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行動上限があるミツキくんは最強になりたい  作者: 人形さん
3章 出会いの始まり~僕に会いたい人は多いみたいです~
20/58

20話目

昨日の17時投稿を忘れていてごめんね!次は無いようにするから心配しないで見てって!



 20話


「それじゃあ、本題に入ろうかね。」

「何を聞きたいですか?」


 僕は手紙に書いてあったように、話し合いに移行した。一応、博士は僕の論文をさらっと目を通してくれたみたいだ。


「そうじゃの、まずは魔力の性質について教えてもらえんか?」


 先に行っておこう。この場では僕は先生として博士に魔導の事を教えるために来ているんだ。自分で勉強するよりも教えてもらった方が頭に入りやすいとか何とかで、ぼくを呼んだみたい。


 休日まで授業をしなければ行けないのかと思ってしまうが、代わりにとある事をしてもらえるから全然いいと思っている。。


「それだと・・・そうですね。まずは魔力の種類について説明しますか。」

「お願いしよう」

「魔力には「内」「外」「自然」の三つがあり、その三つそれぞれを上手く調節する事で魔法と同じ現象を発生させます。

 まず、「内」の魔力は体の中にある魔力だと思ってください。体の内部から生成され、生成される場所によって魔力はまた変化してきます。

 心臓から生成される魔力は 第一内魔力

 脳味噌から生成される魔力は 第二内魔力

 四肢から生成されるのは 第三内魔力

 特定の臓器から生成されるのは 第四内魔力

 そして、未知の器官から生成されるのが 第五内魔力です。」


 僕はこの魔力たちを見つけるのに結構苦労した。第一内魔力の心臓は元々魔力を扱うのに意識していた場所だから、容易く見つけることが出来たけど第二内魔力を見つけた時は正直すごい驚いた。


 だって、魔力を生成している器官が心臓以外にもあったのだから。それを知ったことで僕は使える魔力が増えたのだが。・・・そう、僕は幼少期のとある時まで第一内魔力しか使用してこなかったのだ。


 まあ、『制限』はちゃんと第一内魔力以外にも取っていたみたいだけど。それに、第二内魔力を見つけたやり方が、『制限』による魔力回収だったのは結構皮肉だよね。魔力を回収されるときは、毎回良く分からない感覚があったんだけど、その感覚が心臓以外にも合ったかので、調べてみたらあったんだ。


 だから、他にも魔力を生成する器官が有るのではないかと調べてみたらちゃんとあったんだ。


「うむ、それは分かった。だが、その未知の器官とはなんなのかい?」


 未知の器官。つまり、第五内魔力の事について教えてほしいのだろう。確かに、僕も締めてこの第五内魔力を発見した時は混乱した。だって知らない器官が僕の体の中にあるのだから。これでも現代日本でそれなりに勉強してきたんだ。だから体の構造はあらかた理解していると思っている。


 だからそれも合間って驚いていた。


「第五内魔力に関してはまだ発見されてから短いので分かっていない事の方が多いんですよね。その未知の器官がどういった機能を果たしているのかすらわかっていない状況で。」

「ほうほう。それはしょうがないな。今後の研究で解き明かされるのを待っておるぞ」

「ありがとうございます。」


 この第五魔力が発見されたのは最近の事なんだ。ちなみに僕が発見したのだが・・・。


「それでは性質の説明に移ります。この内魔力達にはそれぞれで性質があるんです。

 第一内魔力は『全て』

 第二内魔力は『硬化』

 第三内魔力は『変化』

 第四内魔力は『安定』

 そして第五内魔力に関して何ですが、まだ分かっていません。どの様な効果を発揮するか分からないのであまり振れない事をおすすめします。」

「うむ・・・それで第一内魔力についてききたのじゃが、、」

「あ、その前に性質が体に与える影響を説明しますね。これを説明する前に他の事を教えると上手く覚えられないと思いますので。」


 僕は第一魔力について聞きたそうな博士をはねのけて先に他の事を説明するのであった。正直、博士の質問をはねのけるのは心苦しいし、無礼だとは思うけどこの場では僕が教える立場なので、ある程度は反論していいだろう。


