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秋 その三

 あと、これからもツキノワグマと遭遇しませんように……。

 そういえば……。

 いつぞや、前にこの国道を走っていて、ふと、犬っぽいものを見かけた。大型犬っぽくて、黒くて。その時は犬かと思ってそのまま走ったが、今の時代は野良犬は郊外でも見かけなくなった。

 飼い犬が逃げた、にしては大きすぎたような……。

 まさかねえ、と思いつつ。

 運転に集中する。

 かなり東の方に来て、ダム湖沿いの区間になる。南北に走る他の国道との交差もある。この国道を北上すれば、あの酷道四百三十何号に行けるのだ。その間の道もなかなかの酷道でもあり、岩盤剝き出しの素掘りトンネルまであるし。滝つぼの美しい滝も眺められ。滝ファンによく知られる道でもあった。

 今いるこの国道は酷道ではないが。岩山を切り開いて造られている。そびえる崖に張り付くような区間もあるし。川もまた岩盤むき出しの崖に囲まれた。豪快さを感じさせる景色を見ることも出来る。

 が、今は暗い時間帯なので、眺めることはできない。眺めのいい景色が見られないのに、どうして暗い時間帯に走るのかといえば。

 酷道じゃないから走りやすくて、雰囲気が好きだからだ。この雰囲気の中を、好きな音楽を聴きながらドライブをするのが好きだからだ。

 ここら辺は大きなダムもある。なかなか壮大な眺めだ。もちろん暗くて今は見えないが。

 そのダムを通り過ぎる。

 ここらへんから民家が続く。

 明かりも灯っていて、そこに生活があることを感じさせてくれる。

「ちょっと、通らせてもらいますよ」

 と、お辞儀をしてゆくような気持でミライースを転がした。

 ふと、ガードレールの向こうの山側に何かが見えて。一瞬ぎくっとした。

 何か目が光った。

 と思えば、それは鹿だった。山側から道路をうかがっていた。

 人のいる集落でも、鹿は平気で姿を現す。暗くなって、人通りが少なくなったのを見計らって。

 それにしても、何かしらの目や顔が突然視界に入ると、やっぱり驚くもんだ。心臓に悪いったらありゃしない。

 こういったこともあるから、夜の山間部のドライブは用心しないといけない。といいつつ、そういったサプライズが目当てでもあったりするんだけど。

 しばらく行けば、道の駅があり、そこに停まって。トイレを使わせてもらって、缶コーヒーを買って。車内に戻り。

 雑貨屋で買い求めたスナック菓子をつまんだ。筒のポテトチップスだ。帰ってから食べようと買ったのは、サラダせんべい。

 この道の駅にも、キャンピングカーがいる。ナンバープレートから遠くから来たのがわかり。なかなかのガチ勢だ。

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