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転生ミスで弱小盗賊団の頭になっちゃいました。やり直しは出来ないと言われて頭に来たので地味スキルで生き抜いてやろうと思います。  作者: 駄犬X
序章

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25/27

25 決着。

一年と少し、間が空きましたが本日より再開しますw

と、言っても三話ほどしか出来てませんがw

 逃げる俺を攻撃しようとしたレインに、最後の麻痺弾が炸裂する。麻痺効果が濛々と拡がり、レインの動きを止めた。


「…くそっ、やってくれるね~…」


 レインの声に苛立ちが聞き取れる。麻痺効果が拡がっていく中、ようやくドジ子が現れた。


「夏見さんっ、大丈夫でしたかっ?」

「…あぁ、なんとかな。今回のレインってヤツはかなり危険なヤツだよ。俺の防御スキルも押し切られたからな…。レインの動きが鈍ってる間にヤツのステータスを見てくれ!!攻撃方法が何なのか分からないんだ!!」


 俺の言葉を聞いたドジ子がすぐに麻痺効果の拡がる先を見る。その間に俺は油断せず、『ダストストリーム』のクールタイムを待つ。更に、この間にレインが切り刻んだ木片を数個、スキルを使って上空に投げておいた。


 レインの能力によって空気の渦が作られ、麻痺の粉末が晴れていく。


「…身体が痺れて来た~…でも僕には麻痺なんて無駄無駄~(笑)。僕はここから動かなくてもオジサンを攻撃出来るからね~…」

「夏見さんっ、敵の攻撃が来ます!!」

「あぁ、わかってる!!任せろッ!!」


 俺は再びダストストリームを発動させてレインの攻撃を防御する。


「無駄無駄~、助っ人が来てるみたいだけど僕の攻撃は見えないからね~。何人来ても返り討ち~(笑)」


 俺のダストストリームがレインの攻撃を弾く。よく見るとレインの攻撃が当たる度に小さく火花が散り金切り音が聞こえる。どんな攻撃したらこんな音が出るんだよ…。


 俺は箒を回しつつ、ドジ子のステータス鑑定を待つ。あと少しでスキルの効果が切れる…まずいな…。


「ドジ子、すぐに退避の準備だ!!そろそろ防御スキルの効果が切れるぞ!!」

「…はい、でもあともう少しで敵のステータスが見えます…何とか持ち堪えて下さい!!」


 …いや、何とか持ち堪えろって言ってもスキルの持続時間が切れるんだよ!!相手が何で攻撃しているかも分からないのにどうやって持ち堪えるんだよ!!


 心の中で激しく突っ込む俺。直後にダストストリームの効果が切れた。


「…まずいぞ!!ドジ子、逃げろッ!!」

「やっとスキルの効果が切れたか~、それじゃ、助っ人のヤツと一緒に殺してあげるよ~(笑)!!」


 得意気に言い放つレイン。しかしその瞬間に俺が上空に投げていた木片が降ってくる。その木片はレインの頭を直撃した。


「…ぃぎっ!!いっ、ぃっ、痛ってーっ!!何でこんな良いタイミングで上から木片が降ってくんだよ~…くそっ、もう許さない!!お前達は惨殺決定だからね~!!」


 ブチ切れて喚き散らすレインだったが、次々と降ってくる木片にレインは防御一辺倒となった。この隙に、俺とドジ子は砦の影に隠れる。


「…夏見さんっ、解りました!!相手は持っている道具にオーラを流す事が出来ます!!その能力で番傘を使って防御しています。それから傘の柄に長く極細の鋼線を仕込んでいてそれにオーラを流して操り、攻撃しています!!」

「分かった!!後は俺が何とかするっ!!ドジ子はすぐにここから退避しろッ!!」


 俺の言葉に頷いたドジ子がスーッとその場から消えた。便利な退避法だな…ていうかドジ子は天使だからレインに攻撃されても大丈夫だったな…。


 …まぁ良い。それよりグリッド達が輪切りの様に切り刻まれていたのは鋼線で攻撃されたからだったのか!!


 俺はすぐに対策を練った。


 鋼線と言う事はレインの武器は鉄をふくんでるよな?その瞬間、俺は閃いた。そして砦の物陰で箒を回す。俺はヤツの鋼線に向けてある性質を集める事にした。



「…くそっ、また隠れたか~、でも無駄無駄~!!全部切り刻んでやるからね~」


 俺は箒を回転させて『それ』をヤツの鋼線に向けて集中させていく。直後にレインの周辺に霧が漂い始めた。


「…なんだこれ?色々、やってくれるね~。でも今更、何をやっても無駄無駄~!!僕の勝ちは変わらないからね~!!」


 得意に言い放つレイン。鋼線が鞭のようにしなり、砦の柱をスパッと斬り落とす。隠れている場所がバレてしまったので俺はすぐにダストストリームを発動させる。


 その間にも、俺は箒を回し続けた。


「またその防御スキルか~。懲りないよね~(笑)!!そのスキル便利だけど時間制限付きでしかも再発動まで時間掛かるでしょ?さっきから見てるとバレバレだよ~(笑)」


 ダストストリームが切れてクールタイムに入る。直後に俺は建物に隠れては箒を回転させ続けた。


「隠れても無駄無駄~(笑)!!僕から逃げられた人なんていないからね~(笑)!!しかも隠れる所がもう無くなってきてるし~(笑)。万事休すってヤツ~(笑)」


 そう言いつつ笑うレイン。しかし、レインの攻撃が一瞬、止まる。


「…あれっ、アレレっ?なんか武器の動きがおかしいな~…」


 そう言いつつ、レインは俺の意図に気が付いたようだ。


「…そうか!!そう言う事だったか~…ホント、色々小細工やってくれるね…でも通用しない…。これで最後にしてやるっ!!」


 俺の意図に気付いたレインの声が苛ついている。こっちだって死になくないから必死なんだよ!!


