10話目
10話
僕は魔力切れのため一度気絶してしまうと、目が覚めた場所は家のベッドて合った。空想図書館から出たと同時に魔力が切れてしまったので運んでくれたんだろう。
そして、僕の横にはちゃんと魔法書が2冊置かれていた。古い感じの本と高級な本。
ちゃんと魔法書は授けられたんだと安心したが、授けられた魔法が僕にとっては使えないことを思い出すと、そこまでいい気持ちにはなれなかった。
一冊には何も書いていないくせに、もう一冊には魔力を超沢山使う魔法が書かれているのだ。
使うことができない魔法を授けられても、意味ないんだよなと思いながら、これからどうしようかを考えていた。だって『制限』の問題を魔法で解決できなかったのだから、再度これからの人生を考えないといけないだろう。
だが、目覚めて直ぐの頭は人生のことを考えるのに適さなかったのか、あまり動いてくれない。少しハードな内容だったから考えたくないのだろう。面倒くさいのだから。
しょうが無いので、頭を覚ますため魔法前科を読むことにする。
この本を読むとなぜだかすごい頭が冴えるのだ。好きなことだからとか色々理由はあると思うが、日頃から読んでおるおかげで本を手に取った瞬間に読むスイッチが入ってくれて読む体制に入ることができる。
そのおかげでどんな場所でも、どんな状態でも読めるから、一つの安定剤として持っている節がある。だって、風邪を引いて苦しかったとき、魔法全科を読んでいたらいつの間にか治っていたのだから。
なので、いつも通り本を開いて読むのであった。・・・ちなみにここ半年間、この本を貸してもらってからずっと読み耽っていたのだが、まだ読み終わっていない。
そもそもページ数が多いののはあると思うが、魔法について全く知らない僕が読んでいるのだから、当たり前のように知らない理論が出て来たり、難解な文章が出てきたりする。
そのおかげで読み解くのに時間がかかってしまう。ほんと!無限に時間がかかるから全然ページが進まないこと。だって、難解な文章のおかげで魔力に関する章を読み解くのに数ヶ月かかったんだよ!
長すぎて途中で魔法が書いてあるところを読もうとしようと下くらいだ。でも、魔力に関しては僕の生命線なわけだから無理して全部頭に詰め込んで理解したけど。
はぁ、それじゃあ続きを読んでいこうかな。僕はページをめくり最後に読んだ所まで行く。すると、そこに書いてあったのは・・・『魔道』
神から与えられた魔法を行使する以外の方法で魔法と類似した力を操る術。それは今後の僕の人生を大きく揺らがす物であった。
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それから約20年後
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