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三題噺

三題噺第26弾「星」「悩みの種」「穏やかなカエル」

作者: 音奏

 “星”が(またた)いてる。

 世界が夜へと変貌(へんぼう)()げる時、その時がやってくる。


 人々が寝静まり、“穏やかなカエル”が姿を現す。

 穏やかなカエルは、晴れた夜、星が見えるうちだけ顔を見せる。

 穏やかなカエルに願い事を五回唱えると、願いが叶うと言われるという伝説が生まれた。

 なんでも、夜にカエルを見た青年が結婚をしたいと願ったら、次の日の婚活でうまくいったと言う話だ。

 その話を鵜呑みにした悪そうなおっさんが晴れた夜にカエルを見つけてこう願った。


 金持ちになりたい、と。


 そのカエルはゲコゲコ鳴いた。

 ゲコゲコと鳴いた。

 なきに鳴いた。


 うるさくなったカエルを見て、悪そうなおっさんはなんと(あや)めてしまった。


 そのおっさんは十日後、不慮の事故によりなくなる。


 その夜、穏やかなカエルは再び姿を見せる。

 穏やかなカエルの“悩みの種”は死んでも死に切れないことだったのだ。


お読みくださりありがとうございます。

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