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さらば短き平穏な日々よ

新作です!

よろしくお願いします!



 神山町(かみやまちょう)――昔日本中の神様が住む山との神話が残されてるとか何とか。


 まあぶっちゃけどうでも良いんだけど、そんな昔話が未だに語り継がれてるくらいの田舎町。

 なんせ店は基本自営業、全国展開しているのは朝七時から夜一〇時までと二四時間営業との謳い文句が出来ないコンビニが一軒のみ。

 電車で二駅行けばそれなりに栄えている双葉町もあるが、その電車も一時間に一本のローカル線と元都会っこな俺にはやはり不便な町。


 でも空気は美味い!


 星空は綺麗!


 川の水が飲めるほど澄んでる!


 住民が気さくで良い人ばかり!


 とまあ都会にはない良さがある。

 そんなアットホームタウンにある一学年一クラスしかない田舎らしい高校。

 俺が神山高校に通い始めたのは一年の秋も半ばの頃。

 中途半端なのはしょうがない、人生色々俺にも色々。

 それに田舎からすれば物珍しい都会っこでも温かく受け入れてくれたので新しい高校生活も幸先のいいスタートになった。


 ……ハズなんだが。



「キミの動向を観察させてもらった」


 転校して一週間、HRを終えて帰ろうとした俺の前に立ちはだかる人物。


 同じクラスだがこれまで会話もしたことがないので名前は知らない。

 でも転校当初から気にはなっていた。

 長い黒髪に白い肌、顔立ちもアイドルが裸足で逃げるほど整っている目を引く美少女だ。

 男なら気になって当然、しかし逆に近寄りがたい美少女っぷりだから声をかける勇気が無い――わけでもなかった。

 なんせ白いセーラー服の上に白衣を常備装着、のどかな風景に随分と面倒くさそうなキャラがいるなと思っていた二人の内の一人だ。

 けどクラスメイトにどんな奴? なんて聞こうともしなかった。

 平穏な生活を送っているのにわざわざ面倒なことに関わりたいと思わないだろう。


「結論から言おう、我が同好会に入れ」


 にも関わらず残念美少女から関わってくるとは考えも付かず、更には淡々とした口調で勧誘された。


「さて、キミに夢はあるか?」

「……とくには」


 そして唐突の話題転換。

 ついに言葉を交換してしまったが、残念美少女はため息と共に首を振る。


「それは困った。我が同好会に入会する条件は夢を持つこと。なければ入れんぞ」

「いや、べつに入ると――」

「だが案ずるな。私がキミにピッタリの夢を提示してやる。まずは入会テストだ」

「だから勝手に――」


 強引を通り越した唯我独尊な対応にさすがの俺も腹が立ってきた。

 でも怒りは一瞬で霧散する。


「問題ない。私が見込んだ男だ、簡単にクリアするだろう」


 なんて……残念でもとびっきりの美少女に期待を込めた眼差しで微笑まれれば単純な男は簡単に乗せられてしまう。


「キミの努力に期待しているよ――鳴神朋(なるかみとも)



 この言葉を最後に俺の平穏田舎ライフはわずか一週間でエピローグ迎えた。


プロローグ的な内容なのでお昼にもう一度更新予定!

是非ともよろしくしてください!

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