表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
行動上限があるミツキくんは最強になりたい  作者: 人形さん
一章 転生は呪いと一緒~僕の呪いは自由を与えないみたい~
7/58

7話目



7話


 「そう言えば、ミツキはそろそろ降知の儀式こうちのぎしきをしなきゃいけないわね。」


 それは家族全員でご飯を食べている時の事であった。お母さんが作ってくれた美味しいご飯を食べていると差も当たり前の様に、お母さんの口から知らない単語が出てきた。当然のことながら僕は『降知の儀式こうちのぎしき』とう言う言葉を聞いたことが無い。


 「あ~そうか。それなら教会に予約するか?」

 「ん~出来ればもっと良い所でやりたいわよ。人生で一回しかないのだから。」


 ・・・全く分からない。でも一回しかないと言う事は七五三的なニュアンスなのかな?ここまで生きれたことに感謝する的な。でも、子供は突然死の確率が高いみたいだからお祝い的な事をするの話分かる。


 「ミツキはどうしたい?」

 「・・・どこ?」


 質問をされたが質問の中身が分からない上に、行動をするたびに魔力が取られて行くので出来るだけ最小限の動きで答える。魔力は無尽蔵にある訳では無いからね。


 「えっと・・・降知の儀式って言うのは魔法を貰える儀式なんだ。無事7歳になれたので魔法を下さいってお願いするんだ。だから、儀式が出来る場所に行くんだが。結構前に鑑定をしに行った教会かエルララクス山っていう結構有名な山か、もしくは国王様が住んでいるお城の前に行くことになるんだがどこいきたい?」


 え、ちょっと待って。降知の儀式の前にもっと大切な情報がでてきたんだけど。・・・魔法ってあるんだ。。。いや、魔力があるから魔法もあるのかなと常々思っていたけど、どれだけ探しても分からなかったから、無いのかなと。。


 ・・・もしかして、降知の儀式の後でしか魔法を使う事が出来ないから今までやってきた、魔法を探していた時間て無駄なの?・・・割と時間をかけて探していたんだけど。。もしかしたらコストを使わずに生活できるようにならないかなって希望をもって。


 まあ、魔法を探してた副産物がこの【魔力投射】なのだが。魔力をこねくり回したりして、魔力自体の制御を高めていたら出来たのだ。


 「魔法・・・見せて。」


 なのだが・・・魔法を一度見せてくれないか?今まで魔法を見た覚えが無い。僕がこのコスト関係で誰とも触れ合いたくないから部屋に籠っていたのが原因なのかも知れないけど。


 「魔法か?俺のは広範囲なのと地味なのしかないから・・・アカリお願いできるか。」

 「いいですよ。」


 するとお母さんがいつも腰に掛けてある本を手に取る。すると、何と言う事か本が勝手に開いてめくれて言っているではないか。


 「【魔法 アイス】」


 するとどこから出てきたのか机の上には拳サイズの氷があるではないか。・・・その現象に僕は思わず食事の手を止めてしまった。


 だって今まで求めていた魔法が目の前で起きたのだからしょうがないだろう。僕はその一心で机の上の氷をじっと見つめていた。・・・この氷って本物なのかな?


 驚いてはいるが、魔法を見たらその氷がどういう物なのか知りたくなってきた。


 「溶けるの?」

 「この氷は溶けるわよ。もっと位が高い魔法だと溶けない氷も作れるって聞くけど、私には無理だわ。」


 溶けない氷も作れるんだ。・・・すげぇ。


 僕はその現象に驚きながら、僕も魔法を使えるようになるのかと今後を夢見ていた。もしかしたらこの呪いを解く方法もあるかも知れないと興奮している。だって、溶けない氷を作れるのだから。


 「・・・そんなに魔法に興味があるならもっと早く降知の儀式に行けばよかったわね。」


 お母さんは僕の様子から察したようであった。その出来事に僕は思わず反省してしまった。・・・今の僕は少し興奮しすぎていたと。


 僕は何か行動すると魔力を支払わなくてはいけないのだ。だから、、今お母さんが僕の様子に影響を受けたとすれば・・・


 『人物に対しての干渉を確認。

スキル 制限 の効果により魔力を1徴収します。』

 魔力を取られた。・・・1程度ではあるがそれでも、僕が行動をする回数が減ってしまったのだ。こんなことで毎回取られていては僕は行動が出来なくなってしまう。・・・出来るだけ誰にも影響を与えないようにしなければ行けない。



