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8.そして
もはやガルダンは敵ではなかった。
俺の繰り出すこぶしの風圧だけで、はるか上空へと消し飛んだ。
即座に俺は取り囲まれた。
だが、もはや俺をとめることなんてできない。
何もかも忘れ、感情に身を任せ、暴れまくった。
バルンさんの仇だ!
そして。
あの日から10年が経過した。
俺の周りにはたくさんの冒険者がやってくる。
いつも俺に、様々な相談を持ち掛けてくる。
バルンさんをやった黒幕は姫騎士アリーゼと聖騎士ラガンだった。
バルンさんが俺を推していたことが気に入らなかったみたいだ。
だが、やつらはもういない。
なぜなら、俺は正義のために王都を作ったからだ。
行動していくとともに俺は見つけた。
俺にはすぐれたスキルがあったのだ。
それは『ガチャ』を回せるスキルだ。
そのスキルを使えば、近代兵器が現れるのだ。
姫騎士アリーゼや聖騎士ラガンといった小悪党など、マシンガンやステルス性戦闘機の前では赤子同然だった。
そう、悪い奴の時代は終わったのだ。