37話目
37話
僕が目を覚ましたのは気絶してからどの位経ってからだろう。直ぐに起きたのか。もしくは1日2日経ってからなのか。そんな疑問は直ぐに解消される事となった。
目をこすりながら、その場から起き上がるとそこは僕が思っていた純白の何もない部屋ではなく、どこまでも地面が続く真っ暗な場所であった。なぜこんな所にいるのか分からない。自分で移動した覚えはないのだから。
でも、一つわあkル事が有る。目の前にいる人の事だ。
僕の目の前には凄い威圧感を発している人が1人鎖に繋がれて佇んでいた。僕はその威圧感が肌にを抉るような感覚に感じ今すぐここから離れたいと思うが、どこまでも出口が無いような場所なので行き場がない。
ここにいるのは僕とその人だけだ。
「・・・やっと来たか。」
すると、最初に声を出したのはその人だ。・・・いや、人と形態するのはふさわしくないかも知れない。訂正しよう。その怪物は僕の数倍の大きさで人間のような形をしているが、人間とは言えないような・・・何というか契約で強化された悪魔のような姿だ。
「何も喋らんのか?折角17年も待っていたと言うのに。」
「え。。。」
17年。それは僕が生まれてからの月日だ。つまりこの怪物は僕が生まれてから待っていたと言う事。・・・僕の事を待っていたようだ。
「いや、自己紹介がまだだったから緊張しているのか?・・なら先に言ってしまおう。俺はこの世界の外側の世界から来た外神と呼ばれ外神様だ。まあ、一般的には【ア・ランア・ィ・エア】って呼ばれているんだっけか?」
・・・その怪物は神様だったようだ。その事を知った僕は思わず、その威圧感に耐えられなくなり礼拝と同じような格好になってしまった。ただの怪物と言う事なら、威圧感に耐えれば何ともなかったのだが、神様。
それも、【ア・ランア・ィ・エア】であるならば僕は心から頭を下げたいと思っていた。だから、自然と祈るような形になっている。
「おいおい、敬意を払ってくれるのは嬉しいが離せないから立ってくれよ。」
なぜこんな風に、頭を下げているのか?それは僕があの教会で貰った教本を読んだからだ。
「お初にお目にかかり光栄でございます。」
「・・・まあ、顔でも挙げろ。それじゃあ俺が喋りずらい。」
「ありがとうございます。」
僕は顔を上げ話しやすい体勢になる。
「まあ、まずはおめでとうでも言っておくか?お前のような最上級の呪いを持って生まれた転生者がここまで生き残るのは珍しいしな。」
「ありがとうございます。」
すると、神様は僕が転生者で呪いを持っていることは知っているようだ。これはやっぱり神様は凄いんだなって思う。
「・・・何か質問はないのか?ここまでかしこまられたことが無いから辛いんだが、、。」
すると、1人で喋るのは辛かったのか僕に質問しろと問いかけてきた。
「それでしたら少し質問が。」
「お!なんだ?」
「僕の呪いの事について何か知ってはいないでしょうか?」
僕は神様にノリの事を聞く機会何てないのでチャンスだと思い、思い切って質問してみる事にした。もしかしたら何か知っているかも知れないし。
「あ~、、、呪いの事に関してか。。。いや、いってもいいよな。・・・うん、」
「どういたしましたか?」
すると、神様の声はなぜか小さくなり聞き取れなかった。
「怒らないでくれよ?・・・お前にかあっている呪いは転生する際に俺がかけた物だ。」
「・・・」
僕は何も言わずにその事を聞いた。
「何も言わないのか?今ま辛い思いをした原因なんだぞ」
「・・・いえ、僕自身この呪いは【ア・ランア・ィ・エア】がかけたのもだと予想は立てていましたから。」
そう。僕はこの呪い『制限』は誰がかけたのか目星がついていた。第一候補は【ア・ランア・ィ・エア】。これは僕と同じ転生者であり・・・そして、呪いの役割を見つけたからだ。そして、二つ目は世界。これは僕が他の世界から入ってきたから自由に動けないように、制限をかけていると言う考察だ。
なので、【ア・ランア・ィ・エア】が呪いをかけてきたことは予想がついてきた。そして、その事を怒らないのにはちゃんと理由がある。
これは教本から見つけた考察なのだが・・・僕は呪いがあったからこそ生きながらえたのではないかと思っている。
「まあ、色々理由はあるが一番は呪い・・・この場合は『制限』と行った方が良いか?その制限はお前をこの世界から守るためにかけさせてもらったんだ。」
「はい。教本のなかに書いておりました。」
教本の中には【ア・ランア・ィ・エア】の障害が大雑把に書かれているのだが、、、その中で一番目についたのは、この世界に来た時のことだ。「【ア・ランア・ィ・エア】はこの世界に来た時物凄い力の奔流によってしにかけていた。」これは教本の一部を要約した内容なのだが。
つまりだ。【ア・ランア・ィ・エア】はこの世界に着いた瞬間に死にかけているのに、僕は死にかけるなんて状態にはならなかった。これが僕のなかで強く残ったのだ。
だから、思いつく限りの事を考えると一つ呪いの事が思いついた。僕が馬えr敵た瞬間から呪いはかけられていた。だから、呪いには何かあるのではないのか?と考えたのだ。
「・・・随分と頭がいいんだな。俺の所に来た転生者たちはそんなことまで理解している奴はいなかったぞ?」
「僕は研究者をやらせてもらっていますから。・・・それで、僕のほかにも転生者がいると言いましたが・・・いるのですか。」
僕は神様と話をしている中で一つ気になったことがあった。それは神様自身が言った言葉。「ここに来た転生者」それは僕以外にも転生をした日おⓉがいると言う事。僕自身いままで転生者なんて見た事は無かったから、僕以外は転生者はいないと思っていたが。。
どうやら神様が言うにはいるみたいだ。
「ん?まだ出会ったなかったのか?・・・そう言えばお前はどこの世界の人間なんだ?最近は少しそこら辺の感覚が鈍ってきてな。分かりずらいんだよ。」
僕は神様から出てきたその目新しく驚愕する言葉に呆気を取られるが、それでも質問されたのだ。どうにか答えようお思う。
「えっと、僕は魔法の世界から来たのですが。」
でもどの様に言えばいいか分からないので、前世とは大きく違う『魔法』と言う言葉をいうことにした。
「あ~、、、精霊はいるか?悪魔はいるか?武功はあるか?魔力はあるか?精神力があるか?賢者はいるか?勇者はいるか?魔物はいるか?技術力はどのくらいだ?スキルはあるか?異能なのか?異形入るか?国王はいるか?帝王はいるか?
