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ハートライフマン   作者: 廃本 ゴゴ
第一章 青年期 地元編
3/19

第2話 悪夢の赤

 銃声が響いた。


警察官たちが次々に銃を構える。

察に向かって放たれた弾丸は、肉体にめり込むこと

なく跳ね返る。


……痛くも、痒くもない。


ーーなのに……


さっきの犬の怪物との戦いで、体は限界だった。

逃げるように、察は地面を蹴った。


「す……すごい……」


人間の跳躍力ではない。

二階の窓を超え、さらに三階へ。


戦う気がなくなったその時、鏡を見ると見慣れた

自分の顔に。


「戻ったのか」


ーーよかった。


やっと元に戻れたことで安心切っていたその時、

突如眠気に襲われ疲れ切ったように眠りに落ちた。


 五時間後。マスコミ達は、これの件をネタにし。


「今日未明、15時17分に私立初好高等学校で

大量虐殺事件が起きました。」


「教員・生徒。合わせて153名が死亡。」


「今回の事件は、これだけではなく人型の怪物が

SNSで話題となっていまます。」


「人型の犬の怪物、頭部がハート型……」


「……県警は、UMA(ユーマ)第一号・第二号と

命名されました。」


世間やSNSでは、8割信じていない。残りの2割は、

オカルト好きが大半だ。

しかし、UMA(ユーマ)二号。

ハートのやつはSNSで怪物に見えない、かわいい印象

などで『ハートマン』『キュン男』『ライフマン』

『キュート男』など名前がついた。

 

 一方、察は夢を見ていた。


ーー今日はあの人に告白するんだ!み……


教室で告白をしようとしたが、そこにいたのは

『初恋の人』と昔の男友だちがキスをしていた。


え……なんだろう、この気持ち、父母の時は何も

無かったのに。



胸がーー痛い痛い痛い痛い痛い痛い。



この時、察の何かが欠けた瞬間だった。


ーー何で今こんなことを思い出さなきゃいけないんだ?


その時、あの時、変身した時の姿の

ハートのやつが現れた。

しかし色は、赤。


お前は誰だ?


ハートのやつは指をさし、そこには妹とさっき戦った

犬が妹を襲おうとしている。

その瞬間、走り出し。


ーーやめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ。


 夢から覚めた。


アニメやドラマだったら声を出しながら何かを叫ぶが、

現実はゆっくり目を開け最悪な目覚めで気分が悪い。

ゆっくり起き上がり、手に体温を感じ見ていると


「お兄ちゃん、おはよう」


心配そうな目で見つめてくる妹に、何もなかった様に。


「おぅ〜見支(みし)、おはよう」


愛白 見支(みし) 一月三十一日、生まれ。

兄に、似て可愛らしい顔と兄に似ない

キリっとした目、身長158cm、黒髪ウルフ、貧乳。


「お兄ちゃん寝過ぎだよ。三日寝てたんだよ。」


「み……三日。マジか!」


三日、経っていることに驚いていると扉が

開き女性看護師が来た。

笑顔で。


「起きましたか。熱を測ってください」


女性看護師さんの目に光がなく妹は申し訳なさが

詰まっていた。

兄ちゃんは看護師の様子を気づいたが、大変なんだなと

妹並みに思ってはいない。


病院では同じ高校の奴らが、重症者で、思っていた

以上に被害があったものだと心から感じた。


病院で色々検査をして察は無事、退院することに。


見支(みし)、お昼。食べた?」


スマホに夢中で無視されたと思い、『何でもいいか』

と思ったが。


「うんうん、食べてない。ラーメンで」


スマホで何を見ているのか覗き見するとどうやら店は

決まっているらしい。


「じゃあ〜そこいくか!」


「いくいく〜」


 同時刻 緑のマキシドレスを着た謎の女は、人通りの

少ない廃墟に入りそこには、謎の女が待っていた。











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