 霧で視界が悪くなる中で再び前進して来るレイン。しかし、足元がぬかるんでいる事に気付いていなかった。


「…これはっ!?足元が…泥水になってる…!?」


 レインが一瞬、足元に気を取られたその隙に、俺は意識を向けてレインを箒で薙ぎった。瞬間、レインは吹っ飛んで砦の柱に激突した。


「ぐはっ…ぃっ、痛てっ…くそッ、どういう原理?コレもアンタの能力かよ~」

「…悪いな、一々説明してやってる暇はないんでな。こっちもそろそろ決着付けさせて貰うぜ」

「…ふ~ん。今までだんまりだったのに、僕の攻撃に対抗出来る方法でも思い付いたのかな~?でもこんな泥水作った程度じゃ僕には効かないけどね~」


 そう言いつつ俺の声のする方へ近付いてくるレイン。しかし先程の勢いはなくなっていた。俺が周辺から集めた湿度がこの辺りに集中して周辺は完全に濃霧状態だ。


 しかも足元は完全にぬかるんだ状態になっていた。レインが振り回し、操っていた鋼線も完全に勢いがなくなっている。俺は思わずニヤけた。


 作戦成功だ!!もうすぐアイツは完全に攻撃出来なくなる!!


 振り回していた鋼線も勢いがない。狙う対象が見えないからだろう。霧によって相手が視えず足元がおぼつかなければ移動すらまともに出来ない。


 案の定、レインはぬかるんだ地面に足を取られて転んだ。


「…くそっ、僕の着物が泥だらけになったじゃん!!もう許さないからね~。動けなくても僕の鋼線は長距離まで飛ぶんだよォォッ…!!」


 完全にブチ切れたレインが起ち上がり鋼線を激しく回転させて周囲をやたらと斬り付ける。


 しかし直後に鋼線はその重みで地面に落ちた。


「あれっ!?どうして僕の鋼線が…?」

「…残念だったな。お前が得意になってる間に仕込みをさせて貰ったぜ。終わるのはお前の方だよ、レイン!!」


 そう言いつつ、俺は再び箒を回し始めた。


 俺の声が聞こえた瞬間、レインが鋼線にオーラを流す。しかし、鋼線はある成分を含んだ泥に包まれて完全に動かなくなった。


「…そっ、そんなっ!!僕の鋼線がっ…何で動かないっ!!くそっ、動けっ、動けェェっ…!!」


 レインの叫びも空しく、泥に纏わり付かれて動かなくなった鋼線を、俺が出現させた黒く長いモノが呑み込んでいく。


「…ひっ、なっ、なんだっ、それっ…」


 俺が湿度の次に箒で集めたのは砂鉄だ。磁力を含んだ砂鉄はレインの鋼線に泥水と共に纏わり付いてその動きを完全に止めた。


 俺は更に箒を回し、アナコンダの様にイメージして砂鉄を集めた。レインが濃霧とぬかるんだ地面に苦戦していた間に、砂鉄を集めて砂鉄アナコンダをどんどん太く、大きくした。


 その瞬間、俺はスキルを発現させた。全身が光る。


≪スキル『アイアンサンドワーム』獲得しました≫


 レインの鋼線を喰い尽くしたアイアンサンドワームが、レインの右手から先を削り取る。


「…うわぁっ!!くっ、くそっ…なんだよ、ソレ、反則じゃん…!!」


 再び尻餅を付いたレインは必死に右手首の流血を左手で止めようとして番傘で防御するのを忘れていた。必死に止血しようとしているレインに再び地面から飛び出したアイアンサンドワームが上から襲い掛かる。


 アイアンサンドワームが、一気にレインの腹を食い破った。


「…そ、そん、な…ぼ、僕が…敗ける…なんて…」


 それがレインの最後の言葉になった。



「…ふぅっ…かなりヤバいヤツだったな…」


 呟く俺の背後から、突然声が聞こえた。


「そうですね~。鋼線操るなんて男〇のセン〇ウみたいですよね~…」

「うおっ、ど、ドジ子っ!!いたのかよっ!?ていうか何でお前がそれ知ってんだよ…」

「…地球の漫画は大体読んでますよ?」

「…あぁ、そうなんだ。天界って何でもアリだな…」


 そう言いつつ、俺はドジ子と共にレインの死体を調べる。これと言って特に役立つ物はなかったが番傘があったので拾った。これは第二の防御で使えそうだ。


 オーラがどうとかドジ子が言ってたから防御で使うには修練が必要かもしれない。俺の心を読んだドジ子が俺の考えに賛同する。


「そうです。その番傘はオーラを流さないとただの傘ですからね」


 そう言いつつドジ子が言う。


「このゴミ〇ソみたいなヤツらの死体、どうします?」


 …いや、お前天使なんだからもっと言葉遣いに気を遣えよ…。


 ドジ子に言われて俺は考える。ここをこのままにして行くと唯一の生き残りの俺達がカニングのヤツらに疑われるだろう。一時凌ぎにしかならないが死体は山奥に掃き飛ばして隠し、野生動物達に食べて貰うか…。


 砦はボロボロだったが使えそうな木片がそこそこある。何でも無駄にはしたくないので木材も貰っていくか…。


 そんな事を考えていると、息を切らせたスネアとテジーが戻ってきた。


「…カシラッ!!大変ですッ!!ロキシアのヤツらがッ…!!」

「…グランジ、まずい事になったぞ…」


 スネアとテジーの話を聞いた俺は思わず舌打ちをした。

金土日で一話づつ出して行きます。何卒よろしくです<(_ _)>

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