「魔力それぞれには性質があるのですが、魔力はその性質を使って体の状態を調節してくれているんですよね。

 例えば第二内魔力は体に強い衝撃が与えられるとき、魔力を消費してその衝撃に負けないくらい体を硬くしたり。

 第三内魔力は場所の変化による体調不調を減らすために、場所慣れをしやすくしたり。・・・凄い暑い場所に行っても第三内魔力のおかげで直ぐに慣れてくるんですよね。

 第四内魔力は体に傷がついたときそれの治療を進めたり、心身を必要以上に不安定にさせないようにしたり。

 色々な機能があるんですよね。」

「ほうほう。それで第一内魔力は?」


 なぜか博士は第一内魔力の事を聞きたいようだ。確かに『全て』と言う言葉はどこか惹かれる所がある。第一内魔力を使えばもしかしたらあんなことやこんなことが!と思っているのかも知れない。

 確かに、頑張れば出来るかも知れないが・・・。


「第一内魔力は基本的に他の魔力の補助ですね。性質以上の話になってしまうのですが、第一魔力は全ての性質を持っていますがその全てがそれぞれ別の性質と反発しあっており、どれもが非活性化状態になっているんです。」

「?」


 やっぱり意味が湧かrな愛様にしている。魔力で最初につまずくのはここが多いのだなのだ。性質の非活性化状態が理解できない人はなぜか多い。

 でも、そういう物だと思ってしまえば割と簡単に理解はできるし・・・今は反発したっているとしか分かっていないから、何と何が反発しているのかすら分かっていない。なので、これも考えてはいけない事だ。


「これは僕の構想の話なんですけど、ある性質があった時その反対の性質が合ったら、それぞれが反対の性質を消そうとするんです。なので全ての性質を持っている第一内魔力はその反発する条件を満たしているみたいなんですよね。」


 ・・・分かったかな?


「うむ!なんとなく理解できたぞ。」

「それで、「全て」の性質はどの性質も一定の効果しか持ち合わせていないので、どちらかが一方が消滅すると言う事は無いんです。」

「ほう。」


 よかった。分かってくれた。

 正直、これで分からなかったら教科書でも出そうかと思っていたから、ここでわかってくれたのは僕の負担が少なくて済む。


「それで第一内魔力は体に対してどの様な影響を与えるのか知りたいんですよね?」

「そうじゃ。だが、さっき第一内魔力の性質は非活性化しておるんじゃろ?」

「はい確かに非活性化していてそのままの性質では何も出来ないんです。ですが、第一内魔力はそれ単体で何かをする事は無いんですよね。」

「と言うと?」


 第一魔力はその『全て』と言う性質の難しさから魔力の性質を調べる中で一番苦労したであろう。だって、全てを持っているのであれば・・・と思い実験した事は全て失敗に終わったのだから。


「第一内魔力は基本的に補助をしています。」


 そう。第一内魔力はそれ単体で何かをする事は出来なかったのだ。いや、確かに考えれば非活性化しているのだから、何も出来ないkとは分かるはずなのだが、その時は第一内魔力に多大なる期待を寄せていたから1人で気が付くには少し時間がかかった。


「・・・性質の次の話も入ってしまうんですけど、第一内魔力は結合に類した方法で他魔力と合わさり、その他魔力の性質を向上させるんです。」


 結構前に説明したと思うが、結合と言う能力は人間に与えられた物ではない。自然が環境を安定させるために使われているものを僕が見つけて流用したのだ。ただ、人間には結合と言う能力は無かったものの別の同じような現象は存在していたのだ。


 たぶん魔力と言う大本が同じだったおかげで、同じような方向性で現象が発生したのだろう。


「先ほども言ったとおり、第一内魔力の性質は『全て』でありその性質それぞれは同等の効果量で非活性化されております。ですがそこに他の魔力。例えば第三内魔力と第一内魔力を合わせた時、第三内魔力の性質である『変化』が第一内魔力の『全て』の中に内包されている『変化』と合わさり同等の性質の量で会った性質が『変化』だけとびぬけてしまいます。すると、変化の反対の性質は沈下・・つまり、その性質の効果が無くなり変化の性質が第一内魔力と第四内魔力が合わさった量となります。」

「うむ。分かったぞ。」


 お!長々と難しく語ってしまったが大丈夫みたい。


「すると、変化の性質の効果が強くなり、早く環境に適応出来たりできます。」

「お~!凄いじゃないか!」

「はい。この事を発見するのは結構大変でした。」


 僕はそこで枯れたのどを癒すために出されたお茶を一口飲んだ。



【行動上限があるミツキくんは最強になりたい】をご覧いただきありがとうございます。もしよければブックマークや評価をしてくださるとうれしいです。


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