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行動上限があるミツキくんは最強になりたい  作者: 人形さん
一章 転生は呪いと一緒~僕の呪いは自由を与えないみたい~
3/58

3話目



3話


 ピロン


 その機械音が聞こえた時、俺はまた気絶するのかと絶望した。その機械音は魔力が全回復してから2回目だ。つまり、俺の魔力が無くなる事を指す。


 と、言う事は俺は残念な事に気絶してしまう訳だ。・・・最近は結構気を付けているのだが、その頑張りは割と簡単に裏切られてしまう。今はごはんを食べた後にお父さんに抱っこされたからだ。


 システム的な事は良く分からないが、『制限』のスキルは干渉する人物が変わった時再度魔力を徴収してくる。だから、複数の人と関わる事はしたくないのだが・・・残念なことに、今日はお父さんが仕事から帰ってくるのが早かったみたいで俺が寝ていなかったのだ。


 だから、接するのは今だ!と思われ、そのまま抱っこをされた。


 はぁ。気絶するのって意外ときついんだよな。寝るのとはまた違うから体は休まっていないし。


 それに、転生してからは気絶する回数が多いとはいえ、全くなれる様子はない。


 ・・・さあ、そろそろ魔力が徴収される時だろう。


 すると、思っていた通り魔力と思われる物質が体の中から抜けていく。最近はその感覚に慣れてきてしまって、どんなふうに抜けていくか何となく分かってきた。


 ・・・あれ?気絶しないな。。。あ、終わった。


 すると、何と言う事か。俺は今まで気絶していた2回目の魔力の徴収で気絶しなかったではないか。・・・魔力はちゃんと1取られていて、いつも通りのはずなのに。


 ・・・もしかして。。。俺の魔力の所持量が上がった。。のか。


 「ぎゃーーー!!!」


 俺は思わず感情が高ぶってしまい、泣いてしまった。・・・だが、それもしょうがないだろう。だって魔力の量が上がったのだがら!!!いや~ラノベを読んでいたはずなのに、テンプレの設定である、「魔力を使いきったら総量が増える」事を忘れていた。


 だが、これで真っ暗闇だったこの先の人生に希望が見えてきた。・・・将来は寝たきりの病人になると思っていた。


 だけど、いっぱい気絶をすれば将来普通に暮らせる未来が見える!!!


 うぉぉ!!!今のうちにいっぱい気絶す・・・


 ピロン


 『【泣く】動作および干渉を確認。

スキル 制限 の効果により、魔力を1徴収します。』




 それは魔力の量を増やせると知ってから時間が結構経ったその日。その日は俺にとって特別な日になった。


 何が起きたかと言うと・・・目を開けるようになったのだ!前から少しずつ開けるようになっていたのだが、今日は完全に開けるようになった。


 だた、まだ赤ちゃんだからか視力が凄く悪くて1メートル先の物は全く見えない感じだ。だから今までの生活とそこまで変わらないと思うが・・・だが、目を開けることが出来るようになった事は俺の精神が和らいでくる。


 今までは何も見えないまま音だけを頼りにして生きていたから・・・よく今まで精神が狂わなかったなと自分を褒めてあげたい。。。まあ、殆ど気絶したり寝ているだけだったから、苦しんだ記憶はそこまでないんだけどな。


 まあ、それでも成長の大きな進歩として祝杯を上げたい気分である。俺はウキウキの気分でいると、聞きたくない音が聞こえてきてしまった。


 『【見る】動作による世界への干渉および解析を確認。

スキル 制限 の効果により、魔力を2徴収します。』


 あ。

 だ、大丈夫だ。今の俺の魔力は5ある。つまり、2取られたとしても大丈夫だ。


 その言葉の通り、いつもよりも多く魔力を取られてしまったが、まだ俺は気絶していなかった。意外と、余裕である。


 だが・・・、今まで魔力を徴収されるときはずっと1であった。だから、何か起きても1しか取られた二から大丈夫だと思っていたが・・・。


 今回は2も取られたので、、、これからもっと取られる動作が見付かったらやばい気がする。


 というか・・・今の状態だと、目を開けることもままならないのか。


 生活するためには最低限目を開けることは必要だと思っていたが、今の魔力の量だと何もできない。俺は色々考えながら、今後どうしようかを考えていると、目が乾いてきた。


 ・・・目が乾いてきたら何をするのか?いつも俺たちが無意識にやっていて意識することは少ない・・そう、まばたきだ。


 『【まばたき】動作および干渉を確認。

スキル 制限 の効果により、魔力を1徴収します。』


 『【見る】動作による世界への干渉および解析を確認。

スキル 制限 の効果により、魔力を2徴収します。』


 まばたきをしたことに伴いそのままの流れで目を開けてしまう。するとどうなるか?・・・そう、魔力の消費量が3になり、さっきの徴収された魔力と合わせて合計5となる。


 俺の魔力の量は5である。ということは・・・・俺は3もの魔力を一度に取られて気絶してしまった。その時取られた3という量を一度の取られたことは今までなかった。


 だからだろうか。気絶する直前俺は魔力がどんな風に動いて取られていくのかわかった気がした。・・・きがしただけかもしれない。




【行動上限があるミツキくんは最強になりたい】をご覧いただきありがとうございます。もしよければブックマークや評価をしてくださるとうれしいです。


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