支えてくれる。
「うん、大丈夫」
「しばらく、皆は町の掃除を手伝うから、適当にやって、その後寮に潜んで帰って。そして、襟ボタンを押して、変身を解除する」
「うん」
「すみません、君たち、お怪我はありませんか」
腕に医療の文字がある腕章をつけている制服の女の子が尋ねてきた。
「私、大丈夫です。この子はさっき倒れていて、怪我を見てください」
「任せて、君、私についてください」
医療の子は俺をテントに連れていって、変身を解除して、診てもらった。
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しばらく経った
流石、魔法少女の装備、さっき竜の攻撃がかすり傷で済むとは思わなかった。
外の女の子たちは少しずつ魔石をを拾って、箱に入れて、そして車に置く。こういうのは初めて見たね。なんか、悪組織と違って、笑っていて、気楽そうにしている。修復装置を持っている女の子も道路や建物を修理している。その装置は変な電力を放って、壊れたところを再生しているみたい。
「学園長、こちらは異変機械を五体退治済み、現場の修復はほぼ完了です」
一人の女の子は背が高い、オフィススーツを着ている女性に挨拶している。
「お疲れ様、引き続き頑張りなさい」
「はい、頑張ります」
なんか、すごく厳しそうな人。報告していた女の子が退いた後、学園長の人はこっちに向かっている。もしかして、労いの言葉をかけるか。
「 エージェント・スタンバイ 」
これは悪組織の待機合図。気が付いたら、俺はもう席から立っている。
「本当なのか。君の秘密をばらすつもりはないけど、ばらされる危機が迫っている。詳しく知りたいなら、後ほど近くにある車に乗りなさい」
そう、話したら、俺の返事を待たずに、なんもなかったように、学園長さんはテントを出て、現場の視察を続けて行った。
って、どうする。ひとまず来瞳に伝う。俺はスマートフォンを取って、メールを書き始めた。
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後ほど
来瞳はまだ返事来ない。もう、掃除がほぼ終わっている。女の子たちは少しずつ現場を去った。仕方ない、その学園長に会うか。
道路に一台の車を発見し、俺は周りを注意しながら、接近していく。スライドドアに近づいたら、ドアが勝手に開いて、来瞳が俺の腕を掴んで、なかに引っ張った。
俺は来瞳の胸に抱きしめられて、スライドドアが自動的に閉められて、車が動き始めた。
「瞳さんだね」
見覚えがある学園長の姿が運転しながら、話してくれている。
「学園長さん」
「さっき、貴方のメールに返事しないって、清水さんにお願いした。彼女はずっと、あなたのことを心配していたんだ」
「ごめん、瞳、学園長は貴方が悪の組織に未練がまだ残っていると言っていて、どうしてもこの方法で証明してほしいから、私従うことにした」
シートベルトを掴んで、項垂れている来瞳は謝った。
「いや、来瞳の方がこれまで信用してくれて、感謝するべき」
「どうやら、清水さんが話してくれたことはすべて事実のようだ。そうだ、まだ自己紹介していないんだ。私は種川女学園の学園長、五十嵐綾音、よろしく」