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行動上限があるミツキくんは最強になりたい  作者: 人形さん
2章 僕は魔導研究者~学園は少々めんどくさい~
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18話


 18話



「ミナミ教授少しよろしいでしょうか?」


 僕の下に一つの情報が入ってきたようだ。その持ってこられた情報に対して何ら覚えはないので、まずはあけて見てみる事にした。


「・・・」


 するとそこにはとある教授に関する規約違反の内容が書かれている。そして意外な事に、それは僕と関係がある事であった。・・・アルカロール教授の事であった。その紙には、アルカロール教授が指定されている授業を意図的に飛ばしていたとあり、その行為は我が学園の教師としてあるまじき行為だと書かれている。


 確かに、教師は生徒に足しいてどの様な授業を行うかを決めることが出来るが、それは授業のやり方だけであった、内容を決めることは出来ない。なので、アルカロール教授が処罰を受ける事はしょうがないだろう。


 それに関しては僕も一部被害者である部分があるから、認めることが出来ない事ではある。確かに試合をして許すと入っているが、それはあくまで表面上の事であって内面的にはアルカロール教授の行為を多くの人に広めて名声を貶めてしまいたいと思っている。


 まあ、めんどくさいからしないけど。


 そして、学園側はどの様な処分をしたのかを確認するとそこには、教授としての立場を取り上げて、授業補佐に降格すると書いてあった。


 授業補佐に降格すると教授の時の様に学園で研究をすることは出来ず、さらには授業を担当させてもらう事さえない。やれることは他の教授が教えている授業の手伝いをすることくらいだ。


 まあ、だけど給料はそこら辺の職業よりは断然多くて、普通にいい職場だろう。


 なぜ、違反行為をしたのにこの程度の処分に済んだか分からないけど、次の「魔力Ⅵ」の授業を担当する人がちゃんした人だといいなと心から思っている。だって、普通に授業をしてもらうだけで僕の負担は3割ほど減るのだから。


 一学期位使ってやっていた「魔力に関する詳細な分類」の授業はそれほど大変だったのだ。


「ありがとね」


 僕はこの手紙を届けてくれた助手であるジェームス君にお礼を言った。


「なんのお手紙だったんですか?」


 すると、ジェームスくんは伝えられていなかったのか、その手紙の内容を聞いてきた。てっきり、なんの内容か知っていのかと思っていた。


 だって、僕とアルカロール教授が試合をしたことは学園内では結構広まっているからだ。


「アルカロール教授が規約違反をしたみたいで教授から降格下みたいなんだ。」

「え!アルカロール教授って魔力Ⅵの人ですよね、何やったんだろう?」


 すると、本当にこのことについては知らないようで、僕に何が起きたのかを聞いてきた。一応、ジェームスくんって僕の助手だから知っているのかと思っていたよ。


「ほら、僕が担当している「魔導基礎」の授業を取っている人が、知っているはずの知識を持っていないって言ったじゃん。」

「はい。俺に愚痴っていましたよね。」

「そう。その原因がアルカロールだったんだ。「魔力Ⅵ」でやるはずの授業をやらな買ったからそれで処罰されてんだ。」


 僕さ先に起きた事件を一つずつ解説してあげた。改めて振り返ると、僕だけが被害を被っているなと思ってしまう。


「あー。解決してよかったですね。それじゃあ、「魔法Ⅵ」の受業をたんとする人は変わるんですよね?誰になるんでしょうか?」


 アルカロール教授が授業補佐担ってしまったということは魔力Ⅵの授業には教師がいなくなってしまう。


「「魔力Ⅴ」のセイラ教授とかが担当するんじゃないかな?」

「確かに、それなら安心ですね。またこんな事が起きたら大変でしょうし。変な教授がついてほしくはありませんよね。」


 そうそう。と同意しながら僕は渡されその紙を処分しようとごみばこにすてた。


「あ、そういえばまだ渡さなきゃいけない物があるんでした。」

「ん?」


 すると、ジェームスくんが渡してきたのは、またもや紙であった。だけど、今回は一枚ではなく複数枚だ。そこに書いてあったのは、魔導のことについて論じたいという教授からのお手紙であった。


 つい先日、僕がとある国を救ったことが広まったようで、その救った手段である魔導がやっと注目を集めたみたいなんだ。・・・この前までは魔導なんて子供のまやかしと思われていたから思わず涙が出てしまいそうになるよ。


「それじゃあ、俺は作業に入らせていただきますね。」


 すると、ジャームスくんは飽きてしまったのかどこかにいってしまった。


 ・・・それにしても、ここまで手紙をもらうと嬉しいね。僕がどれだけ画期的な論文を出したとしても、年齢だけ見られて論文なんて見てくれなかったし。


 だから、僕の成果がやっと注目されたんだと置き浮きしてしまう。そして、これから僕以外にも魔導を研究してくれる人が増えてくれるんだと思うと夢みたいだ。


 正直僕の目標には僕だけでは届きそうになかったから、いろんな研究者が参戦してくれるのは分野の発展を考えて本当に嬉しい。


 それに、僕だけだと「制約」が発動しまくって研究がマトモにできなかったんだ。最近はジャームスくんが手伝ってくれるからスムーズに研究を進めることができるけど。それでも増えてくれるのは嬉しい。


 僕一人だけだと理論が正しいか確認できなかったから大変だったんだよね。


 感極まってしまい固まっていたが少し立つと、また手紙を見て回ることにした。


 すると、その手紙の束の中には有名な学者の名前や、僕も読んだことがある研究者の名前が記載されている手紙もある。その名前を見て舞い上がりながらも、丁寧に手紙を開封すると・・・そこには「話し合わない?」と書いてあるではないか。


 その文字を見た時、僕はウキウキとどんな事を話そうか考えるのであった。



 ☆




【行動上限があるミツキくんは最強になりたい】をご覧いただきありがとうございます。もしよければブックマークや評価をしてくださるとうれしいです。


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