どうなんだ?」
それは何かを確認するかのようで、そのようなものがあると確信しているようであった。その言葉の中には僕が知らないことまであるのに。
「・・・神様から魔法を授けられ、その魔法を行使する事で生きていく世界です。ですが魔法の強い弱いはそこまで関係なく【氷魔法 氷結】や【火炎魔法 熱河】の魔法を授けられた人でも普通に八百屋をしたり、牧場でお金を稼いで生きています。
技術は・・・最近は急激に発達しているように感じますが、でもまだ水の安定供給は出来ておらず、さらには天候が悪いとしだと餓死する人も多いです。」
「・・・こりゃぁ、、、。。」
僕は思いつく限りのことを言い連ねてみるがちゃんと伝わっているか分からない。でも神様は何か分かったようである。正直、この世界以外にも世界はあると思っていたが・・・神様が言う、精霊や、武功なんてものがある世界があるなんて思っていなかった。
まあ、僕がこの世界とは違う他の世界から来たのだから、、ある程度は予想が付くのだが、、。
そんなふうに言うと、神様はなぜか体に力を入れ筋肉を膨張させている。・・馬路かで見ているからか思わず頭を伏せたくなってしまうほどの威圧感を感じ足がすくんでしまう。でも、だからこそ、ここまで近くで見ているから気付いた事が有る。
【ア・ランア・ィ・エア】は怒っている。
神様はその膨張させた筋肉でいっしゅん。一瞬だけ思いっきりその鎖をほどこうとした。・・・いや壊そうとした。鎖の一つ一つの輪っかを思いっきり張らせて切ろうとしている。
「「「ギャン!!!!!!!!!」」」
その鼓膜が破れるほどの音はこのどこまでも続く空間に響いて行く。こだまする事は無く一度遠のいて行った音は戻って来る事は無い。
「ふぅふぅ。・・あの野郎、契約違反だぞそれは。」
神様は誰かに怒っているようで、その鎖を壊そうとやめない。ただ、僕はなんで怒っているか分からないのでどうにもできない。だが、その鎖は一向に壊れず、その事は理解しているのか理解したのか分からないが、神様は諦めたようだ。
「クソが!!・・・あいつら次会ったら、、。」
「・・・」
僕はその怒りの矛先が向かないように何も言わない。いないかのようにふるまう。
「・・おい、お前。」
「なんでしょう。」
「その世界っつう事は試練を貰いに来たんだろ?」
「はい。試練の儀式をしております。」
僕は神様が聞いてきたので素直に答える事にした。幸いにも怒りの矛先は僕は向いておらず、他の誰かに向いているようだ。
「それなら出してやる【『制限』の呪いによって徴収される魔力はどこに行くのか】調べてみろ。」
「ありがとうございます。」
・・・神様から出されたその試練はどの位難しいのか分からないが、でも簡単には分からないだろう。そもそおそんなな事調べてもいなかったのでどの様に調べればいいか分からない。
「ちっ!契約のせいで真面に喋る事すら出来ねぇなんて、、、」
「・・・」
神様は自身の事に苛立っているかのようであるが、それは性格には苛立ちとは違い後悔のような感じがする。ただ、今は苛立つことしかできないだけで。
契約とやらは良く分からないが、でもあの教本には【ア・ランア・ィ・エア】が契約をしたなんて書かれていなかった様な委がする。もしかしたら僕が読んでいない本に書かれているのかも知れないので知っておきたいなと思っている。
もしかしたら【ア・ランア・ィ・エア】の状況を知る事で何かあるかも知れないから。
そんな事を思っていると、なぜか僕の体が薄くなってきているではないか。手を見ると下の地面が見える。
「・・・もう時間か。過ぎあった時はよろしく頼むぞ。」
「ありがとうございます。」
僕は時間と聞いて、もうこの場所から出ていくということだと分かった。最後に挨拶をしてその体が消えていくのを待った。
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