 僕はその瞬間この人生がどれだけ過酷かを再認識した。そして、その認識と同時にこの呪いをどうにかしようと決心がついた。魔法という未知の力を知ったのだから、どうにか出来るだろうと淡い気持ちを実らせながら。


 「それなら空想図書館に行きましょうか。あそこなら与えられた魔法の使い方を教えてくれますし。」

 「お!いいじゃねぇか。俺は騎士になりたかったから城の前で降知の儀式をしたけど。」

「どう言う事?」


 僕はお父さんが言った、「騎士になりたかったから城の前で儀式をした」の言葉が気になった。もしかして儀式をする場所によって今後の人生が変わるとかそう言うことがあるの?其れだったら、慎重に選びたいんだけど・・・。


 「降知の儀式はやる場所によって意味が変わって来るんだ。まあ、与えられる魔法は変わらないらしいからそこまで気負わないでいいんだけどな。・・・降知の儀式に関しての本は無かったっけか?」


 途中でどの様に話せばいいのか分からなくなったのか自分が話す以外の方法を見つけ出そうとしている。まあ、僕は分かりやすいうえで間違っていない情報ならどんな方法でもいいんだけど。


 「多分あるわよ。私がお母さんに買ってもらったのがまだ残ってる。それを読んでもらいましょう。」


 何とあったようだ。無いかの様に期待しないで言っていたから無いのかと思ったけど・・・。それにしても、魔法を貰う儀式だからか説明が書いてある本なんかも作られているんだな。


 僕はその事実に驚いてはいるがここで一つ疑問が浮かんできた。・・・もしかしてこの世界って本は貴重ではないのかな?今まで魔力を弄って生活をしていたからこの世界の事なんて知らない。


 だから、紙にどれ程の価値があるのかも当然知らなかった。でも本は日常的な物の様なので沢山作られているのだろう。


 「御馳走様。」


 そんなこんなで僕はご飯を食べ終わると部屋に戻る事にした。後で部屋に本を届けてくれると言う事になったので、心置きなく部屋に戻る。



 さっき言っていた本はお母さんが持ってきてくれて、今は机の上に置いてある。ちなみに、その時一切会話とかはしていない。多分僕が本を読むコストを減らさないように気を付けてくれたのだろう。


 だが、その時のお母さんの表情は話しそうな表情だったから、話せなくてごめんなさいと罪悪感があった。でも、それはどこかで納得してくれているのだろう。


 僕は魔力を練習するために布団にいたのだが、一旦やめて本を取りに行くことにした。魔力を操作するのとかって結構難しいから意識していないと、いつの間にか魔力が無くなっている何ている事が有る。だから、倒れてもいいように布団にいたのだ。


 机の前まで行くと、その本には「魔法全科」と言う文字が刻まれていた。。降知の儀式こうちのぎしきをする場所が書いてある本を持って来ると言う事だったけど?と思って試しに何ページかめくると目次が合った。


 そこには、魔法の事や魔力の事。そして、降知の儀式こうちのぎしきの事も書いてある用であった。


 ちゃんと書いてあると安心した僕はその本を机の上で読むことにした。移動するのはコストが必要だし・・それに、この本内容が多いから凄い分厚いんだよね。そのおかげですっごい重そうだから布団に持っていくだけで疲れそうだなって。


 魔力切れにならないように意識しながら読まないといけ合いかrあ大変だと思いながら、しょうがなくそこで見る事にした。


 だけど、こんな愚痴を言っているが心の中では凄い楽しみにしていた。だって今までこういう本があるとは思わなくて自分で思考錯誤してやっていたから。それに、そろそろ魔力の操作をどうすれば上手くなるのか行き詰って来ていたのだ。


 結構練習をしていたおかげで、ある程度スムーズに操作が出来ていたのだがその魔力を操作して何をすればいいのか分からなかったりして上手く行かせていなかった。


 なので、降知の儀式以外の事もかかれている本を持ってきてくれたのは凄い嬉しかった。


 よし!読むぞ!


 僕は本を1ページめくり読むことにした。その本の一番最初にかかれているのは魔法についてであった。



【行動上限があるミツキくんは最強になりたい】をご覧いただきありがとうございます。もしよければブックマークや評価をしてくださるとうれしいです。


投稿時間 7時&17時で毎日投稿です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